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PAGETOP
Vol.
11

ハヤシアキヒロ × AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G

28mm f/1.8。人と街のいい表情をつかまえる。

11
ふっ・・・と、人の内面から浮き上がってくる、いい表情がある。芸人さん、モデルさん、女優さんなど、一万人以上の人を撮り続けてきたいまも、その表情との出会いには心が躍る。今回は、名古屋を代表する商店街である"大須"で女性タレントの撮影を行った。レンズは28mm f/1.8。通常のポートレートよりも広い画角で、大須観音の門前町としての古い歴史と、秋葉、裏原宿を思わせる若者文化とが混然一体となったこの街の日常に、まるで地元の人のように彼女の存在を溶け込ませたいと考えた。カメラボディーは、ニコンFXフォーマットで最小・最軽量のD600。レンズ装着時のバランス、取り回し、機動性、すべての面において満足のいく組み合わせだ。まさに今回のようなスナップ撮影には最適と言えるだろう。
(次へ続く↘)

メインカット

・カメラ : D600 ・レンズ : AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード:マニュアル、1/125秒、f/3.3 ・ホワイトバランス : オート1 ・ISO感度 : 100 ・ピクチャーコントロール : ニュートラル

作品2

・カメラ:D600・レンズ:AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G・画質モード:14ビットRAW(NEF)・撮影モード:マニュアル、1/350 秒、f/2.8・ホワイトバランス:オート1・ISO感度:100・ピクチャーコントロール:ニュートラル
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撮影は午前中の早い時間から始めた。そして、東西と南北にそれぞれ数百メートルという規模で、網の目のように広がる大きな商店街を目抜き通りから脇道、路地裏までくまなく歩きながら撮り続ける。陽の向きや日差しの強さも刻々と変わり、時には逆光や半逆光などの難しい光となったが、ナノクリスタルコートのおかげで、フレアやゴーストを気にすることなく撮影に集中できた。数時間して、本通りに面した場所に異彩を放つ造花店を見つけた。
(次へ続く↙)
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店先に飾られていた大きなヒマワリと彼女を競わせるように近づけ、広くとった背景にさまざまな色彩を入れる。奥行のある背景を自然で美しいボケによって和らげ、主題となる彼女と花を引き立てる。「もっとくっついて」と声をかけた次の瞬間、彼女の口元が少し柔らかくほころぶ。またひとつ、いい表情を捉えることができた。これからも、人の内なる輝きを撮り続たい
―― 私のNIKKORで。

作品3

・カメラ:D600・レンズ:AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G・画質モード:14ビットRAW(NEF)・撮影モード:マニュアル、1/350 秒、f/4・ホワイトバランス:オート1・ISO感度:100・ピクチャーコントロール:ニュートラル

INTERVIEW
MOVIE

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PHOTOGRAPHER

ハヤシアキヒロ(はやし あきひろ)

NIKKOR

AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G

BEHIND THE SCENE

撮影レポート
01
名古屋で最も活気のある街"大須"

  • 大須商店街のアーケード(平日の朝はゆったり)


  • 大須観音から続く商店街入り口から撮影開始

ハヤシ先生いわく「いま、名古屋でいちばん勢いのある街だよ」。それが今回の撮影場所となった名古屋の"大須商店街"。江戸初期にあたる慶長15年に開かれた大須観音の門前町を起源とする、歴史と風情のある街です。幕末から大正、昭和にかけ歓楽街として栄えましたが、空襲により壊滅的な被害を受けました。しかし戦後の高度経済成長期を経て、電気街として再び活況を呈します。古くからの街であるため、高齢者の多いことが特長ですが、最近では、古い建物をリノベーションした古着屋やカフェ、セレクトショップなどが増え、若者の街としても賑わっています。東西南北に広がるエリアには、大須本通、観音通、新天地通などのいくつもの目抜き通りやアーケードが交錯し、ありとあらゆるお店が立ち並びます。アキバ、裏原宿、上野、渋谷を混在させたようなユニークな街。休日は、老若男女あふれるほどの人で賑わいます。
02
スナップショットに最適なレンズとボディー

  • 背景を活かしつつ被写体に迫る


  • D600+AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G

撮影開始は午前9時半、商店街もさすがに人はまばらですが自由に歩き回るには好条件です。今回のモデルは、西本明日香さん。テレビでも活躍するとてもキュートな方です。ハヤシ先生は歩きながら撮影ポイントを確かめ、彼女の立ち位置を決めてシャッターをきります。レンズは28mm f/1.8とD600。コンパクトなカメラボディーにとってまさにベストマッチで、移動しながらどんどん撮るという今回のようなシチュエーションに最適です。28mmという画角も先生の見た目の感覚に近いということで、直感的に構図を決めて撮るという一連の動作に無理がありません。時にはアーケードの真ん中で、時にはシャッターの閉まった店の前で、そして時には街の中にある民家の前で、と撮影場所を変えながら撮り続けていきます。光の状況もその都度変化し、中には真逆光という場面もありましたが、ナノクリスタルコートのおかげで、ゴーストやフレアをあまり気にすることなく、撮影に集中できたとのことでした。
03
歩き続けた後に出会った、彼女のいい表情

  • 商店街に隣接する住宅街にて


  • 今回の最高の一枚が撮られた場所

午前から午後にかけて撮影は続きました。縦横に伸びる目抜き通りから、少し入った裏道、さらに猫が歩くディープな路地、そして静かな住宅地や公園など表情豊かな大須の街をひたすら徒歩で制覇します。陽が傾き始め撮影もそろそろ終盤にさしかかった頃、ハヤシ先生の眼が一点を捉えます。それは、大通りに面した場所で異彩を放つ一軒の造花店でした。店舗の装飾や冠婚葬祭などに使われる色とりどりのディスプレイが店の奥まで並んでいます。そして、店先にはひときわ目を引く大輪のヒマワリ。造花とは思えないその出来栄えに感心してしまいます。先生は彼女をその花のすぐ近くに立たせて撮影を開始。「何だか面白そう」と皆が感じた瞬間でした。最初は遠慮がちに佇んでいた彼女も、先生の声に促されてぴったり花に寄り添ってレンズに向かいます。すると彼女の表情が和らぎ口元が優しくほころびます。歩き疲れているはずの最後の一枚が、今回の最高の一枚になりました。

こちらに掲載されている情報は、2013年8月現在のものです。

DATA

撮影日: 2013.7.17
写真家: Akihiro Hayashi
レンズ : AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
カメラボディー : Nikon D600
キーワード : ポートレート
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