D7500×上田晃司 スペシャルムービー

憧れの街、リスボンで捉えた
一瞬のドラマ。

昔から憧れのあったユーラシア大陸最西端の国であるポルトガルの首都リスボンを訪れた。街スナップを撮る上で大事なことは、思い立ったらすぐに行動に移すことだが、リスボンはとにかく坂が多いことで有名な街。その点、小型・軽量のD7500は機動力があり、用途としてはぴったりだ。初めて訪れる地ということもあり、レンズはズームレンズを中心に超広角から望遠まで常時5本を持ち歩いたのだけど、お気に入りのショルダーバッグにすべて収納でき、1日中歩き続けてもほとんど疲れることはなかった。グリップが深くホールディングに優れているため、指が疲れにくいのもポイントだ。

リスボンの街は石畳が美しく、それを活かしてローポジションで撮影したくなる。D500譲りのチルト式液晶モニターを採用しているD7500はストレスなく低い位置で構えられる。石畳を利用することで広角では遠近感を強調でき、望遠では前ボケを活かした撮影が行えた。

夜のスナップに強いのも、D7500の特長。ISO感度は常用でISO 51200まで対応し、高感度性能に優れる。増感でISO 1640000という超高感度域まで拡張できるので、感度自動制御を信用して撮影に集中できる。ISO 1600〜3200あたりならノイズはほぼ気にならないレベルといえるだろう。今回は、感度自動制御の上限をISO 12800にして撮影を行った。高感度撮影を安心して行えるため、夜景撮影も基本は手持ち。ノイズも少なく、ディテールまでしっかりと再現できている。

今回、D7500とともにリスボンの街をスナップしたが、終始快適に撮影できた。昨今のDXフォーマット機は望遠に強い動体撮影向きのイメージがあるが、D7500はレンズも含めたコンパクト設計が信条。一眼レフのレスポンスの良さに加え、AFの正確さと速さのおかげで、街の一瞬のドラマを写し撮れる。カスタマイズ機能を駆使すればさらに速写性に磨きがかかる。D7500は日常の、そして旅先の街歩きで、いつも手元に置きたくなるカメラなのだ。

『デジタルカメラマガジン』
2017年7月号掲載記事より一部改稿

上田 晃司

米国サンフランシスコに留学し、写真と映像を学びながらテレビ番組、CM、ショートフィルムなどを制作。帰国後、写真家塙真一氏のアシスタントを経て、フォトグラファーとして活動を開始。雑誌、広告を中心に、ライフワークとして世界中の街や風景を撮影。近年は、講演や執筆活動も展開。主な著書に「写真が上手くなる デジタル一眼 基本&撮影ワザ」「写真がもっと上手くなる デジタル一眼 撮影テクニック事典101」「オールドレンズの奇跡」などがある。ニコンカレッジの講師も務める。

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