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てくてくカメラ

つつじ苑と古き良き街、上野桜木をめぐる

谷中と上野のちょうど間に位置する「上野桜木」。明治から昭和の古き良き人々の暮らしを今も受け継ぎ、古くから芸術家や文化人にもゆかりのある街として知られています。今回はそんな上野桜木で、懐かしい佇まいの建物をめぐりながらのんびりゆったりカメラ散歩を楽しみました。そしてさらに今回は、つつじの名所、根津神社の「つつじ苑」にも立ち寄り、鮮やかに花を咲かせたつつじを写真に収めることができました。

1、根津神社・つつじ苑 → 2、上野桜木散策 → 3、上野桜木あたり → 4、谷中ビアホール

1. 根津神社・つつじ苑

古い歴史と由緒ある根津神社
真っ赤に染まるつつじを写真に収めよう

まず訪れたのは「根津神社」。約1900年余りの昔に日本武尊が千駄木に創祀したのが始まりとされる、由緒ある神社です。1706年に完成した本殿、楼門や唐門、本殿を囲む透塀など全7棟が当時のまま残されており、そのひとつひとつに長い歴史を感じます。境内にある「乙女稲荷神社」社殿の両脇には奉納された鳥居がずらりと並び、こちらも見どころのひとつです。

ここでの一番のお目当ては境内にあるつつじの名所、早咲きから遅咲きまで約100種、3,000株のつつじがあるという「つつじ苑」です。訪れたときにはちょうど中咲きのつつじが、初夏を思わせるような暖かな日差しを浴びながら花を咲かせていました。見事に咲きそろったつつじを前に、夢中でシャッターを切りました。

2. 上野桜木散策

古き良き東京の面影をたどって
文化と芸術の香りを感じながら上野桜木を歩く

かつて上野から谷中にかけての一帯は、徳川家の菩提寺として知られる寛永寺の敷地でした。明治維新後、その跡地に上野恩賜公園や東京藝術大学、そして町民たちが暮らす寺町として「上野桜木」が整備されました。そんな時代の面影が今も残る上野桜木町を歩くと、趣ある建物やお店などをあちこちで見つけることができます。

東京藝術大学から言問通りに抜ける「芸術通り」にはフランス語で書かれた通り名の看板やピンクの小洒落た外観のかわいい喫茶店、長く藝大生に愛されてきたという額縁屋さんなどを見つけることができます。その他にも、現代アートのギャラリーやここに暮らしていた文化人や芸術家が集っていたというお店など、古い町並みの中にどことなくアートな雰囲気を感じることができます。上野の美術館や博物館、東京藝術大学に隣接するこの街ならではの風景です。

上野桜木の交差点にひときわ目立って建つ古い商家。ここ「旧吉田屋酒店」は、江戸から明治の商家建築の特徴がよくわかる展示施設です。屋内にはお酒の瓶や樽、宣伝ポスターなど当時の面影を残すレトロな展示物を見ることができ、足を踏み入れたとたんに昭和初期にタイムスリップしたかのような気分になりました。

3. 上野桜木あたり

昭和初期の雰囲気が味わえる
古民家を再生し作られた人気の複合施設

次にやってきたのは上野桜木の人気観光スポット、店舗や事務所、地域の方が利用するコミュニティスペースを備えた複合施設です。昭和13年(1938年)に建てられた古い三軒家を修復保存し作られたこの施設、この地域の昔ながらの丁寧な暮らしを呼び起こし、その想いがこの辺り一帯に広がっていくようにとの思いを込めて「上野桜木あたり」と名付けられたそうです。

上野桜木あたりは、いつも多くの人でにぎわっています。「カヤバベーカリー」に明日のパンを買いに来る地元の方、街歩きの途中に「おしおりーぶ」で買った冷たいドリンクを飲んで一休みをする人。さらにその横では日本の風情を求めてやってきた外国人観光客が楽しそうに写真を撮っている……。さまざまな人たちが思い思いの時間を過ごすことができる、地域の憩いの場となっているようです。

4. 谷中ビアホール

雰囲気も最高! 古民家の中のビアホール
オリジナルの「谷中ビール」で乾杯しよう

散歩の最後に訪れたのは、上野桜木あたりの1号棟にある「谷中ビアホール」。古民家の雰囲気をイメージし特別に醸造された、オリジナルのクラフトビールが楽しめるお店です。どれを飲もうか迷ったら、5種類のビールが少しずつ楽しめるテイスティングセットがおすすめ。土鍋を使って作られたおつまみと一緒に、“ちょい飲み”を楽しむ人も多いそうです。

