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大阪ニコンサロン


juna21
小林 和彦写真展 [scan Gate]
佐藤 佑一写真展 [感情日記]
森下 大輔写真展 [重力の様式]
山下 忠志写真展 [其処に在るもの・其処にいること]

6/2(木)~6/7(火)
10:00~18:00
会期中無休





[scan Gate]

<小林 和彦展内容>
本展はカメラによって写し出される世界を個々の要素に分解し、その面影を残したままデジタル技術によって新たな世界へと造形していくことで、現実と空想の同居する写真表現を試みたものである。
展示する作品は、撮影したデジタル写真にコンピュータ上で縦あるいは横に幅1画素の切れ目を入れ、その切れ目が写真の左端から右端まで、あるいは上端から下端まで移動しながら画素をスキャニングし、そのスキャニングした画素を時計回りに回転させながら再配列して円形の写真を生成することで、デジタル技術による写真表現の進化論の一つを提示する。カラー50点。




<作者のプロフィール>
小林 和彦(コバヤシ カズヒコ)
1979年静岡県生まれ。2002年東北芸術工科大学デザイン工学部情報デザイン学科映像コース卒業。03年同校大学院芸術工学研究科デザイン工学専攻ヴィジュアルコミュニケーションデザイン領域入学。




[感情日記]

<佐藤佑一展内容>
作品は、作者の生活のなかにいる二人の女性――母親と彼女への気持ち、思いを切り取った感情日記である。  母親が病気をした時、いままでそこにいて当たり前だった人でもいつかは死んでしまい、いなくなってしまうのだと感じた作者は、それを機に、大切な人との今を出来るだけ多く残しておきたいという衝動に駆られ、日常を撮り始めた。
人はさまざまな大事なことを忘れてしまいながら生きているが、大事な人からの優しさも、愛情も、悲しみも、思い出も、なるべく忘れたくないと作者は思っている。
写真を撮る時、そこには相手がいて自分がいるが、作者はその瞬間のお互いの気持ちをいつまでも忘れずに残してゆきたいと考えた。しかしその気持ちはお互いに日々変化していく。それでも作者にとって大切なのはその瞬間の気持ちである。
人には終わりがあるからこそ、今を撮らなければならなかったのである。モノクロ約80点。



<作者のプロフィール>
佐藤 佑一(サトウユウイチ)
1981年生まれ。99年帝京大学法学部法律学科入学。2001年写真表現「中村教室」入学。04年同校卒業。03年よりフリーカメラマンに師事。




[重力の様式]

<森下大輔展内容>
目の前の世界には、ただ物がその物としてあるだけで、それ以上でもそれ以下でもない、と云い切る人がいる。その一方で、作者が感じることの出来るこの現実こそがすべてなのだ、そう考える人もいる。
どちらの立場の人も、わかりやすい考え方にとびついてしまっていて、足元から広がる世界を見つめることが出来ない。
無限に広がる世界のありように思いを巡らせるためには、まず一つの場所に丁寧に留まる必要がある。そしてそこで、自分の身体とその場所が連なっていることを確かめなくてはならない。
本展のテーマは世界だが、立ち止まらせ、考えさせるという写真の特質は、世界と作者の間に繋がりをもたらしてくれている。モノクロ26点。




<作者のプロフィール>
森下 大輔(モリシタ ダイスケ)
1977年生まれ




[其処に在るもの・其処にいること]
 
<山下忠志展内容>
大阪西成――ここは路上生活者たちの街である。作者はここを撮り続けて分ったことが一つある。それは“人はさみしい”ということである。
この街に限らず、今路上生活者はいたるところで生活している。空き缶を集め、雑誌を売り、時々の仕事で暑い日も寒い日もその日を生き抜くことに全てをかけている。
作者はそんな人たちにカメラを向けたが、ボランティアで撮っているわけでもなければ、社会的メッセージを持っているわけでもない。もちろん本展を開催しても、彼らの生活は何も改善されないだろう。
しかし人は一人では存在できない。そこで出会った彼ら一人ひとりの前に作者はいた。そして作者の前に、彼らは確かに存在していることが重要であると考えている。モノクロ40点。



<作者のプロフィール>
山下 忠志(ヤマシタ タダシ)
1976年生まれ。1999年大阪ビジュアルアーツ卒業。同年イイノ・ヒロオスタジオ退社後フリーランスに。
写真展に、2000年GAW展Part2参加「発光」、同年TAMA VIVANT展参加「さよならニッポン」などがある。

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