talk! talk! talk! : 俳優 吉沢悠さん |
俳優になるのは小さい頃からの夢だったのですか?
いえ、小さいときは漠然と公務員になりたいなと思っていました。あまり波風を立てたくないような性格だったんですよ。 でも、事務所でレッスンを受け始めてから、最初は発声したり台本読んだりちっとも面白くなかったんですけど、あるドラマの監督のレッスンで「このボールに今の自分の気持ちをぶつけてみろ!」と言われて。そのレッスンを受けて以来、自分を表現することって楽しいなと思い始めたんです。それで、僕はどうしてもこの仕事でいろんな人に自分を発信していきたいんだという気持ちになったとき、デビューが決まって現在に至る、という感じですね。 自分を表現するとおっしゃっていましたが、役を演じながら自分を表現するというのはどういうことなのでしょうか?
たとえば写真であれば、同じ被写体でも僕と友だちとでは違う写真を撮ると思うんですよ。それと同じで、役が一緒でも演じる役者によってまったく違う人物になるんです。キャラ設定は決まっているかもしれないけれど、その人の見た目や声のトーンでも違うし、役者の個性というのが必ず出て来ます。僕ならではの人物像になれるというところで自分を表現できるんです。 そこに俳優という仕事の魅力があるんですね。
ええ、本当に面白い仕事ですね。自分から出てきたものを、役を通してメッセージとして出していこうという気持ちで演じるようになってからは特に。 逆に、辛い面、難しい面というのは?
うーん、たとえばドラマのある役をやるとして、そのドラマの全体のテーマが理解できないとき、自分がこの役をやる意味が見えなくなることがあるんです。最後までその役を理解できないということは今までなかったんですが、見えていないときは難しいです。芝居していてもどこに向かっていいのかわからないし、台詞も頭に入らないんですよ。この役を通して、自分はどんなメッセージを発信したいのか明確にならないと辛いですね。 |
||||||
|
2月に公開される映画「着信アリ2」では、桜井尚人という主人公の恋人役を演じていますが、この役を通してどのようなメッセージを伝えたいと思ったのですか?
自分でも尚人はどういう男なのかいろいろ考えましたし、周りの方にも好きな人を守る男はこうだとか説明を受けたんですけど、僕はここまで相手を思えるかと思ったときにその心理が明確に理解できなかったんですよね。ただ尚人の行動にも惹かれる部分があったので、きっと演じていくうちにそこに気持ちが入って行けば何かわかるんじゃないかとは思っていました。 尚人の行動で惹かれた部分というのは?
ホラー映画なのでいろいろと恐いことが起こっていくわけなんですが、尚人は杏子(主人公)のことしか考えてないんです。杏子さえ生きてくれればそれでいい、ずっとそのことしか考えないヤツなんですよ。理解はできなくても、これだけ人を一途に思えるというのは凄いなと思ったんです。 実際に演じてみていかがでしたか?
共演者のことなんてどうでもよくなりました(笑)。杏子のことだけしか見ていませんでしたから。 演じてみて、自分の中にも相手を思う気持ちが強くあるんだなというのを感じました。メッセージとしてこれを伝えたいんですというのははっきり言葉にできなかったんですが、そういう尚人の姿を見て、何か感じ取ってくれたらいいですね。普段、あたりまえのように自分の周りにいてくれる人の存在の大切さが分かるんじゃないかなと思います。 この映画の見どころを教えてください。
尚人としては、やっぱりラストシーンですね。ラストに向けて「尚人の思いがどう動いて行くのか」というのがひとつの見どころだと思います。あとは携帯電話を通じて呪いが連鎖するという部分で、みなさん今携帯電話を持っていると思いますので、ふと、映画を見たあとに自分の携帯電話に自分から電話が掛かって来たらということを想像してほしいですね。ホラー映画の恐さも充分に楽しめる映画だと思いますよ。 |
|
これまでにも様々な役を演じてこられたと思いますが、これからやってみたい役はありますか?
時代劇をやってみたいですね。戦国時代とか、今では考えられない状況下にあって昔の人は何を考えて何を体験したんだろうというのに興味があるんですよ。今自分の周りでは戦争なんて考えられないけど、その時代には日本人同士が殺しあっていたわけですよね。そういう思いを役を通して体験して、メッセージとして伝えられたらいいなと思いますね。 伝えたいことや表現したいことというのは常にアイデアとして持っていらっしゃるんですね。
それは常にありますよ。次から次へとこうしたい、やりたいというのが湧いてきて、尽きることはないんじゃないでしょうか。もちろんもらった役に対しても自分なりに感じて表現していきたいと思います。でも、いずれは100%自分から発信して作品を作りたいです。機会があれば、いつでもやる準備はできています。
|




