ファインダー |

真っ青な大空を高速で飛行する航空機をとらえる。それは、一瞬を切り取るスピードの世界だ。今回は、自衛隊や在日アメリカ軍の基地で開催される一般公開や航空ショーで撮影できる航空機の撮影テクニックを紹介しよう。
|
|
| 200〜400mm超望遠レンズ、広角レンズ |
飛行中の航空機を撮る場合は200〜400mm。ズームレンズでもよいが、明るいほうがベター。地上の展示機を撮る場合は24mm程度の広角レンズが必要。 |
|---|---|
| フィルム |
最低36枚撮り5本は予備として準備しておきたい。 |
| 航空無線機(エアバンドラジオ) |
飛行機の動きがわかって便利。屋外での長時間の撮影なので、この他、日よけクリーム・帽子・サングラス、冬場はカイロ、飲料・食料、敷物(ビーチマットなど)があると便利。 |
航空ショーの歴史は古い。ライト兄弟が人類初めての動力飛行に成功したのは1903年12月のことだが、それからしばらく後にはすでに航空ショーは始まっていた。ライト兄弟は当初、飛行機の販売よりも展示飛行によって収入を得ており、展示飛行を専門に行う会社まで設立している。また第一次世界大戦後には、ヨーロッパ戦線から帰国したパイロットが余剰の軍用機を購入し、飛行パフォーマンスを披露して観衆から金を取る、いわゆるバーンストーミングが流行した。
航空発祥の国・アメリカの航空ショーは民間主導で発展してきた。今でも民間主催の航空ショーが多く、そこに軍が参加することが少なくない。一方、日本では航空ショーといえば自衛隊。航空自衛隊の基地を中心に毎年主に4月から年末まで航空ショーが繰り広げられ、その迫力は本場アメリカ空軍の航空ショーをも圧倒するほどである。
今回のテーマは、航空機。いうまでもなく、航空機の速度はおそろしく速い。ファインダーをのぞきながら常に被写体を追いかけ、ここぞというチャンスを逃さずにシャッターを切らなければならない。それは、一瞬を切り取る真剣勝負だ。真っ青な大空を肉眼ではとらえきれないほど高速で飛行する航空機を、わずかのブレもなくフレームの真ん中に大きくとらえる。航空機撮影の醍醐味はまさにここにあるといえるだろう。
航空機とひと口に言ってもいくつかのジャンルに分けられ、撮影の対象・目的によって撮影場所や撮影方法が異なってくる。ここでは、自衛隊や在日アメリカ軍の基地で開催される一般公開や航空ショーで撮影できる航空機の撮影テクニックを紹介していくことにしよう。航空自衛隊のブルーインパルスをはじめとするアクロバットチームによる華麗な演技や、戦闘機による迫力満点のデモフライトなどが眼前で繰り広げられる航空ショーは、「一瞬の世界」をもっとも端的に表現してくれる被写体に出会える絶好のチャンスだ。
完成度の高い作品をコンスタントに撮れるようになるには経験を積む必要があるが、自信作は航空雑誌などに投稿するという楽しみもある。うまくいけば雑誌に自分の撮った写真が掲載されるかもしれない。
(注)2001年9月11日にアメリカで発生した同時多発テロの影響により、航空ショーの中止が相次いでおります。航空ショーにお出かけの際には、必ず各イベント主催者にご確 認の上お出かけください。
| 次回のテーマ:紅葉 | ||

