Nikon Imaging
Japan
At the heart of the image.

ザ・ワークス Vol.07 クーピーファミリー & COOLPIX775

クーピー ファミリー & COOLPIX775
クーピーイメージ

「どんどん撮ろう、デジタルスマイル!」COOLPIX775を
片手にテレビCMに登場したカンガルーの女の子・クー
ピーと、そのパパ、ママ。
今回はクーピー誕生の秘密に迫ります!

関山昌宏

関山昌宏(せきやま・まさひろ)
株式会社ニコン・セールスプロモーション・第一本部国内AP部。平成2年、株式会社ニコンに入社。入社当時は海外管理課において海外向け顕微鏡のカタログ制作を担当。のち、宣伝課にて、フィルムスキャナ、デジタルカメラの広告宣伝を担当する。現在はニコン製品の宣伝を担当する株式会社ニコン・セールスプロモーションにおいてデジタルカメラを担当。「だいたい日中は外に出ていることが多いですね。面白い広告や興味深い広告は、街に出て実際に自分の目で見るのが一番の勉強になりますから」。

  • 「クーピールーム」は、2002年1月31日をもちまして終了させていただきました。

触り心地は「ぷにゃっとした感じ」ウレタン製クーピー人形は世界にひとつ!

「今日は、クーピーちゃんたちといっしょに来ました。クーピーと、クーピーママと、クーピーパパです。(ママの声色で)さあ、クーピーちゃん、お仕事ちゃんとできるかしら?(笑)」

クーピーはクレイメーションという、粘土細工の人形と聞いていましたが、なんだか、粘土よりも軟らかそうですね?

「はい。実は、クーピーちゃんたちは、粘土ではなくて、ウレタンを使った特別な素材で出来ているんですよ。クレイメーションといっても、現在は、ウレタンを使うのが流行です。でも、こまかな表情を作ったりするためには、従来通りのクレイを使っています。触ってみるとね、何とも言えないぷにゃっとした感覚で、思ったより軽いんですよ」

今日お持ちくださったのは、テレビCMで使ったクーピーファミリーですか?

「そうです。テレビCMも、カタログに使うスチール写真も、このクーピーちゃんが出演しています。世界に一つしかありません。だからね、担当者たちはみんな欲しがって見張っているんですよ。最終的に、誰の手に渡ることになるんだ?と(笑)。

 でもこれ、割と経年変化が激しい特別な素材でね、実はあまり長時間空気に触れちゃいけないし、触るときにもキチンと手袋をしなくてはいけないんですよ。以前、人形師さんから“あら? 関山さん、これ誰か直接手で触りませんでしたか?”と言われて、気を付けるようにしています」

とてもデリケートなんですね(笑)。
腕や口も、自在に形を変えられるんですね! 中に骨組みが入っているんですか?

「ええ、骨組みがないと、軟体動物みたいにぐにゃぐにゃしてしまうんです。膝には関節が入っていて体を支えていますし、指には小さなボールが入っていて、手の表情も付けられるんですよ」

すごく精密なんですね。CMではまばたきをしたり、ニコニコ笑ったり、とても表情が豊かですが、あの表情はどうやって付けているんですか?

「目のパーツを付け替えたりしているんです。笑っている目、驚いている目とかいくつもパターンがあるんです。顔はわりと自在に動くので、口はちょっといじれば笑ったり、怒ったり、微妙な表情が付けられるんですよ。テレビCMでは、もちろんプロの人形師さんがクーピーちゃんを動かしています」

CMシーン1
ニッコリはいポーズ!
CMシーン2
ん? 何かおかしい?
CMシーン3
アアーーッ。熱い!
CMシーン4
はあああ~。とほほ。

人形師さんの集中力と技術に脱帽!1秒を30カットに分ける手腕

“撮影風景
1コマ1コマ、地道に撮影。

テレビCMの撮影には、関山さんは立ち会われたんですか?

