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今回のマップと散策コース 街あるき
其の12 墨東界隈編
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花を愛で、団子を頬張り、レトロな下町を歩く
うららかな春の陽射しに桜が映える4月の初め、隅田川へと出かけてみました。白鬚橋から吾妻橋までの東岸にあたる、墨東界隈です。
江戸時代からの名所「墨堤さくら」に向島百花園、白鬚神社、墨堤通りの名物団子、そして向島の料亭街と、下町文化に江戸の情緒が今も息づきます。
昨今の新タワー建設を中心に着々と開発がすすむ中、かつてのこの界隈の様子を小説や随筆に描いた永井荷風の文庫本を片手に、桜を愛で、団子をほおばり、レトロな香りただよう下町の日常を堪能してきました。




1.現代に残る江戸の花園

作品01
1 門の向こうは江戸の花園
「唯一現代に残る江戸の花園」といわれる向島百花園。庭門からして時代劇のひとコマに出てくるようなたたずまいです。
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作品02
2 粋な名札
他の庭園や植物園などでよく目にする、花や樹種の名札は、なぜか一様にプラスチック製の白いプレートばかり。どうも味気ない気がしていましたが、こんな木札なら、写真に写り込んでも邪魔に思うどころか、風流さすら感じられます。
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作品03
3 春のかごもり
春の野草の寄せ植えでしょうか。売店の店先に並べられていました。素朴な菜の花が品良く映えます。
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作品04
4 ハギのトンネル
ここでは、ハギのトンネルをはじめ、藤やクズなどの花棚、文人たちの足跡をとどめた句碑に石柱と、風流な演出も見物です。
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向島百花園の池
向島百花園の池
街のかお 向島百花園
江戸町人文化が開花した文化・文政期(1804〜1830年)に、骨董商の佐原鞠塢(きくう)が創設した向島百花園。当初は交遊ある文人墨客の協力の下、梅を多く植えたことから「新梅屋敷」とよばれていました。その後「万葉集」や「詩経」といった日本や中国の古典に詠まれている植物が集められ、四季折々の花が一年中絶えることのない、百花繚乱の花園となりました。以降、民間の花園として栄え、現在でも江戸情緒を色濃くとどめ親しまれています。

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2.旧墨堤之道をそぞろ歩く

作品05
1 白鬚神社
向島ではもっとも古い神社で、隅田川七福神めぐりの寿老神。ちなみに「ひげ」という漢字は、「髭」がくちひげ、「鬚」があごひげ、「髯」がほおひげだそうですが、白鬚神社の「ひげ」って……、なるほど寿老人の風貌を思い浮かべて納得です。
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作品06
2 下町の日常・その1
盆栽や鉢植が道端にずらりと並んでいる様子は、下町の代表的な日常風景でしょうか。この右上には墨堤通りが走っていて、かつてはそこが隅田川堤防上の道だったそうです。
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作品07
3 下町の日常・その2
この界隈を舞台にした小説「ぼく東綺譚」の永井荷風は、「寺じまの記」という随筆の中でも、墨東通りを北上する路線バスからの風景を巧みに描写しています。文庫本の世界と現実の風景をシンクロさせながら撮り歩くのもおもしろいですね。
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作品08
4 やっぱり、花より団子!?
墨堤通りは、隅田川七福神めぐりのメインストリートでもあります。そのためか、地蔵坂付近からきびだんご(吉備子屋)、草もち(志゛満ん草餅)、胡麻豆腐(カフェ雲水)、だんご(言問団子)、桜もち(長命寺桜もち)と、甘味やさんがいくつもあり、花より団子、いえ花と団子を一度に楽しめる、うれしいエリアです。
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3.向島で庶民的な下町風情にふれる

作品09
1 料亭街の桜
桜橋から向島方面へと下る、階段からのひとコマです。この左手奥には高級料亭「芳柳」が、まっすぐ行くと向島料亭街の見番通りにぶつかります。
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作品10
2 昼下がりの桜橋通りにて
花見の季節でにぎわう墨堤さくらを後にして、桜橋通りを押上方面に向かって歩き出しました。私の前には、ゆっくりとカートを押して歩くご婦人の姿が。庶民的な下町風情に、しっくりとなじんでいる後ろ姿でした。
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作品11
3 見番通り
料亭からの依頼で芸者さんを手配したり、玉代を精算したり、お稽古場を設けたりしているのが見番所。そこに面する道が見番通りで、このあたりが向島の料亭街です。ちょうどこの日、桜橋では向島芸奴茶屋が開かれていて、私は芸奴さんたちのあでやかな姿を目にしてきたところでした。
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作品12
4 変わりゆく街
見番通りをてくてくと歩いて南下し、源森橋付近までやって来ました。墨堤通りの白鬚神社からここまでは、まさに永井荷風が路線バスに乗って走った「寺じまの記」のルートの一部です。 作品の中では、時おり回顧的なまなざしで車窓の景色を見つめていた荷風。現在は新タワーの建設計画にともない、街はさらに変わりつつあります。
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4.墨堤さくらのいろいろ

作品13
1 岸辺の風
隅田川の土手にたたずんで、やわらかな風を受けながら、私も桜景色の一部になってみたいものです。
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作品14
2 墨堤さくらと屋形船
岸辺も水上も、花見客が往来する隅田川。東京の春の風物詩です。
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作品15
3 もうひとつの花園
隅田公園は、隅田川をはさんで東岸(墨田区側)と西岸(台東区側)に分かれています。そもそも墨堤さくらとは、江戸時代に八代将軍徳川吉宗によって、東岸の墨堤に初めて桜が植えられたのが名所のはじまりといわれています。ですから隅田公園といえば、東岸の方をさすのが一般的かも。
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作品16
4 過去から未来へ
吾妻橋を渡り西岸から墨田区側を望むと、今やすっかり東京名物となったアサヒビールの建物が。屋上の「金の炎」は斬新なデザインゆえに、できた当時はその話題で持ちきりでしたが、2011年には、これから建設がはじまる新タワーがオープンするはずです。また新たな景観ができあがることでしょう。
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撮影機種:D40x

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