![]()
フォトグラファーの進化する要求に応え、さらに写真表現を未踏の領域へと導くために、ニコンはD1以来一貫して提供し続けてきたニコンDXフォーマットとは異なる、独自の大型イメージセンサーの開発を決断しました。それが、ニコンの精密光学技術を結集した自社開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサーです。目指したのは、撮像感度域を飛躍的に広げ、ノイズの少ない美しい画像を提供すること。D3が初めて採用し、D3Sで更に性能を確実に進化させたこのセンサーは、約36.0X23.9mmのサイズ、広いダイナミックレンジ、高感度低ノイズなどの特徴に加え、世界中のフォトグラファーが長年親しんだ35mmフィルムカメラとほぼ同じ画角であるため、レンズワークやボケ味のイメージなど、これまで培った感覚を生かせるという大きなメリットもあります。また、大型イメージセンサーには、S/N比とダイナミックレンジを高いレベルに保ちながら、超高画素化を図れるメリットもあります。ハイエンドのコマーシャル、ファインアートの分野で求められる超高解像度を提供するため、D3XのFXフォーマットセンサーでは有効画素数24.5メガピクセルを実現しています。
撮像素子の性能が進化する速度には飛躍的なものがあります。ニコンは、フォトグラファーに最良の画像を提供するため、常にカメラのコンセプトに最適な素子を柔軟に選択することが重要だと考えています。1999年に発表したD1以降、ニコンはCCD、LBCAST、CMOSと、構造、動作原理、性能の異なるさまざまな撮像素子に取り組んできました。そうすることで開発設計の経験を積み重ね、最適な駆動技術を確立しました。撮像素子の進化がもたらす可能性を、プロの要求に応えるため惜しみなく徹底して投入し、カメラという形で最大限フォトグラファーに提供するというニコンの一貫した考え。D3S/D3/D3X、それぞれのコンセプトに最適なFXフォーマットCMOSセンサーにも、ニコンのこの考えと磨き抜いた技術が活かされています。


D300S/D300が採用するニコンDXフォーマットCMOSセンサーは、有効画素12.3メガピクセル。D1で採用して以来、ニコンが継続的に発展させてきたニコンDXフォーマットの撮像素子は、常に進化を続けています。撮像素子内部に搭載するA/D変換機は、高速読み出しを可能にし、最速約7コマ/秒の高速連写を可能にします(D300Sボディー単体、D300では約6コマ/秒、マルチパワーバッテリーパック使用時最速約8コマ/秒)。さらに、高速性を確保しながら、低ノイズ特性、低消費電力もバランス良く実現しています。
ニコンがD1でニコンDXフォーマットを提唱したのは、レンズ中心部の解像性能の高いエリアを使うことで、優れた画像を提供できたからでした。しかしニコンDXフォーマットのメリットはそれだけに留まりません。
撮像素子のサイズはそのままカメラ本体のサイズに影響するため、よりコンパクトなカメラの開発が可能となります。また、画角がレンズ表記の1.5倍の焦点距離相当となるため、より小型・軽量の望遠レンズを長焦点距離の望遠レンズとして使え、優れた機動性を発揮します。D3S/D3ほどの高速・高感度性能は、必ずしもすべての撮影で求められる訳ではありません。多くの場合、フォトグラファーは複数のカメラボディー、複数の交換レンズ、複数のスピードライトを携行して撮影現場に臨みます。このため、システムとして考えた場合、ニコンDXフォーマットを採用したD300S/D300の性能と機動性のバランスは、大きなアドバンテージとなります。

![NIKON FX/DX-FORMAT IMAGING SENSOR [撮像素子]](../shared/img/nv_tit.jpg)
