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PAGETOP
Vol.
36

田村 弥 × AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR

500mm f/4E。高速のドラマを追う。この超望遠で。

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圧倒的なスピードと体を揺さぶるような轟音、オイルとタイヤの灼ける匂い、漲る緊張感。レース場は非日常のフィールドである。今回は新しいレンズ、500mm f/4Eを携えてサーキットへ向かった。まず、富士スピードウェイでの『SUPER GT FUJI GT 300km RACE』を、そしてツインリンクもてぎでの『全日本選手権スーパーフォーミュラ』、『全日本フォーミュラ3選手権』を撮影した。
(次へ続く↘)

メインカット:PETRONAS TOM’S SF14 中嶋一貴選手

・カメラ : D4S ・レンズ : AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : シャッター優先オート、1/125秒、f/11 ・ホワイトバランス : オート1 ・ISO感度 : 100 ・ピクチャーコントロール : スタンダード

作品2:Studie BMW Z4

・カメラ : D4S ・レンズ : AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : シャッター優先オート、1/45秒、f/13 ・ホワイトバランス : オート1 ・ISO感度 : Lo1(ISO 50相当) ・ピクチャーコントロール : スタンダード
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これまで使い続けてきた500mm f/4Gと比べ大幅に軽量化され、VRの性能や機能も向上したこのレンズで、よりアグレッシブな撮影にトライしたかった。ボディーには、あらゆる状況で高い性能と優れた堅牢性を発揮するD4Sを選ぶ。
(次へ続く↙)
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撮影時は広大なサーキットをほとんど徒歩で移動するが、その状況で、装備としてかさばる超望遠レンズの軽量化はとても大きな力になった。それは、単にフットワークを向上させるだけでなく、撮影手法の幅も広げてくれる。
(次へ続く↘)

作品3:TEAM 無限 SF14

・カメラ : D4S ・レンズ : AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : シャッター優先オート、1/60秒、f/13 ・ホワイトバランス : オート1 ・ISO感度 : Lo1(ISO 50相当) ・ピクチャーコントロール : スタンダード

作品4:S字コーナーを攻めるF3マシン

・カメラ : D4S ・レンズ : AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : シャッター優先オート、1/90秒、f/19 ・ホワイトバランス : 晴天日陰 ・ISO感度 : Lo1(ISO 50相当) ・ピクチャーコントロール : スタンダード
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メインカットのシーンでは、コースを見おろせるポジションに脚立を立てて、より高い位置からの撮影を試みた。この状況で一脚の使用はできない。しかし逆に一脚の制約から解放され、手持ちで縦方向に流し撮りすることが可能になる。これまでの重いレンズでは難しい撮影だった。
(次へ続く↙)
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軽くしかもボディー装着時のバランスのよいこのレンズは、スムーズに縦方向に振ることができ、さらに手ブレ補正効果4.0段のVRは、スポーツモードの設定によって安定したファインダー像をもたらしてくれた。そして狙い通り、ドライバーが操るマシンがコーナーを駆け抜ける一瞬を捉えることができた。これからもサーキットのドラマを撮り続ける
―― 私のNIKKORで。
※CIPA規格準拠(NORMALモード使用時)。

作品5:TEAM 無限 SF14 山本尚貴選手

・カメラ : D4S ・レンズ : AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : シャッター優先オート、1/350秒、f/6.7 ・ホワイトバランス : オート1 ・ISO感度 : 3200 ・ピクチャーコントロール : スタンダード

INTERVIEW
MOVIE

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PHOTOGRAPHER

田村 弥(たむら わたる)

NIKKOR

AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR

BEHIND THE SCENE

撮影レポート
01
二つのサーキットでビッグレースを撮影

  • 富士スピードウェイのメインスタンド


  • ツインリンクもてぎのメインスタンド

今回の撮影場所は、静岡県の“富士スピードウェイ”と、栃木県の“ツインリンクもてぎ”でした。どちらも首都圏から日帰りで行ける国際的なサーキットです。富士スピードウェイでは、市販車ベースの多彩なGTカーによるバトルが魅力の『2015 SUPER GT Round 4 FUJI GT 300km RACE』を、そしてツインリンクもてぎでは、走るためだけに生まれたフォーミュラカーによる『2015 全日本選手権スーパーフォーミュラ 第4戦』、『2015 全日本フォーミュラ3選手権 第14・15戦』を撮影しました。すべてのレースが、国内最高峰を競うビッグイベントです。訪れた両サーキットとも、心が沸き立つ雰囲気に包まれていました。大音量のマシンの音や、白煙を上げるタイヤの匂いなどはもちろん。何よりこの場所に集った人々の期待と興奮がつくりあげている空気でした。
02
画期的な軽量化とVRで応えた、AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR

  • D4S+AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR


  • コース脇のサービスロードを徒歩で移動する

今回、田村先生が選んだレンズは、AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VRです。先生は撮影前に「これまで使ってきた500mm(AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR)と比べて格段に軽いですね」とおっしゃっていました。レーシングコースは一周が5kmほどあります。撮影の際にはそのコースに沿って設けられたサービスロードと呼ばれる道を基本的には歩いて移動します。日陰はほとんどなく特に夏は灼熱地獄。ここを複数のカメラとレンズを持って移動するわけですから“軽さ”はとても強い味方になります。先生は「しかもこのレンズは前の部分が重くなく、ボディーに装着したときも非常にバランスがよいので取り回しが楽ですね、これなら500mmでも手持ちで撮影できます」とおっしゃっていました。これは、前玉に高い光学性能と軽量化を両立した蛍石レンズを採用したことなどによるもの。さらに、動きの変化が激しい被写体もファインダーで追いやすいVRモード[SPORT]が、手持ち撮影において大きな威力を発揮します。
03
アグレッシブな撮影で、思い描いていた瞬間を捉えた

  • コーナー脇の撮影ポイントから


  • 軽さとVRモード[SPORT]を活かした手持ち撮影

富士、もてぎの両コースで撮影を続けた田村先生。一脚を使用しての流し撮りを基本とされていました。コーナーやストレートを抜けるマシンを追うには横方向にレンズを振ることが容易な一脚は非常に有効です。しかし今回、先生にはトライしてみたかった撮影がありました。それは、この新しい500mmの軽さと高い描写力、VRモード[SPORT]の安定したファインダー像を活かした手持ち撮影。しかも縦振りの流し撮り。それが今回のメインカットとなりました。撮影ポイントはコーナーを俯瞰から撮れる場所。これまでもトライしましたが、脚立の上から手持ちで撮る必要があるため、300mmが限界だったそうです。しかし『この500mmならあそこから手持ちで、もっと寄って狙える』と考えた先生は早速実践。コーナーを走り抜けるドライバーとマシンを迫力ある画角で捉え、見事に描写。心に抱いていた理想のイメージをものにした瞬間でした。

こちらに掲載されている情報は、2015年9月現在のものです。

DATA

写真家: Wataru Tamura
レンズ : AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
カメラボディー : Nikon D4S
キーワード : スポーツ
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