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PAGETOP
Vol.
15

中井精也 × AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR

80-400mm f/4.5-5.6。鉄道への想いに応えるズーム

15
四十年近く撮り続けてきた日本の鉄道は、津々浦々その隅々まで知り尽くしている。しかしそれでもなお、まだ見ぬ情景がそれぞれの場所に無数にある。今回のテーマは朝日の中を走る列車を撮ることだった。これは意外に難易度が高い。日本各地の日の出の時刻とその位置、地形との関係、車両の通過時刻や編成、天候などを綿密に調べ試行錯誤した。そして、九州の日豊(にっぽう)本線、高鍋鉄橋(宮崎県)のシーンを狙うことにした。レンズは高い解像感と速いAFの5倍望遠ズーム、80-400mm。ボディーは、精巧なメカニカルダイヤルの操作感とフラッグシップD4の画質を併せ持ったDfを選んだ。
(次へ続く↘)

メインカット

・カメラ : Df ・レンズ : AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード:マニュアル、1/4000秒、f/11 ・ホワイトバランス : 晴天日陰 ・ISO感度 : オート(ISO 100) ・ピクチャーコントロール : 風景

作品2

・カメラ:Df・レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR・画質モード:14ビットRAW(NEF)・撮影モード:絞り優先オート、1/4000 秒、f/10・ホワイトバランス:晴天日陰・ISO感度:オート(ISO 250)・ピクチャーコントロール:風景
15
ロケハン翌日の早朝、鉄橋から1キロほど離れた撮影ポイントで準備を済ませ、いよいよ日の出を迎える。しかし、水平線の上にかかった厚い雲が太陽を隠してしまい、なかなか想い描いていた情景を捉えることができない。そして、何本かの列車を撮影した後、快心の一枚を撮ることができた。日向灘(ひゅうがなだ)に注ぐ小丸川の河口を渡る鉄橋の上を特急列車がシルエットとなって走る。ピクチャーコントロールの「風景」からコントラストを+1として黒をしっかりと黒にし、さらにホワイトバランスは晴天日陰+A6でドラマチックに。車両全体を影絵にすることで自然の美しさと列車の存在感を表現したいと思った。
(次へ続く↙)
15
日は少し高くなっていたが、小さな波ひとつひとつに太陽が映ることで水面全体が輝いているように見える。完全逆光であったが、ナノクリスタルコートの威力で、これ以上ないほど周辺までクリアーに描写してくれ、澄み切った朝の空気感を再現できた。輝く光が、希望に満ちあふれて見える。これからも鉄道の魅力を撮り続ける
―― 私のNIKKORで。

作品3

・カメラ:Df・レンズ:AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR・画質モード:14ビットRAW(NEF)・撮影モード:マニュアル、1/500 秒、f/5.6・ホワイトバランス:晴天日陰・ISO感度:オート(ISO 100)・ピクチャーコントロール:風景

INTERVIEW
MOVIE

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PHOTOGRAPHER

中井精也(なかい せいや)

NIKKOR

AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR

BEHIND THE SCENE

撮影レポート
01
朝日の中を走る列車を探して

  • 夜明け前の高鍋大橋からの風景


  • 日向灘の上空が白み始める

今回の撮影テーマは『朝日と列車』。海から昇る太陽を背景とした旅情豊かな一枚を、という方向になりました。中井先生は北から南まで心当たりのある候補地をいくつもピックアップし、撮影期間の日の出と周囲の地形との関係、その時刻に合わせた列車の運行、車両の編成などを調べ、綿密な検討を繰り返しました。さらに、現地の最新の天気予報も考慮に入れながら撮影場所を決定。今回の日豊(にっぽう)本線、高鍋(たかなべ)鉄橋が選ばれました。日豊本線は、福岡県の小倉から大分県、宮崎県を経由して鹿児島県の鹿児島駅までを結んでいます。高鍋鉄橋は宮崎県の高鍋駅近くにあり、日向灘(ひゅうがなだ)に注ぐ小丸川の広い河口にかけられています。太陽は日向灘から、この季節なら河口のほぼ真ん中あたりの位置から昇ります。午前5時半、鉄橋から1キロほど離れた高鍋大橋付近で撮影の準備を始めました。
02
状況の変化に柔軟に応える、80-400mm

  • Df+AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR


  • 日の出前、始発列車が走り始める

中井先生が撮影に使用したレンズは、AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR。鉄橋や車両だけでなく周囲の風景を取り込んだフレーミングを考え、また刻々と変化する太陽の位置、河岸や橋の上といった限られたポイントからの撮影に合わせて、自由度の高い5倍ズームを選択しました。そして、何よりも朝日に向かう完全逆光の撮影。NIKKORだけのナノクリスタルコートが威力を発揮します。カメラボディーは、精巧な加工が施されたメカニカルダイヤルの操作感と、ニコンフラッグシップ機D4の画質を併せ持ったDf。単焦点の400mmはf/2.8と明るいのですが、変化の多い状況ではズームが心強い、そしてF値の問題は、Dfの優れた高感度性能がカバーしてくれます。まさに、鉄道写真の撮影にとって最適な組み合わせと言えるでしょう。東の空が明るくなり、始発列車が通過し、そしていよいよ待ち望んでいた朝日が昇り始めました。
03
希望の輝きに満ちた、鉄道の情景

  • 日の出、雲の隙間から太陽が覗く


  • 河原へ降りて撮影を続ける中井先生

日の出の時刻、空は快晴です。しかし水平線の上にだけ厚い雲がかかっていました。「ちょっと雲がありますね」と中井先生。落ち着いて何本かの列車を撮り続けます。しばらくして「狙いを変えましょう」とつぶやいて、移動を始めました。橋の真ん中あたりから手前に広がる河口を入れた撮影ポジションを探ります。そして、日もある程度高くなった時刻。6両編成の特急列車が鉄橋を渡り始めました。中井先生はシャッターをきり続けます。そして、心地よいレールの音を残して列車が遠ざかるころ、いま撮影した画像を見せていただきました。驚きました。眼の前で見た風景とは全く違う世界が液晶画面の中に広がっていたからです。輝く水面を前景にシルエットとなった鉄橋と特急列車。背景には、やはり輝く日向灘。そこには確かに鉄道だけが持つ旅情が、希望に満ちた日本の風景が写っていました。

こちらに掲載されている情報は、2013年12月現在のものです。

DATA

撮影日: 2013.10.28
写真家: Seiya Nakai
レンズ : AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
カメラボディー : Nikon Df
キーワード : 鉄道
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