Nikon Imaging
Japan
At the heart of the image.

ザ・ワークス Vol.23 ニコン フォト コンテスト インターナショナル


ニコンが開催する国際写真コンテスト、Nikon Photo Contest International (ニコン・フォト・コンテスト・インターナショナル)。大規模なコンテストを運営していく上での苦労や裏話などを担当の安田が紹介します!

安田美穂 (やすだ・みほ)

映像カンパニー マーケティング統括部 第二マーケティング部 企画課所属
1998年、株式会社ニコンに入社。当時のカメラ統括部販売促進課に配属され、ニコンと世界各地の販売拠点をつなぐ役割として幅広い業務を担当。その後、NPCI(Nikon Photo Contest International)の担当となり、現在は、国際規模の展示会の企画・運営や、世界に広がるニコンブランドのマネジメントに携わっている。趣味は、生け花。「最初は好奇心ではじめた生け花も、愛用しているCOOLPIX2500で作品記録を撮るようになってからは、生活の一部として欠かせないものになりました。一瞬に気持ちを込めて生け込み、たくさんの経験を積んでこそ自分ならではの作品がつくれるという点では、写真を撮ることに似ているかもしれません!!」

「プロフェッショナルとアマチュアとの境界線を越えたコンテスト “写真を通じて世界中の人々にコミュニケーションをはかってほしい”

〔NPCI2000-2001〕のグランプリ作品。受賞者はYao
Fang Cai(China)さん。タイトルは敬老院里的婚礼
(Wedding At A Home For The Aged)。

まず、最初に NPCI について教えてください。

NPCI とは、ニコンが開催している国際写真コンテスト“ニコン・フォト・コンテスト・インターナショナル”のことです。Nikon Photo Contest International の頭文字をとって通称NPCI(エヌ・ピー・シー・アイ)と呼んでいます。プロフェッショナル、アマチュアという境界線を排除し、“世界共通の言語ともいえる写真を通じて世界中の人々にコミュニケーションをはかってほしい”“写真文化の発展に貢献したい”というコンセプトのもと、1969年にスタートしてから、現在審査中の〔NPCI2002-2003〕で、29回を迎えています。国籍・プロアマ・年齢を問わず、どなたでも応募していただけます。ただし、ニコン社員からの応募は受け付けていませんが(笑)」

日本から応募できるようになったのは、今回の〔NPCI2002-2003〕からですよね。

「実はそうなんです。もともと日本では〔ニッコールクラブ〕主催の〔ニッコールフォトコンテスト〕が 1952年より開催されてまして、そんな中、特に、海外の写真文化の普及を目指したコンテストとして誕生したのがこのNPCIでした。私が生まれるはるか前の話です(笑)。ちなみに、初回1969年度のコンテスト審査は、当時のニッコールクラブ会長でもあった木村伊兵衛氏をはじめ、土門拳氏、亀倉雄策氏などのメンバーにて行われています。NPCI は長年の間、「海外版のニッコールフォトコンテスト」という位置づけでしたが、21世紀を迎えたのを機に、真の国際コンテストとなるべく、日本からの応募を可能にしました」

日本からの応募状況はどうですか?

「お蔭様でたくさんのご応募をいただきました。これがどう結果に表れるか、いまから楽しみですね」

世界的にはどのような地域からの参加者が多いのですか?

「最も多いのはヨーロッパ地区、続いてアメリカ地区、アジア地区、中東・アフリカ地区の順となっています。国別でみますと、アメリカからの応募が1番多いです」

「ウェブ上でのエントリーが可能になり、より多くの地域の人々が参加できるようになりました」

安田とその同僚。「私たちがテーマを設定
するというのは責任重大なことですが、集
まってくる作品に期待を込めて決めていま
す」とのこと。
2003年度のニコンカレンダー。
カレンダーの作品はNPCIの応募作品から
選ばれている。安田も毎回どのような
カレンダーになるのか楽しみに
しているそうだ。

〔NPCI2002-2003〕や〔NPCI2000-2001〕では自由課題とそれぞれのテーマに基づいて作品を募集していますが、以前からこのようなテーマ設定をしていたのですか?

「NPCI 開始当初は、モノクロ部門とカラー部門の2部門のみ、86年からはそれに水中部門を加えた3部門で行っていました。94年、96年、98年の3回は来たるべき新世紀を意識したテーマを設定したり、その後もNPCI に賛同する企業や団体とコラボレーションを行ったりと、近年は時代を意識したテーマ設定を行っています」

〔NPCI2002-2003〕のテーマはどんなものですか?

「〔Love&Peace(ラブ・アンド・ピース)〕です。ちょうどアメリカ同時多発テロが起こった頃この企画を考えていました。歴史的にまれにみる惨劇を経て、世界的に“平和”への意識が高まっていく中、世界の人々は「愛と平和」についてどのようにとらえるのか? 国際規模のNPCIのテーマにふさわしいと思い設定しました」

実際に届いた作品を見た印象はどうですか?

安田「全体的に恋人や家族などとの“Love”を中心にした作品が多いようですね。“Peace”というのは少し抽象的で、表現が難しいのかなと思っています。一方、自由課題のほうは、日常のスナップ写真から戦争や生命の誕生など、気軽なものから重いテーマをとらえた作品まで、本当に多くの作品をご応募いただきました。毎度のことながら、審査員の先生方も審査が大変だと頭を悩ませていらっしゃいますよ」

そういったテーマのほかにも、〔NPCI2002-2003〕では、プリント・スライド部門とウェブエントリー部門というふたつの部門が設けられましたね?

「そうなんです。プリント・スライド部門とは、銀塩カメラでもデジタルカメラでも良いのですが、実際にプリントした写真、またはスライドを送っていただく方式です。それに対して、ウェブエントリー部門は、ウェブ上の特設サイトからエントリーし、写真はデータで送っていただく方式です。〔NPCI2002-2003〕以前は、プリント・スライド部門のみだったので、今回ウェブエントリー部門を設けたことにより、郵便事情等で応募が難しかった地域からもご応募いただきました。NPCIが世界の隅々まで広がり、より多くの方々がご参加して下さるのは嬉しいことです」

画像処理をした写真も応募可能なんですか?

「ええ。NPCIではとくに制限はありません」