「はい。数日にわたる撮影なので、ずっといることはできませんが、要所要所では立ち会いました。
 クレイメーションというのは、いってみれば写真のパラパラ漫画ですから、一つの動きを何カットにも分けて撮影して、あとでつなぎ合わせてみるんですね。クーピー出演のCOOLPIX775のCMの場合、1秒間の映像を30コマをつなぎ合わせて作っています。CMが15秒ですから、およそ450コマを撮るという計算になります。

 それで、実際の撮影現場では人形師さんがクーピーちゃんたちを動かすんですが、人形師さんたちはすごいですね! 1カット撮影して、人形の形を少し変えて、また1カット撮るんですが、人形のどこを動かしているのか、素人目にはまったく分からない(笑)」

1/30秒の動きですものね!

「そうなんです。でも、1カット1カットではどこを動かしたのか分からなくても、つなぎ合わせてみれば、ちゃんと人形が動いているんですよねえ。本当に不思議です。クーピーを担当いただいた人形師さんはその世界では第一人者の方なんです。人形師さんの集中力って本当にすごくて、その分、疲労度もすごいようですね。普通の撮影では、徹夜徹夜で撮影をしてしまうことも珍しくないのですが、人形師さんが疲れてしまうので、日程的にもそれを考慮した撮影スケジュールで動いていました」

すごく精密なんですね。CMではまばたきをしたり、ニコニコ笑ったり、とても表情が豊かですが、あの表情はどうやって付けているんですか?

「目のパーツを付け替えたりしているんです。笑っている目、驚いている目とかいくつもパターンがあるんです。顔はわりと自在に動くので、口はちょっといじれば笑ったり、怒ったり、微妙な表情が付けられるんですよ。テレビCMでは、もちろんプロの人形師さんがクーピーちゃんを動かしています」

今のクーピーからは似ても似つかない?「初代」クーピー初公開!

“初代クーピー
これが「初代クーピー」! いっしょに
写っているミニチュアカメラは、実際に
CMで使われたもの。

クーピーファミリーはどういった経緯で生まれたんですか? なぜカンガルーなんでしょう?

「それでは、最初から順を追ってお話ししましょうか。まず、COOLPIX775のプロモーション計画は、2001年の春頃から始まったんです。そして5月にデザインコンペを行いまして、アイディアを募ったんですね。そして、十案以上もの企画の中に、クーピーの誕生のきっかけがあったんです(と、1枚の紙を出す)」

えっ。これが最初のクーピーなんですか!?

「意外でしょう。最初はね、僕たちの心にも、あまりこのデザイン案はひびいてこなかったんですよ。デジタルカメラといったら、これからどんどん成長していく製品でしょう。そんななかで、このたそがれた雰囲気とか、疲れ切ったお父さんと子供みたいな感じは、ちょっとそぐいませんよね(笑)。しかし、何かしらこの案にひっかかるものを感じていたのも確かなんですよ」

“クーピーサイズに作られたミニチュアカメラ
クーピーサイズに作られたミニチュア
カメラ。指先でつまめるサイズだ。

それは?

「カンガルーの家族というアイディアです。これはね、COOLPIX775の特性を本当によく表していますよね。“子カンガルーのポケットにも入るくらいの、ちっちゃくてかわいいデジタルカメラなんだよ”という発想が、とてもいいと思いました。

 COOLPIX775は、ニコンのデジタルカメラの中では、かつてないほどマス・マーケットを重視した製品なので、ファミリー層などいろんな人に愛されたいという願いがあったんです。そこで、カメラとこのカンガルーの親子というキャラクターがつながったんですね。このデザイン案で使われているカンガルーの親子も、クレイアートで作られているんですよ。絵やデジタルで作った画像じゃないんです。プレゼンテーションのときにも実際に使ったカンガルーのクレイアートが登場しましてね。いろいろ検討した結果、このクレイアートのカンガルーの親子、というアイディアをどんどん伸ばして行こうという方針が決定しました」