ガーデニング フォトライフ

今回はフォーマルなイングリッシュガーデンです。その代表格は、マナーハウスに設けられたマナーガーデン。福渡先生がイギリス留学時代にめぐった思い出のマナーガーデンの中から、センスの良さが光るフェミニンな庭で有名な「Coton Manor Garden」を取り上げました。
今回のガーデンは、イギリス中部にある「Coton Manor Garden(コッツウォルズ地方の北部、ノーザンブトンの街近くにあります)」を写真とともに楽しんでいきます。


マナーハウスとは、昔のイギリス貴族たちがそれぞれの領地で領主として暮らしていた邸宅のこと。今は管理の都合、ナショナルトラストやRHS(英国王立園芸協会)に入り、一般の方にガーデンを開放していることが多くなっています。

この地方独特のハニーカラーの壁面が色とりどりの植物と青空に映えます。
Coton Manor Gardenの特徴は、メインハウス前のボーダーガーデンやカラー別ガーデン日陰のガーデンなどの組合せなどに魅力があります。それもすべて宿根草で1年間、多彩な花が次々と上がってくるよう設計されています。見た目はとても自然な庭ですが、内容は細かく計算されつくした設計になっています。
マナーハウスを飾る木々や、つる性植物(クレマチスやヘンリーツタ)なども、より邸宅を美しく見せます。このように、さまざまな色の組み合わせは庭の演出の大きな要素になります。
マナーハウスを飾る木々や、つる性植物(クレマチスやヘンリーツタ)なども、より邸宅を美しく見せます。このように、さまざまな色の組み合わせは庭の演出の大きな要素になります。

ボーダーガーデンとは、小・中・高性植物の組合せで通路と花壇、建物沿い、生垣など、境界地に造られる細長い花壇。遠景として見た場合のバランスも重要です。
日本の庭園との一番の違いは、やはり花の数でしょうか。4月から8月にかけては「感動する」という言葉通りに、美しく咲き乱れる様子が堪能できます。この期間のためだけに、冬場の3ヵ月は庭園を閉めてしまうこともあります。美しい分、宿根草の手入れは大変だと思います。夏場は通常の倍の要員(ボランティアなど)を入れてお手入れをしているところもあります。スタッフの気持ちには、「手入れをするだけ、花は翌年も美しく咲いてくれる」という共通の思いがあるのでしょう。

ラベンダー、ローズ、ジキタリス、ペンステモン、ホリホック、カンパミュラ、アキレア、ユーホルビア、ユーパトリューム、ロベリアなど草丈の違いや色の異なる花を組合せて美しさを際立たせます。


年間を通して雨が多いイギリス。4月から8月ならば、雨を嘆かず、雨あがりの空を見渡してください。きっと虹の架け橋がご覧いただけるでしょう。虹と庭園の美しい組合せは、園芸大国ならでは。イギリス観光の偶然のプランとして加えてみませんか。
