Nikon Imaging
Japan
At the heart of the image.

ザ・ワークス Vol.28 ニッコールクラブ

ニコンユーザーの親睦を目的に設立され、今年創立51周年を迎えたニッコールクラブ。「いったいどんな活動をしているの?」「会員はプロみたいな人ばっかりなんでしょ?」「偉い先生が来ていて、興味はあるけれど、ちょっと入りづらい……」ニッコールクラブを知らない方も、入会をとまどっている方も、疑問と不安を一気に解消。楽しいイベントやクラブ会員ならではの特典を紹介します。

相馬政則 (そうま・まさのり)

1974年、株式会社ニコンに入社。カメラ製造部に配属され、カメラ製造の現場で業務に携わる。その後、測定器、潜望鏡などの製造に関わったのち、眼鏡部門、お客様相談室、ネットワークグループ勤務を経て、1999年からニッコールクラブ事務局に。好きなカメラはD100。「いまは、もっぱらデジタルカメラを使うことが多いですね。デジタルカメラだと撮影結果がすぐに出て、わかりやすいんです。扱いやすさから、ついお客さまにもD100をおすすめしてしまいます」

創立51周年を迎えた、伝統あるニッコールクラブ ニコン製品をお使いの方なら、どなたでも入会できます!

まず、ニッコールクラブとはどんなクラブなのか、紹介してください。

「はい。ニッコールクラブは、ニコンのカメラやニッコールレンズをご愛用くださっている方々の相互交流を目的に、1952(昭和27)年 に設立されたクラブです。今年、創立51周年を迎えました」

ずいぶんと長い歴史がありますね?

「ええ。株式会社ニコン(当時は日本光学工業株式会社)の社長であった長岡正男さんが中心となり、土門拳さん、木村伊兵衛さん、三木淳さんなどを発起人として設立されました。クラブ設立の理念には、ニコンを愛用されている方の親睦の場をつくり、カメラを通じて、日本のアマチュア写真界をリードしていこうという、高い目標があったと思いますね。その伝統は、ニッコールクラブに今でも脈々と続いています」

会員になれる資格は?

「ニコンのカメラやニッコールレンズをお持ちの方なら、どなたでも入会できます」

プロ・アマの区別や、撮影歴などは問われないんですね。

「もちろんです。会員の方のなかにはプロの方もいらっしゃいますし、玄人はだしの実力を持つ方や、会社を定年退職されたあとに趣味としてカメラを始めた初心者の方など、いろいろな方がいらっしゃいます。50年以上という歴史のあるクラブですから、なかには、かつてニッコールクラブの幹事だった先生から、直接指導を受けたという会員歴40年以上という方もいらっしゃいます。『三木先生はすばらしかった』とか、会員の方から具体的な話をお聞きすると、私どもの方が聞き入ってしまいますね」

撮影会、フォトゼミナールと楽しいイベントを実施 新しい撮影テクニックを習得しよう!

ニッコールクラブでは、具体的に、どんな活動をしているのですか?

「毎年、撮影会とフォトゼミナールを各地で実施しています。東京では毎年、大阪と名古屋では隔年で、『大撮影会』を実施しています。撮影会では、プロの写真家の先生が直接指導にあたりますので、撮影技術を磨く場になると思います。実施会場によっても異なるのですが、会員の方だけでなく、一般の方にもご参加いただける会もあります。」

そんなに多くの方が?

「はい、撮影会を行なう場所の都合で、会員の方だけに限定させていただくこともあるのですが……。フォトゼミナールのほうは、プロの先生を講師にお招きして、随時、国内外のいろいろな場所で行なっています。生きたテクニックを学べる場として、また、会員さん同士の交流の場として、ご好評をいただいています。著名な写真家の先生から直接アドバイスを受けるチャンスです」

ニッコールフォトコンテストは年に一度のイベント 会員だけが応募できるフォトコンテストも

ニッコールクラブでは、フォトコンテストも開催していますよね。

「はい。ニッコールクラブ会員限定のコンテストから、会員・非会員を問わないものまでいくつかありますが、もっとも大きなコンテストは、年に一度開催される、ニッコールフォトコンテストです。これは、会員・非会員、プロ・アマ、銀塩・デジタルを問わず、使用機材もニコン製品に限らない、とても自由なコンテストです。今年も、たくさんのご応募をいただきました」

やはり、ニッコールクラブ会員の方のご応募が多いのですか?

「比率的には会員の方が多いですけれども、一般の方のご応募も多いですよ。最近はデジタルカメラで撮影された作品も多くなりましたね。ニッコールフォトコンテスト以外にも、ニッコールクラブ会員の方だけがご応募できるフォトコンテストもあります。それは、『サロン・ド・ニッコール』『ネイチャー・フォトサロン』『ビギナーズ・フォトサロン』の3つで、季刊誌ニッコールクラブ会報誌上で実施されます。『サロン・ド・ニッコール』と『ネイチャー・フォトサロン』の一等入選作は、ニッコールフォトコンテストにノミネートされます」

会報誌上で実施ということは、年に4回、応募できる楽しみがあるんですね。ニッコールフォトコンテストをねらう方にも、いいチャンスですね。

選考の場に立ち会うと、やはりハラハラ…… 「審査の現場は、真剣そのものです」

相馬さんはコンテストの審査にはタッチされないのですか?

「はい。審査は先生たちがおこないますので、私たちはそばで拝見するだけです。でも、審査の様子を見ていると、とてもおもしろいですよ。先生たちは、作品をめぐって活発な意見を交わされますから、端で見ているだけで、ハラハラすることがあります。入選作は複数の選考委員の方で決めますので、意見がまとまっていかないこともあるんですよ。そうなると、なかなか入選作が決まりません。意見が堂々巡りになってしまうと、『最初から検討しなおそう』ということになって、また選考、議論のやり直しです。私たち事務局サイドからは、選考には口を出せませんので、あくまで見ているだけなんですが、本当に審査は厳しいと思いますね。先生がたはいつも、真剣に、厳正に審査されています」

審査の現場に立ち会われて、何か、これからご応募される方にアドバイスはありますか?

「そうですね……。審査に関わることではないですが、ご応募される方は、適切な部門に応募されることをおすすめしますね。ニッコールフォトコンテストでは、『モノクローム』『カラー』『ネイチャー』『テクノフォト』の4つの部門に分かれて作品を募集しています。どこから見ても、『ネイチャー』の部門だなと思う写真が、『カラー』などに応募されていることもあります。どんなにすばらしい作品でも、適切ではない部門に応募されると選考の対象になりづらいので、もったいないと思いますね」

応募部門を間違えたために、入賞を逃してしまうということですか?

「審査の最中で、そういう発言があることもありますね。『これ、ネイチャーの部門だったら、いいところまでいったかもしれないのに、残念ですね』とか」