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和と洋の風情が溶け合う街、神楽坂を歩く

江戸時代には武家屋敷や徳川家ゆかりのお寺などが集まる地域だったという神楽坂。おしゃれな店舗が数多く建ち並ぶにぎやかな街となった今でも、通りから1本入った裏路地を歩けば江戸情緒を色濃く残す石畳の風景を見ることができる場所です。一方でフレンチやビストロ、洋菓子の店など“洋”を感じさせる店舗も多いことで知られ、石畳の小路に和と洋の店が軒を連ねている様子は神楽坂ならではの趣を感じます。今回はそんな街を散策しながら、和と洋が織り成す神楽坂の魅力をたっぷりとお伝えします。

1、la kagu(ラカグ) → 2、神楽坂のお土産探し → 3、石畳の裏路地散策 → 4、LE BRETAGNE Bar a Cidre-Restaurant

1. la kagu(ラカグ)

神楽坂の人々が"集う場所"として誕生した
日常生活を豊かにするキュレーションストア

最初にやってきたのは出版社の書庫だった建物をリノベーションしたキュレーションストア「la kagu(ラカグ)」です。ファッション、雑貨、家具、本、アートなどの日常を彩るアイテムを各エキスパートたちが月ごとにセレクト、訪れる度に発見があり、新しい情報を仕入れるような感覚で楽しむことができる複合施設です。街の新しいコミュニティースペースにもなっているというla kagu。建物の外の階段に座って自由にくつろいだり、2階のイベントスペースで本を読みながら休憩する人がいたりと、買い物だけでなく地元の方や神楽坂を訪れる人たちの憩いの場となっています。

la kagu内には、京都で人気の「喫茶マドラグ」が東京に初進出した「LA MADRAGUE(マドラグ)」が併設されています。お店の一番人気は厚さ6cmものボリューミーな玉子焼きをはさんだ「コロナの玉子サンド」。閉店してしまった京都の洋食店「コロナ」の名物だった玉子サンドを喫茶マドラグが受け継ぎ、今では店舗前に行列ができるほどの人気メニューとなっています。そしてここ神楽坂でも同じ味を楽しむことができるとあって、連日多くの人が訪れているのだとか。実際に目の前に運ばれてくると、その見た目に思わず感嘆の声を上げてしまいます。そのビジュアルを写真にバッチリと収めたところで、慎重に手で持ってひと口! ジューシーな出し巻き玉子の味わいが口に広がる驚きの玉子サンド、神楽坂に訪れたらぜひ味わいたい一品です。

2. 神楽坂のお土産探し

定番から人気の食べ歩きグルメまで
神楽坂で見つけた和と洋のお土産探し

ケヤキ並木が続くメインストリート「神楽坂通り」には飲食店や和雑貨の店、個性あふれる店から話題の新店などが並びいつも多くの人でにぎわっています。店に立ち寄ってお土産探しを楽しむのも神楽坂を味わう醍醐味のひとつ。というわけでまず訪れたのは、和菓子店「御菓子司 神楽坂梅花亭」です。見た目にもかわいい猫の形の「福来猫もなか」など、国産の材料を使いすべて無添加で作られるという梅花亭オリジナルの和菓子はどれも人気が高く、神楽坂の定番土産を探すのにぴったりなお店です。
次に見つけたのは、イタリアをはじめとするワインやチーズなどの食材を揃えたアンテナショップ「il gusto Dolce Vita(イルグスト ドルチェヴィータ)」です。目に留まったのは店先で販売している「アランチーニ」というシチリアのストリートフード。カリッと揚げたアツアツのライスコロッケをひと口かじると中からチーズがトロリと溶けだす、やみつきになるおいしさです。グルメな街、神楽坂にぴったりな食べ歩きフード、散策の合間におひとついかがでしょうか?

次にやってきたのは、神楽坂で本場のガレットが楽しめる人気店「LE BRETAGNE(ル ブルターニュ)」が手掛けたフランス、ブルターニュ直輸入の品を扱うお土産屋さん「Boutique LE BRETAGNE(ブティック ル ブルターニュ)」です。フランスの片田舎の家をイメージしているというウッディな店内には、酪農が盛んなブルターニュの良質なバターや名産のゲランドの塩を用いたキャラメルやビスケット、さらにシードルやスープ、サーディン、そば粉などの食品が並んでいます。ブルターニュに伝わる陶器"カンペール焼"の柄がデザインされたかわいいパッケージは、手土産としてプレゼントしても喜ばれる一品です。

