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抜けがよく 絞り開放でも解像力が高かった

東京・東村山市にある諏訪神社の例大祭を撮影しました。普段は単焦点レンズだけで撮っています。メインはAF-S NIKKOR 58mm f/1.4G。F2くらいに絞ったときのシャープさが気に入っています。標準域のレンズを使うのは、画面を切り取る撮り方が好きだからです。昔から単焦点レンズばかり使ってきたので、その感覚が馴染んでいます。単焦点レンズでは、気に入った構図ができないとあきらめることもあり、そうした割り切りも大事だと思います。でもこのAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRはいつもならあきらめた状況でも撮れるので、やはり便利ですよね。とてもヌケのいいレンズですね。特に24mm側はそう感じます。絞り開放でもすごくシャープで解像力が高い。高画素のD810でも全く甘さがありませんでした。解像力を重視するときはD810、高感度を重視するときはD4S、というように使い分けています。ボディーはD4Sとのバランスがよかったです。祭では脚立に乗って撮ることも多いのですが、しっかり構えられました。VRが入っているのは意識していませんでした。それでもシャープに撮れているのは、レンズ性能だけでなくVRの威力も大きいのでしょうね。次の海外撮影では、ぜひこのレンズで撮りたいな、と思っています。


小林 紀晴(こばやし きせい)

1968年、長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真科卒業。アジアを旅し作品を制作する。
2000-2002年渡米。『DAYS ASIA』で日本写真協会新人賞受賞。
写真展『遠くから来た舟』で第22回林忠彦賞受賞。
写真集、著書に『ASIAN JAPANESE』『homeland』『days new york』『はなはねに』
『昨日みたバスに乗って』『写真と生活』『メモワール』『kemonomichi』『美女の一瞬』など多数。
現在、東京工芸大芸術学部写真学科教授。ニッコールクラブ顧問。

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『日本カメラ』2015年10月号掲載記事より