Nikon Imaging
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新宿ニコンサロン


荒 多恵子展
[胸神(munakami) ―乳がんになった日から―]

2/21(火)~2/27(月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
2004年5月、作者は右胸乳癌を知る。数箇所の病院検査の結果、医師の指導により右乳房全摘出手術を決意。手術後、再発転移予防のため、ホルモン治療を受ける。薬は時に鬱を誘発し、作者を悩ますが、あと数年は続けなければならない。
作者は癌を知ることにより、命には限りがあることを体感したように思った。そして、生きている時間を永遠だと勘違いしていた作者は、退院後自分探しを始める。
右胸を失くしはしたが、生きていくことは続けられるようになった。だが、女性としての悲しみは一生消えることはないだろう。その悲しみは、誰に訴えても理解されることはなく、作者は孤独感に苛まれた。しかし、涙の数だけ写真を撮り、客観視して自分を見つめていくことで、生きていく道を探せるように思えた。
やがて、病が自分という人間の命を自覚させ、「生きる」とは何かを問うきっかけになった。そして、自分の身代わりになって死んでいってくれた「胸神(ムナカミ)」に願いを込めながら、作者はまた前を向いて歩いていかなければならないと思っている。カラー60点、モノクロ4点。



<作者のプロフィール>
荒 多惠子(アラ タエコ)
1963年東京都生まれ、東京都在住。86年駒澤大学文学部国文学科卒業。大橋治三氏に師事、写歴11年。須田塾ワークショップゼミ参加。劇団「電動夏子安置システム」スチール担当。現在、フォトグラファーとして活動中。
2000年「日本写真家協会展」(JPS展)銅賞受賞。03年「第51回二科展」入選。
05年初個展「白い夏」(247photography Roonee)開催。
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