JUNJI TAKASAGO THE PLANET2 GRAND JOURNEY

Behind the Scene

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SEASON2 CANADA06 / Blue Elements

青い惑星を形づくるもの

北米大陸に大きく広がるカナダ。その広大な陸地にある山々や原野、森、街などの間をつなぎ、生命を循環させているもの、それは水だ。海から蒸発した水は、雨や雪となって大地に降り注ぐ。そして、植物や動物に取り込まれるもの、川や湖や滝を形成して栄養を運ぶもの、氷河になって何千年もかけて海に戻るものなど、水はいろんな形態をとって大陸に命を与えている。地球は“青い惑星”と呼ばれる。表面の3分の2を水が覆っているためだ。その青く美しい地球を創り上げている水は、水、氷、雪、水蒸気、結晶など、様々な形に変化しながら地表を巡り、まるで地球の血液のようにこの青い惑星を生かしているのだ。そんな水のクリアな色や美しさは、なぜか僕らを魅了してやまない。

アイスバブル

アイスバブル

氷の中に封じ込められた泡、泡、泡。
湖底から何層にも積み重なる不思議な泡のアート。

泡の湖

泡の湖

無数の泡は、湖底に降り積もった植物が腐敗して発生するメタンガスが
氷が厚くなっていく過程で折り重なるように氷に封じ込められてできる現象。

氷の断層面

氷の断層面

氷が押し合ってできた断層面。
氷の中に封じ込められたアイスバブルは、
宇宙に浮かぶUFOのようにも見える。

アブラハム湖の夕景

アブラハム湖の夕景

アブラハム湖を囲む山々とその向こうに沈みゆく夕日。
水深が深めの場所では、濃いブルーの氷を背景にした
大きなバブルアイスが見られる。

つらら つらら

つらら

太陽の光を受けて、
美しいブルーのグラデーションを見せるつらら(氷柱)。

形を変える水 形を変える水

形を変える水

変幻自在の水は、氷の結晶となって美しい幾何学模様を見せたり、
垂れ落ちるしずくとなって氷の刀を作ったり……。

表面の3分の2ほどを水で覆われている地球。
そこに生きる、人間を含む動物の体の3分の2ほども、やはり水分でできている。
水の惑星に生きる僕らは、“水の生命体”とも呼べる存在なのかもしれない。
水を清らかに保つことが、地球や生き物を清らかに保つことになるのだろう。

カモメ

カモメ

ナイアガラの滝周辺を飛び回っていた、
まるでその場所の主のような雰囲気をもったカモメ。

滝の水煙

滝の水煙

毎秒200万リットルの水が滝を流れ落ち、
その勢いで巨大な水煙を作り上げる。

雪、水、虹

雪、水、虹

雪、水、そして飛沫(しぶき)に現れた虹。
水がいろんな姿になって現れている。

朝のナイアガラ

朝のナイアガラ

朝日が次第に滝に当たり出すころ、
水の色と朝日の色とが相まって何とも言えないブルーを醸し出す。

やさしい水の形 やさしい水の形

やさしい水の形

水はその場に合わせてどんな形にでも変化する。
岩の上を流れ、草原に降り積もり、大地をつつみ込む。

結晶 結晶 結晶 結晶

結晶

空気があまりにも冷たい朝、川面から湯気が立ち、
それが周りのものに付いて結晶ができあがった。
フワフワと風になびく柔らかく大きな結晶もあった。

虹の飛翔

虹の飛翔

ナイアガラの大滝に見事な虹が架かっていた。
飛沫が風にあおられて虹が二重になった瞬間、
カモメがフレームに飛び込んできた。

カナダで水のさまざまな姿を追った

マイナス32度の朝、あまりの寒さに川面から湯気が立ち昇る。長靴で川に入って岩に付いた結晶を狙う。「結晶」(4枚組左下)の撮影風景。

マイナス32度の朝、あまりの寒さに川面から湯気が立ち昇る。長靴で川に入って岩に付いた結晶を狙う。「結晶」(4枚組左下)の撮影風景。

広大なカナダを巡り、さまざまな姿の水を撮影した。凍った湖、つらら、氷の結晶、滝。マイナス数十度の冷え切った世界で、すべてが白一色に見える風景にも、近寄ってみるとさまざまな表情がある。氷に寝っ転がって、川に浸かりながら、繊細なブルーのグラデーションに魅せられてシャッターを切り続けているうちに、寒さのことなどすっかり忘れ去ってしまう。
東西南北にひたすら広がる大地と、南北を貫くロッキー山脈。ときにカナダのダイナミズムに圧倒されながらも、その全域を水が姿を変えながら循環して多様な命を育むことこそ、地球のもっとも大事な根幹なのだと実感する旅となった。

