Nikon Imaging
Japan
プレミアム会員 ニコンイメージング会員

大阪ニコンサロン


藤井 宏昭写真展
[とおりゃんせ]

4/14(木)~4/19(火)
10:00~18:00
会期中無休



<写真展内容>
作者は一昨年数え年で61歳を迎え、厄年ということで防府天満宮で厄払いを受け、定年退職を迎えた。しかし在職42年間払い続けてきた雇用保険、厚生年金も、雇用保険は支給期間の短縮、年金にいたっては受給年齢の引き上げと、受給の時には簡単に削られていくという腹立たしいことばかりである。
童歌「とおりゃんせ」の親子は天神様にお札をおさめた帰り、どんなこわいことがあったのか。今の世も「行きはよいよい帰りはこわい」どおりの社会に思える。
作者も天神様にお参りしたあとの生活で、不況と社会不安の波にのみこまれている。年金の不安、健康の不安とこわいものばかり。身の回りのさまざまなものがこわい存在になっている。
連日の天災や事故、凶悪犯罪は、崩壊に向かう世の現われか。菅原道真公の怨霊は、いまだにこの世を恨んでいるのだろう。今も深い不安は消えない。モノクロ40点。



<作者のプロフィール>
藤井 宏昭(フジイ ヒロアキ)
1942年山口県新南陽市生まれ。60年工業高校を卒業後、地元のコンビナートの会社に入社。石油化学製品の製造に携わる。80年ごろから雑誌の月例コンテストで写真活動を始める。
写真展に、91年「幻影山頭火」(銀座ニコンサロン)、01年「金子みすゞの世界」、03年「おせん淵」などがある。
ニコンイメージングプレミアム会員
ニコンイメージング会員