「カヤバベーカリー」のパンや「おしおりーぶ」のオリーブオイルなど、上野桜木あたり内で購入したものであれば持ち込みもOK。また上野桜木あたりの共有スペースにある外のベンチでビールを飲んでもいいそうで、そんなフランクさも人気なようです。おつまみをいただきながら、冷たいビールをまたひと口。古民家のゆったりした空気の中でいただくビールは、1日歩いて乾いた喉により一層おいしく染みたのでした。

ナビゲーター 鈴原 燈(すずはら あかり)

1993年5月18日生まれ。高校時代から続けているダンスは、テレビやステージで踊ったり、インストラクターをしたりしています。性格はおおらかで楽天的。人を笑顔にできるような仕事をしていきたいです。
趣味:おいしいものの食べ歩き、カフェめぐり
好きな場所:函館

お散歩の感想

上野桜木は“谷根千”のようなレトロな雰囲気に加え、芸術通りなどちょっとアートな感じがしたのが面白い街でした。オリーブオイルが大好きなので、「上野桜木あたり」にあったオリーブオイル屋さんに行けたのは嬉しかったです。パン屋さんもビアホールも魅力的なお店で、お客さんが絶えず来る人気スポットだというのもうなずけました。私もまた行きたいです!

撮影スポットの紹介

撮影地マップ

機材・グッズ紹介

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持ち歩きに便利な小型、軽量ボディーとガイドモード搭載で、初めての方にもやさしいデジタル一眼レフカメラです。カメラとスマートフォンをつなぐアプリケーション「SnapBridge」対応なので一度の設定でスマートフォンに常時接続され、撮った写真を自動転送してくれます。SNSへのアップもラクラク、歓びも感動も簡単にシェアできます。

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お散歩関連情報

撮影のマナーと注意

エリアガイド

1.根津神社

記紀に伝えられる日本武尊が1900年もの昔に創祀したという、東京十社にも数えられる古社。1706年に創建された本殿や楼門、透塀などは国の重要文化財に指定されており、国内外から多くの人が参拝に訪れている。つつじの名所としても知られ、見頃の4月中旬~5月上旬には毎年「文京つつじまつり」が開催される。
住所:東京都文京区根津1-28-9
電話:03-3822-0753
※2017年のつつじ祭りは終了しています。

2.下町風俗資料館付設展示場(旧吉田屋酒店)

江戸時代から1986年まで谷中で酒屋を営んでいた老舗「吉田屋」の建物を移築し展示。建物は1910年に建てられたもので、江戸中期から明治にかけての商家建築様式の特徴を伝えている。
住所:東京都台東区上野桜木2-10-6
電話:03-3823-4408
開館時間:9:30~16:30
休館日:月曜日(祝日と重なる場合は翌日)、12月29日~1月3日

3.上野桜木あたり

塚越商事の創業者一族の自宅及び貸家として使っていた、昭和13年に建てられた古い三軒家を保存修復。店舗、事務所、コミュニティスペースを兼ねた複合施設として、2015年3月にオープン。地域活性の場として、また懐かしさと新しさが融合した話題の観光スポットとなっている。
住所:東京都台東区上野桜木2-15-6
営業時間:9:00~20:00
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日休みの場合あり)
※各店舗により営業時間、定休日は異なります。

3.Kayaba bakery(カヤバベーカリー)

食パンやハード系パン、菓子パンに惣菜パンまで約50種類を入れ替わりで販売。ごまや七味、抹茶や小豆など日本の食材にこだわって作られたパンや、谷中の肉屋の名物コンビーフを使った「コンビーフじゃがパン」、桜木の地名にちなんだ「桜大納言あんぱん」などが人気。
住所:東京都台東区上野桜木2-5-6あたり2-1F
電話:03-5809-0789
営業時間:9:00~19:00
定休日:月曜日

3.OshiOlive(おしおりーぶ)

ヨーロッパ各地や国内から取り寄せたオリーブオイル、塩、バルサミコやビネガーなどを販売。店内の商品はすべて試食でき、オリーブオイルに詳しい“コンシェルジュ”が希望に沿った商品を紹介してくれる。併設の立ち飲みカウンターではワインやオリジナルドリンク各種が楽しめる。
住所:東京都台東区上野桜木2-15-6あたり2-1F
電話:03-5834-2711
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜日

4.谷中ビアホール

昭和にタイムスリップしたかのような店内で、オリジナルのクラフトビールと、三重県の伊賀焼窯元「長谷園」から取り寄せたというこだわりの土鍋で調理されたおつまみが味わえる。ピルスナータイプで飲みやすい「谷中ビール」や谷中ビールにジンジャーシロップを加えた「谷中ジンジャービール」が人気。
住所:東京都台東区上野桜木2-15-6あたり1
電話:03-5834-2381
営業時間:11:00~20:30(L.O.20:00)
定休日:月曜日

※ こちらに掲載している情報は2017年05月18日現在のものです。

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