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新宿ニコンサロン/ニコンサロン bis21


[フォトシティさがみはら2004 プロの部 入賞作品展]
2/1(火)~2/14(月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
2/11(金)、12(土) 休館



<写真展内容>
●相模原市総合写真祭「フォトシティさがみはら」について
写真は、芸術写真から家族写真まで広い地盤を持ち、その卓越した記録性と豊かな表現機能により、多くの人に感動を与えるものであるとともに、私たちの生活にとても身近な存在である。
相模原市では、豊かな精神文化が求められる新しい世紀の幕開けにあたり、写真文化にスポットをあて、これを「新たなさがみはら文化」として全国、世界に発信することを目指して、総合写真祭「フォトシティさがみはら」を2001年にスタートさせた。
この写真祭は、新たな時代を担うプロ写真家の顕彰と、写真を楽しむアマチュアに作品の発表の場を設けるとともに、市民が優れた芸術文化に触れたり、それぞれの場に参加できたりする市民参加型の事業で、写真をキーワードとして、時代と社会を考え語り合うことで、新世紀における精神文化の育成に貢献することを基本理念にしている。

●受賞作品について
本写真展では、2004年10月に開催された第4回写真祭プロの部において、広義の記録性の分野で活躍している国内の中堅写真家の中から「さがみはら写真賞」1名、新人写真家の中から「さがみはら写真新人奨励賞」2名、また、アジア地域で活躍している写真家を対象にした「さがみはら写真アジア賞」1名の入賞作品を展示する。
第4回「さがみはら写真賞」には、古屋誠一氏の「alive」(25点展示)が選ばれた。古屋氏は、1970年以降、自分自身の生きてゆくこと、家族の生と死、その行跡をきわめて個人的に、持続的に、重層的にとらえ返し、写真の記録の力を再認識させてくれたことが評価された。
「さがみはら新人奨励賞」に選ばれた宇井眞紀子氏の「ASIR RERA」(15点展示)は、アイヌ民族の精神文化の深部に家族のような親密な眼差しで入り込んでいったことが評価され、同じく同賞に選ばれた高部心成氏の「故郷松花江 黒龍江省 哈爾浜」(15点展示)は、中国に生まれて日本に移住し、アイデンティティを求めながらの記憶と覚醒の旅が丹念に綴られていることが評価された。また、「さがみはら写真アジア賞」に選ばれた台湾の写真家沈 昭良氏の「映像・南方澳」(15点展示)は、大きく変容する台湾の漁港を激動するアジアの地平という視座のもと、10年がかりでダイナミックに写しだしていることが評価された。



<入賞者のプロフィール>

●さがみはら写真賞

古屋 誠一(フルヤ セイイチ):
1950年静岡県生まれ。72年東京写真短期大学(現東京工芸大学)卒業。翌年シベリア経由でヨーロッパに向かい、ウィーン、アムステルダム、ドレスデン、旧東ベルリンなどを移転し、87年よりオーストリア第2の都市グラーツに住む。以後ヨーロッパを中心に作品創作を続ける。同時に「カメラ・オーストリア」誌の編集、フォルム・シュタットパルクの活動に参加し、日本の写真家をヨーロッパに紹介するなど、幅広い活動を展開している。



●さがみはら写真新人奨励賞

宇井 眞紀子(ウイ マキコ):
1960年生まれ。武蔵野美術大学、日本写真芸術専門学校卒業。写真家・樋口健二氏に師事。フリーランスで雑誌取材を中心に活動。92年よりアイヌ民族を子連れで取材。2002年、写真集『アイヌときどき日本人』(社会評論社)で、第7回「週刊現代ドキュメント大賞国内フォト・ルポ部門賞』受賞。最新写真集に『ASIR RERA:AINU SPIRITS』(新風舎)、他に『眠る線路』(ワイズ出版)がある。個展多数。

高部 心成(タカベ シンセイ):
1979年中国黒龍江省生まれ。15歳で日本に移住。2002年ビジュアルアーツ専門学校大阪卒業。03年ビジュアルアーツフォトアワード受賞。初写真集『故郷松花江 黒龍江省 哈爾浜』を発刊。



●さがみはら写真アジア賞

沈 昭良(SHEN CHAO-LIANG):
1968年台湾台南市生まれ。国立台湾芸術大学応用媒体芸術研究所研究生、自由時報影視芸文センター撮影部門リーダー。2000年、02年台湾行政新聞局雑誌撮影部門金鼎賞、01年社会光明面新聞撮影報道賞受賞。撮影作品および論文を「自由時報」「The Earth」「Chinwese edition of National Geographic」「Newidea」に発表。著書に『映像南方澳』『BRAND 9 -世界9大ベストセラー商品の創意解析-』がある。
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