Nikon Imaging
Japan
At the heart of the image.

ザ・ワークス Vol.45 ニコン フォトコンテスト インターナショナル 2008-2009

世界中の写真愛好家がプロとアマの枠を超えて交流できる場の提供と、写真文化の貢献を目的とした「ニコンフォトコンテストインターナショナル」(以下NPCI)がいよいよ開催されます。今回で32回目を迎える、この国際的なコンテストの歴史や魅力、主催への抱負について、マーケティング部の担当者にお話を伺いました。

寺島 香納子 (てらしま・かのこ)

映像カンパニー マーケティング本部 第二マーケティング部 コミュニケーション戦略課
2002年入社後、販売促進課にてクールピクスなど製品の販促活動をメインに従事。前回のNPCI2006-2007にも携わり、今回は2回目の担当となる。趣味は子供の頃から続けてきたクラッシックバレエ。

岡本 宗 (おかもと・そう)

映像カンパニー マーケティング本部 第二マーケティング部 コミュニケーション戦略課
2007年入社。デジタル一眼レフカメラのプロモーションに携わるかたわら、NPCI副担当として奮闘中。世界各国の人や文化に触れる、気ままな旅が趣味。

NPCIを通して、国を超えた映像文化の発展と交流を目指す

NPCIの目的・狙いなど、概略を教えてください。

NPCIのアウトラインを説明する岡本さん
NPCI発足の背景や意義を語る寺島さん

岡本 「1969年からニコンで行っている国際写真コンテストですが、第一回開催以来、世界中の写真愛好家から支持を受けて参りました。近年では、隔年で開催しております。累計での応募者総数は30万6千人を超え、応募作品数は約127万点にのぼります。前回の 2006-2007のコンテストは過去最大規模となり、世界135の国と地域から、4万7千点以上の応募が寄せられました。」

寺島「NPCIが発足した目的を挙げると、大きく3つに分けられます。まず第1番目には、写真文化の一層の普及。写真を特別なものではなく生活の一部分として皆さんに取り入れていただきたいということです。2番目としては、写真を通して人間の交流や相互理解の実現をしたいということ。それぞれの国の観点や特徴、風土などを理解することによって“ボーダレスワールド”の実現を目指しております。最後は、これは 1969年から開催されていますので、その長い年月の時代や風潮を後世に残したい、という考えです。プロ・アマチュアを問わずに世界中の写真愛好家に向けて、映像で世界感を伝える場を提供する、というのがNPCIの基本理念です。世界中の様々な場所で撮られた写真の、その多様性に触れ、多くの人が理解を深める場を持って欲しい、それに協力したい、という思いが込められているのです。」

他の写真コンテストとの違いはどういった所でしょうか。

岡本 「各国内で行われている写真コンテストはたくさんありますが、世界規模で行っているということと、プロとアマチュアの垣根を越えて広く写真愛好家に門戸を広げていることが、大きな違いでしょうか。さらに、カメラの普及ということだけではなく、写真を通して人間の交流や差異を認識し、相互理解の実現をテーマとしている、このテーマ設定もNPCI独自のものだと思います。審査員の数も10名と多く、国内だけではなく最近では海外の審査員も招いてるので、国際色豊かな視点で審査ができるのも、魅力のひとつではないでしょうか。」

寺島「ニコンという会社は、カメラを作っているだけではなくて、映像文化・写真文化の発展に協力していきたいという強い願いを持っています。その表れが、NPCIというコンテストに反映されていると思います。もちろん、最終的にニコンを好きになっていただければありがたいですが、それだけではなく、写真を好きになって、日常にも気軽に取り入れてもらえればと。それをバックから応援しているのが、NPCIなのです。」

国ごとの多様性や時代背景が反映された、作品の変遷

1969年スタートいう歴史の中で、応募者のプロフィールや作品の傾向に変化はありますか。

寺島 「2000年頃からデジタルの応募がグッと増えてきました。前々回の2004-2005はデジタル対プリントの割合が6.5対3.5だったのですが、前回の2006-2007では8対2と圧倒的な差になりました。さらに、デジタル画像の増加に伴い、デジタル加工をした画像が大変多くなりました。“処理・加工した作品も可”ということは応募条件で謳っておりますので。自分のイメージを作り上げ、創造性を重要視した作品が増えてきた、ということは審査員からも言われていますね。もちろん近年でも、対象を素直にとらえたドキュメンタリー的な、すばらしい作品が数多く寄せられますが、それとは対照的な、自分の感覚や理念を表現した作品が目立ってきたように感じます。」

過去の応募作品を見ながら、国の個性や時代の変化に
ついての見解を述べる2人

岡本 「昔の傾向としては国別の特徴が強かったそうです。例えばイタリアやドイツですと美を追求した作品が多く、ブラジルは美と事件性のあるものが半々くらい。そして中国が興味深くて、身の回りのものを被写体にしていたのが圧倒的多数だったのに対し、回を重ねるごとに外に目を向けた社会的な内容が多くなってきたそうなのです。時代的な変化が反映されているということでしょうか。あと、インドはユニークな演出作品が多かったそうです。最近は、極端な国別の差は見られないのですが、その代わり各々が趣向を凝らしてきて、個人の差が顕著になってきたと感じます。」

国ごと、時代ごとに個性があって楽しいですね。日本の作品はどうなのでしょうか。

寺島 「国内の方が応募できるようになったのが、2002-2003からなのですが、まだ3回の実績しかないので、審査員には、海外の応募作品と比べて国内の応募作品は質・量ともに少し寂しい、というコメントを頂いたんですね。ニコンとしては、日本の会社なので、もっともっと国内の方に応募していただきたいのですが。長い間、海外のみを対象としてやって参りましたので、残念ですが認知度が低いのが現状です。これからどんどん国内でもプロモーション活動をしていきたいと思っています。」