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talk! talk! talk! : 俳優 賀集利樹さん


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数千年を生きる縄文杉から受けたパワー 「大きさだけでも圧倒されてしまいます」




Photo(撮影・賀集利樹さん)

何十年もの間、屋久杉を島のふもとまで運搬したというトロッコ道。今はすでに使われていません。


Photo(撮影・賀集利樹さん)

これが推定樹齢2000年のウィルソン株。世界遺産に指定されている屋久杉たちはどれも生命の息吹を感じました。


Photo(撮影・賀集利樹さん)

これが縄文杉。何千年ものあいだ人間の進化を見守ってきたんですね。

先日、忙しいお仕事の合間をぬって屋久島へ行かれたそうですね。今回はその時のお写真もお持ちいただきました。

屋久島は世界遺産に登録されている島ですし、以前から行きたいと思っていたのです。それで、意を決してマネージャーと一緒に行ってきたんです。

屋久杉(※注1)は見に行かれたのですか?

はい、片道4時間ぐらいかけて、屋久杉の中でも一番大きいという縄文杉を見に行きました。以前トロッコが通っていたという線路跡の道を2時間ぐらい歩いて、そこから山道を更に2時間ぐらい登ったところにあるのです。ロープがついている急な岩場や、一歩間違えると崖に落ちそうな険しい場所もありました。岩場を登るのは楽しかったのですが、山道はひたすら登るだけですから、とても大変でした。

片道4時間! ……縄文杉を見るまでに、大変な道のりがあるのですね。

そうなんです。その日はたまたま晴れていてよかったのですが、雨が降っていたらたどり着けなかったかもしれません。山道に入ってから縄文杉に着くまでの間には、名前の付いた屋久杉がいくつかあるんですよ。弥生杉とか大王杉とか。この写真に写っているのは、ウィルソン株という古株で、アメリカのウィルソンという博士が発見したものだそうです。株の中は空洞になっているんですよ。

ウィルソン株は確か、その空洞に入れるのですよね?

そうなんですよ。中に入ると水が流れているんです。そして、上を見ると天井が抜けていて空が見える。僕はこのウィルソン株が一番気に入りました。たたずまいとか、その周りの景色とか、すごくいい雰囲気なんです。中に神棚もあったので、「おじゃまします」っていう気持ちを込めて、しっかり手を合わせてきました。

そして、こちらの写真がやっとの思いでたどり着いたという縄文杉ですね。

はい。昔は縄文杉に直接触れたりすることができたらしいのですが、保護のために、今は少し手前にある展望台のようなところから眺めることしかできないんです。でも、眺めているだけでも何か神秘的なパワーを感じるんですよ。樹齢7200年と言われている杉ですから、根や幹の大きさだけでも圧倒されてしまいます。

縄文杉のパワーももらったようですし、この旅でかなりリフレッシュされたのではないですか?

そうですね。森林浴もできたし、そのほかに滝を見にいったりもしましたからね。滝の音や川の流れる音って普段はあまり聞かないですから、それだけでもすごく安らぎました。

※注1 屋久杉=屋久島の標高500mを超える山地に自生している杉のこと。なかでも樹齢千年以上の高齢の杉のことを通称『屋久杉』、それ以下の若い杉を『小杉』と呼んでいる。また、屋久杉の中で確認される最も大きい杉のことを『縄文杉』と呼ぶ。一説では、推定樹齢7300年、世界最古の植物とも言われるほどの古木である。縄文杉以外にも、巨木や形態に特徴のある杉には名前がつけられ、有名になっている。


何回も、何回も見た子供のころのアルバム 写真は『思い出を蘇らせてくれるもの』




Photo(撮影・賀集利樹さん)

宿泊した宿から見た海。海を見ながらの食事のおいしかったこと!


Photo(撮影・賀集利樹さん)

屋久島には大中小、合わせて何百もの滝があるんですよ。


Photo(撮影・賀集利樹さん)

屋久島は本当に神々しい島だと感じました。

今回の旅行ではどのくらい写真を撮られたのですか?

旅行に行くとすごく写真を撮りたくなるんです。だから今回もいっぱい撮ってやろうと思って意気込んで行ったんですけど、歩くのに必死で意外に撮れていなかったんですね。とにかく縄文杉にたどり着かなければと思って山を登っていたので、カメラを構えている余裕がなかったのかもしれません。

では、なんとか要所要所はカメラにおさめておこうという感じですね。

そうですね。でも写真って本当に難しいなと今回思いましたね。縄文杉を見に出発したのが朝の6時ぐらいだったので、まだ外は暗いんです。昼間になっても森の中は光りがなかなか届かないですから、常に暗い状態なんですよ。それで写真を撮ってみてもなかなかうまく撮れなかったんです。帰ってから写真を見てみると、なんか違うなって。そのとき見た迫力をそのまま残すわけには、なかなかいかないものなのだなぁとつくづく思いました。

そのような撮影状況では思い通りの写真を撮るのはなかなか難しいかもしれませんね。次に行ってみたい場所はありますか?