3. 石畳の裏路地散策

神楽坂エリアの趣ある石畳の小路を散策
江戸情緒あふれる風景を写真に収めよう

神楽坂ならではの風景といえば、江戸時代の面影を感じる石畳の小路。ここからは、そんな景色を探して神楽坂通りから一歩入った裏通りを散策してみましょう。とその前に、まずは江戸時代より"神楽坂の毘沙門さま"として信仰を集めてきた神楽坂のシンボル「毘沙門天 善國寺」へお参りに。毎年7月には街全体が大いににぎわう「ほおずき市」が開催されるなど、街の発展の礎となってきたお寺です。
そこから裏通りを進み向かったのは見番横丁と小栗通りの間、銭湯の脇にあることから「熱海湯階段」と呼ばれている石段の小路です。細い石段沿いには懐石や日本料理の店だけでなく、シャンパンの店やビストロなども並んでおり、神楽坂ならではの和と洋が融合した風景を見ることができました。

次にやってきたのは石畳の小路と黒板塀、通り沿いに老舗の料亭や名店が並ぶもっとも神楽坂らしいと言われる風景が広がる「兵庫横丁」です。新宿区のまちなみ景観賞も受賞しているというレトロな小路、夜になればお店のお客様でにぎわう場所ですが、昼の間はまるで時が止まったかのように静かな空気が流れています。

兵庫横丁を抜けるとさらに細い小路が続きます。神楽坂は東京大空襲の際に区画整理されなかったため入り組んだ小道がそのまま残されており、まるで迷路のような細い裏路地を歩くと「ここは通れるの?」「ここはどこに続いているの?」とつい探検気分になってしまいます。
最後に訪れた「かくれんぼ横丁」は、"お忍びで遊びに来た人を後ろからつけても、横に入られると見失ってしまう"ところから名づけられたと言われています。かつてこの辺りには武家屋敷が並び、大正から昭和初期には花街としても栄えていた場所。石畳の小路に美しい黒板塀が続く昔ながらの風景に、その頃の面影を感じることができました。

4. LE BRETAGNE Bar a Cidre-Restaurant

ブルターニュの伝統料理をシードルと一緒に
雰囲気たっぷり、古民家を改装した日本初のシードルバー

和と洋のコラボレーションをさらに堪能すべく散歩の最後に訪れたのは「LE BRETAGNE Bar a Cidre-Restaurant(ル ブルターニュ バー ア シードル レストラン)」です。こちらも神楽坂にあるガレットのお店、LE BRETAGNEが手掛けており、日本初のシードルバーとしてフランスや国産のシードルを常時20~30種類ほど取り揃えています。かつて料亭だったという建物を改装した店内は和の風情たっぷり、古民家ならではのどこかホッと落ち着く雰囲気も感じます。

通常はレストランとしてお食事と一緒にシードルやワインを楽しんでいただくお店ですが、席が空いていればアラカルト料理と一緒にバーとして利用できるとのことで、今回は和の庭に面したテラス席でシードルに合わせたお料理をいただくことに。ブルターニュ地方の郷土料理、ガレットをアレンジした「ガレットロール」や周囲を海に囲まれたブルターニュならではのおいしい魚介を使ったサラダをセレクト。オリジナリティあふれる料理は、ほんのり甘く軽やかな口あたりのシードルにぴったりと合います。夏が近づき長く伸びた日差しもだんだんと暮れはじめる時間帯、テラス席でひとり空を眺めながらゆったりとした時間を過ごしたのでした。

ナビゲーター 白石 愛美(しらいし まなみ)

1993年2月22日愛知県生まれ。高校生の頃からモデル活動を始め、さらなる活動の場を求めて上京。いつかお芝居の仕事をしてみたいです! やりたいと思ったことは即行動し納得いくまでとことんやる、家族からは自由人だと言われます。今はお仕事を通して日々新しい経験をさせてもらえるので、毎日とても楽しいです。
趣味:ダイビングなどのマリンスポーツ
好きな場所:海

お散歩の感想

神楽坂自体初めて来た場所でしたが、石畳のこんな雰囲気ある通りを歩いたのも初めての経験でした。「こんな細い道にも?」って場所にお店があってびっくりしましたし、探検しているようで写真を撮って歩くのがとても楽しかったです。あとやっぱり、マドラグでいただいた「コロナの玉子サンド」はインパクトがありましたね! 見た目も味も、みなさんにもぜひ体験してもらいたいです。