スノーシューを履いて、雪が深い山々を歩いて撮影する。普通なら腰まで埋まってしまう場所でも簡単に歩けてしまう。

スノーシューを履いて、雪が深い山々を歩いて撮影する。普通なら腰まで埋まってしまう場所でも簡単に歩けてしまう。

氷の上を歩いても滑らないようにブーツに取り付ける、尖った金属が付いたチェーンアイゼン。

氷の上を歩いても滑らないようにブーツに取り付ける、尖った金属が付いたチェーンアイゼン。

一部凍っていない水面で、風景の映り込みを狙う。

一部凍っていない水面で、風景の映り込みを狙う。

氷の裂け目からアイスバブルが見えるところを見つけ、氷に這いつくばって「氷の断層面」を撮影。

氷の裂け目からアイスバブルが見えるところを見つけ、氷に這いつくばって「氷の断層面」を撮影。

氷のニュアンスも逃さないD850の描写力

水、氷、雪などの風景は、ほとんど白とブルーのグラデーションしかない世界なので、微妙な質感や濃淡の差でその美しさを表現しなければいけない。やはりそんなときは、圧倒的な高画質を誇るD850がものをいう。白から少しずつブルーに変わっていく氷の色に、どれだけたくさんのデータ量を割り当てて淡い変化を出してくれているか、それを考えると仕上がりの良さに本当に納得がいく。
氷の結晶など、細部まで寄って被写体を撮るとき、D500+105㎜マイクロ(AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED)の組み合わせは、等倍で焦点距離1.5倍の微細な世界を表現できるのがありがたかった。目で見て気づかなかったことまで撮影後に写真で見られたので、機材の重要性を改めて感じた。

アイスバブル

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/800秒、f/14
焦点距離:14mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 400 ピクチャーコントロール:ビビッド

泡の湖

カメラ:D850 レンズ:AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED FX 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/1250秒、f/14
焦点距離:15mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 400 ピクチャーコントロール:ビビッド

氷の断層面

カメラ:D850 レンズ:AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED FX 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/800秒、f/14
焦点距離:15mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 400 ピクチャーコントロール:ビビッド

アブラハム湖の夕景

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/400秒、f/10
焦点距離:16mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 800 ピクチャーコントロール:ビビッド

つらら

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/2000秒、f/8
焦点距離:56mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 400 ピクチャーコントロール:ビビッド

つらら

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/250秒、f/8
焦点距離:16mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 800 ピクチャーコントロール:スタンダード

形を変える水

カメラ:D500 レンズ:AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/1250秒、f/5.6
焦点距離:105mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 800 ピクチャーコントロール:スタンダード

形を変える水

カメラ:D500 レンズ:AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/320秒、f/5.6
焦点距離:105mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 1600 ピクチャーコントロール:スタンダード

カモメ

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/2500秒、f/9
焦点距離:52mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 1600 ピクチャーコントロール:ビビッド

滝の水煙

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:マニュアル、30秒、f/18
焦点距離:44mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:64に対して約1段減感 ピクチャーコントロール:ビビッド *NDフィルター使用

雪、水、虹

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1秒、f/36
焦点距離:165mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:64に対して約1段減感 ピクチャーコントロール:ビビッド *NDフィルター使用

朝のナイアガラ

カメラ:D5 レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1秒、f/22
焦点距離:70mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:100に対して約1段減感 ピクチャーコントロール:スタンダード *NDフィルター使用

やさしい水の形

カメラ:D5 レンズ:AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:マニュアル、1/2.5秒、f/22
焦点距離:17mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:100に対して約1段減感 ピクチャーコントロール:スタンダード *NDフィルター使用

やさしい水の形

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/3200秒、f/9
焦点距離:70mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 400 ピクチャーコントロール:ビビッド

結晶

カメラ:D500 レンズ:AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/125秒、f/5.6
焦点距離:105mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 800 ピクチャーコントロール:スタンダード

結晶

カメラ:D500 レンズ:AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/640秒、f/11
焦点距離:105mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 800 ピクチャーコントロール:スタンダード

結晶

カメラ:D500 レンズ:AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/2000秒、f/11
焦点距離:105mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 800 ピクチャーコントロール:スタンダード

結晶

カメラ:D500 レンズ:AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/400秒、f/5.6
焦点距離:105mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 800 ピクチャーコントロール:スタンダード

虹の飛翔

カメラ:D850 レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR 画質モード:RAW (14-bit) 撮影モード:絞り優先オート、1/1600秒、f/11
焦点距離:35mm ホワイトバランス:晴天 ISO感度:ISO 800 ピクチャーコントロール:ビビッド

Profile

高砂淳二JUNJI TAKASAGO

写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。
ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て1989年に独立。世界中の国々を訪れ、海の中から生き物、虹、風景、星空まで、地球全体をフィールドに撮影活動を続けている。著書は、「LIGHT on LIFE」「night rainbow ~祝福の虹」「ASTRA」「虹の星」「Children of the Rainbow」「free」「BLUE」「life」(以上小学館)、「Dear Earth」「そら色の夢」「南の夢の海へ」(以上パイインターナショナル)、「クジラの見る夢 ~ジャックマイヨールとの海の日々~」(共著・七賢出版)ほか多数。ザルツブルグ博物館、Nikon THE GALLERY、渋谷パルコ、阪急百貨店、大丸百貨店など写真展多数開催。2008年には、外務省主催・太平洋島サミット記念写真展「Pacific Islands」を担当。海の環境NPO法人“OWS”理事。自然のこと、自然と人間の関係、人間の役割などを、トークショーや、テレビ、ラジオ、雑誌などを通して幅広く伝え続けている。

高砂淳二

推奨環境

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