ニューヨークです! ここも、もうずっと行きたいと思っている場所なんですよ。マンハッタンの街並をこの目で見て、あの街のパワーを肌で感じたいなと思って。ウッディ・アレンの『マンハッタン』というモノクロ映画を見たのですが、そこに写るマンハッタンの映像が、ものすごくカッコいいんですよ。ひとつひとつが絵になっていて、モノクロの映像が新鮮だった。それを見てから余計に行きたくなってしまった場所なんですよ。

では、実現したら、今度こそたくさん写真を撮ってきてくださいね。旅行以外ではどのような時に写真を撮られるのですか?

最近はなかなか時間がないのですが、昔は友達同士で撮りあったりしていましたよ。あと、面白いものがあればなんでも撮っていましたね。写真ってその瞬間、瞬間を記録するものだから面白いと思うんですよ。その瞬間がそのまま思い出になって残るじゃないですか、それがすごくいいなと思いますね。

では、よく写真を見返したりするのですか?

しますよ。写真を見るのはすごく好きです。親が僕の生まれた時から小学校に入るぐらいまでの写真をまとめてアルバムを作ってくれていたんです。僕のアルバムは3冊ぐらいあったのですが、小学校から中学校に上がるぐらいの時、そのアルバムを何回も、何回も見ていた覚えがあるんです。もうほとんど記憶にないことがたくさん載っているのが楽しかったんだと思うのです。

確かに自分の幼い時のアルバムは面白いですよね。親にその写真についての思い出を聞きながら見たりして。

僕も「ここはどこなの?」ってよく聞いていましたね。親に「写真の下に書いてあるじゃない」って言われて、ああ、本当だってあらためて確認したりして。でも、そうやって見ていると、生まれた時はこんな所に住んでいたんだなとか、こんな所に旅行にいったんだなとか、だんだん忘れていたことを思い出したりするんですよね。記憶が蘇ってくるんですよ。そう考えると写真って本当にすごいものだなと思います。



演じることが今一番楽しくて、一番面白い 「俳優はやりがいのある、魅力ある仕事です」



賀集さんの今後の目標はなんですか?

うーん……そうですね、いろいろな役柄を演じ分けられるような、役者としての引き出しをたくさん持った俳優になりたいです。役柄によって役者個人のイメージもガラっと変わってしまうぐらい役になりきって演じたいです。だから今は、いろいろな役に挑戦していきたいと思っています。たとえば、今まではどちらかというと好青年というか、いい人の役だったので、今度はちょっと悪いイメージのある役がいいかな? 「これが賀集の本性なんだよ」と思われるぐらいになりたいですね。様々な役柄を演じるたびに、みなさんが自分に抱いているイメージというのをいい意味で裏切って、壊しながらやっていけたらいいですね。

その根底には賀集利樹という俳優の個性がしっかりある。

ええ、そうなるためにも、もっと中身を鍛えていかなければいけないと思います。自分の思ったことや考えたこと、人生経験みたいなものが役づくりには重要なことだと思いますから。もっといろいろな経験をしたいですね。屋久島に行ったこともそうですが、今まで自分のやったことのないことをして、行ったことのない場所に行って、多くの人に出会って。そういうことすべてが役づくりに生きてくると思うんですよね。もちろん仕事をすることも勉強ですから、だからやっぱり今はどんなことにでも挑戦していきたいです。

たとえば来年どうしたいとか、再来年にはこうありたいといった具体的な計画はあるのですか?

いえ、来年はこうしようとか、ああしようとか、具体的な目標は持たないようにしているんですよ。目標を作ってしまうとそれ以上先へいけないような気がしてしまって。今年はここまでって決めると、本当はもっと上を目指すことができたかもしれないのにそこで満足してしまう、といった風に。俳優という仕事自体、終わりのないものだと思います。いろいろな役をやっても満足できないというか、永遠に追求することが出てくると思うんです。だからこそやりがいがある、魅力ある仕事です。

お話をお伺いしていると、俳優という仕事に対しての賀集さんの思いが強く伝わってきます。今、俳優になられたことを心から楽しんでいらっしゃるように感じました。

(笑)そうですね。演じるということが今一番楽しくて、一番面白いと思っています。うん、一番好きですね。

賀集利樹さん
では最後に、ニコンイメージングを見ている方に向けて、メッセージをお願いいたします。

これからもずっと俳優としてやっていきたいと思っています。その中で、いろいろな賀集利樹をみなさんにお見せしていきたいと考えていますので、ぜひ応援してください!

ありがとうございました。これからのご活躍を楽しみにしています!

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