撮影スポットの紹介

撮影地マップ

機材・グッズ紹介

D3400 18-55 VR レンズキット

持ち歩きに便利な小型、軽量ボディーとガイドモード搭載で、初めての方にもやさしいデジタル一眼レフカメラです。カメラとスマートフォンをつなぐアプリケーション「SnapBridge」対応なので一度の設定でスマートフォンに常時接続され、撮った写真を自動転送してくれます。SNSへのアップもラクラク、歓びも感動も簡単にシェアできます。

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お散歩関連情報

撮影のマナーと注意

エリアガイド

1.la kagu(ラカグ)

出版社の書庫だった建物をリノベーションし、神楽坂の新しいコミュニティースポットとして街の発展を担うべく2014年にオープンした商業施設。ファッション、雑貨、家具、本やアートなどライフスタイルを豊かにするアイテムを提案しているほか、2Fのイベントスペースではギャラリー展示や本にまつわるイベントなどを定期的に開催している。
住所:東京都新宿区矢来町67番地
電話:03-5227-6977
営業時間:11:00~20:30、不定休

1.LA MADRAGUE(マドラグ)

京都の喫茶店「マドラグ」が2016年、la kagu(ラカグ)内にカフェを出店。それ目当てに行列ができるという分厚い玉子がサンドされた「コロナの玉子サンド」など、京都の喫茶店の味が楽しめるメニューのほか、神楽坂のみのオリジナルメニューやドリンク、スイーツも提供している。
住所:東京都新宿区矢来町67番地
電話:03-5579-2130
営業時間:11:00~20:30(L.O.20:00)、不定休

2.御菓子司 神楽坂梅花亭

1935年創業の和菓子店。「安心、安全、観て楽しく、食べておいしい」を心がけ、国産の素材を使って無添加でお菓子を作り続けている。味わいある店内には「鮎の天ぷら最中」や「浮き雲」などの定番商品や季節に合わせた生菓子などがところ狭しと並び、地元の人はもちろん多くの観光客でにぎわっている。
住所:東京都新宿区神楽坂6-15
電話:03-5228-0727
営業時間:9:30~20:00、不定休

2.il gusto Dolce Vita(イルグスト ドルチェヴィータ)

ワインやハム、パスタ、チーズなどイタリアを中心にセレクトした国内外の食材を扱うアンテナショップ。ほぼ全ての商品は試飲や試食ができ、また店内にはスタンディングバーもあるほか店頭でシチリアのストリートフード「アランチーニ」なども販売。気軽に楽しみながらお店こだわりの商品を選ぶことができる。
住所:東京都新宿区神楽坂6-8-30
電話:03-3235-7780
営業時間:月〜土11:30〜20:00、祝・日11:30〜19:30、不定休

2.Boutique LE BRETAGNE(ブティック ル ブルターニュ)

ガレットの店「LE BRETAGNE 神楽坂店」の20周年を記念し、2016年に店舗の隣にフランス、ブルターニュから直輸入したビスケットやキャラメル、シードルなどを中心に扱った店舗をオープン。ブルターニュ名産のそば粉やゲランドの塩を使ったお菓子は、神楽坂散策のお土産や手土産としても人気がある。
住所:東京都新宿区神楽坂4-2
電話:03-5229-3504
営業時間:11:30~19:00
定休日:月曜日

3.毘沙門天 善國寺

1595年、池上本門寺第12代貫主である日惺上人と親交のあった徳川家康により馬喰町に創建され、その後1792年に神楽坂に移転。本尊となっている毘沙門天は江戸時代より多くの信仰を集め、現在では新宿山ノ手七福神のひとつに数えられる。また本堂にある毘沙門天像と階段脇に鎮座する寅の石像は新宿区指定文化財となっている。
住所:東京都新宿区神楽坂5-36
電話:03-3269-0641(9:00~18:00)
参拝時間:7:00~19:00

4.Le BRETAGNE Bar a Cidre-Restaurant(ル ブルターニュ バー ア シードル レストラン)

ガレットの店「LE BRETAGNE」の姉妹店としてオープンした日本初のシードルバー。ブルターニュをはじめとする各地のシードルやオーガニックワインを揃えている。古民家を改装した店内ではガレットやブルターニュ産オマール海老などの魚介、伝統的なブルターニュ地方の料理のほか、フランスのひとつ星シェフ久高章郎プロデュースのヌーベルキュイジーヌもいただくことができる。コース料理は要予約。
住所:東京都新宿区神楽坂3-3-6
電話:03-5229-3555
営業時間:水~金17:30~23:00(L.O.)、土11:30~23:00(L.O.)、祝・日11:30~22:00(L.O.)
定休日:月、火曜日

※ こちらに掲載している情報は2018年06月21日現在のものです。

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