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てくてくカメラ

旅情とつるし飾りを求めて、伊香保温泉レトロ旅

日本有数の温泉地として知られる群馬県、伊香保温泉。街のシンボルとなっている石段を中心に旅館や土産店、遊技場などが並び、どこか懐かしさを感じる景色が広がる温泉街です。今回は、伊香保温泉のシンボルである石段街と周辺の観光スポットをめぐりながら、ひな祭りの時期にぴったりな「つるし飾り」にも出会うことができました。やがて来る春の面影をほんのり感じながら、旅情あふれる伊香保温泉の風景をお楽しみください。

1、伊香保ロープウェイ → 2、五徳山 水澤観世音・田丸屋 → 3、地球屋 → 4、伊香保石段街

1. 伊香保ロープウェイ

眼下に広がる大パノラマ
雪化粧した山々を望む冬の絶景を堪能

前日に降った雪がうっすらと積もり残った晴天の伊香保温泉。まず訪れたのは、温泉街から物聞山の山頂を結ぶ「伊香保ロープウェイ」です。昭和37年に営業が始まった市営のロープウェイは、こぢんまりとしてどこかアットホームな雰囲気。早速乗り込んだら、標高932mにある「見晴駅」まで約4分の空中散歩を楽しみましょう。

見晴駅を降りたら遊歩道を進み、展望デッキへ向かいましょう。そこから眺める壮大な大パノラマは、伊香保温泉に訪れたならぜひ見ておきたい絶景です。眼下には伊香保温泉街が広がり、赤城山と日光白根山、晴れていればさらに遠く谷川岳などの山々、関東平野を一望することができます。この感動を写真に残したい、そんな思いでついついたくさんシャッターを切っていました。

2. 五徳山 水澤観世音・田丸屋

凛とした空気が流れる歴史ある水澤寺
お参りのあとは“日本三大うどん”を味わおう

温泉街から少し足を延ばしやってきたのは、今から千数百年前、推古天皇の時代に開基したといわれる「五徳山 水澤観世音」です。境内には1787年に建てられたという現在の本堂(観音堂)や六角二重塔など歴史ある建物が厳かな空気に包まれ建ち並んでいます。さまざまなご利益があるという水澤寺、お参りを済ませるとたくさんのパワーをいただいた気がしました。

水澤寺の近くには“日本三大うどん”のひとつ、「水沢うどん」の店舗が並んでいます。中でも水沢うどんの元祖と言われる「田丸屋」は1582年の創業以来、伝統の味を代々受け継いできたお店です。観光地での名物料理は旅の楽しみのひとつ。特徴的な三角の竹ざるに盛られた白く艶やかな麺を前にパシャリ。撮影した写真は随時スマートフォンに自動転送されるのですぐにSNSにアップ、しなやかな口あたりながらしっかりとしたコシが楽しめる、そんな水沢うどんのおいしさを共有することができました。

3. 地球屋

子どもの幸せを願って飾る愛らしい人形たち
世界一の認定を受けた「つるし飾り」は必見

古着物をリメークした和雑貨や小物、リサイクル着物や古民具などを販売する「地球屋」。そんなお店に世界一の数を誇る「つるし飾り」があると聞き、どんなものかと訪れてみてびっくり! そこには高さ7m50cm、すべて手作りだという人形の数はなんと13,556個の特大つるし飾りがありました。外からはもちろん、中に入って見ることもできます。その圧巻の大きさ、ぜひ体感してみてください。

子どもの幸せを願い、動物・花・衣服・食べ物・あそび道具などを布製の人形で作りひな祭りに飾ったことが起源とされる「つるし雛」。地球屋ではひな祭りに限らず、思いを込めて贈る“つるし飾り”として年間を通して販売しています。オリジナルのつるし飾りを作ることもできるそうで、早速チャレンジ。好きな人形を選び、心を込めて針を通した自分だけのつるし飾り、燈ちゃんはどんな思いを込めたのかな?

4. 伊香保温泉石段街

お店に立ち寄りながら、ぶらり階段街散歩
情緒あふれる湯の街を満喫しよう

最後は伊香保温泉街のメインストリート、「伊香保石段街」を散策しましょう。長さは約300メートル、365段の石段沿いに土産店などが並ぶ温泉街の風景は、伊香保ならではの温泉情緒を楽しむことができます。ここでは気になる店舗を覗きながら、ゆっくり石段を上っていくのがおすすめ。「諸国民芸 てんてまり」の店内には、民芸品や和小物、郷土玩具などが並んでいます。素朴でどこか懐かしい、そんな温かみのあるお土産を見つけることができます。

「勝月堂」の「湯乃花まんじゅう」は全国の温泉土産の定番、温泉まんじゅうの発祥となった一品。「黄金の湯」と呼ばれる茶褐色の伊香保の湯をイメージした黒糖の生地には、上品な甘さのこしあんがたっぷり。石段街観光で外せないスポットです。途中にある足湯スペースで疲れた足を癒したら、目指すは石段の一番上に鎮座する「伊香保神社」。急勾配の石段を上り切った達成感を胸に、伊香保温泉を見守る神様にご挨拶しました。

日も暮れかけ街灯が灯り始めると、温泉街はだんだんと夜の風景に変わります。「横手館」の建物は、古い歴史を持つ温泉旅館の風情を感じさせる総檜造りの4階建て。木のぬくもりを温かな光で包み込んだような、幻想的な夜の横手館はぜひとも見ておきたい旅情風景です。石段を下り切ったころにはいつの間にかあたりは真っ暗に。朝から夜まで、たっぷりと楽しんだ伊香保の旅を終えました。

ナビゲーター 鈴原 燈(すずはら あかり)

1993年5月18日生まれ。高校時代から続けているダンスは、テレビやステージで踊ったり、インストラクターをしたりしています。性格はおおらかで楽天的。人を笑顔にできるような仕事をしていきたいです。
趣味:おいしいものの食べ歩き、カフェめぐり
好きな場所:函館

お散歩の感想

初めての伊香保温泉、少しひなびた感じがステキでさまざまに温泉街を満喫できました。実はロープウェイに乗ったのも初めてでドキドキしましたが、頂上から見た冬の澄んだ山々が本当にきれいで良い景色が見られました。大量のつるし飾りの中に入って見上げたあの光景も、インパクトがあり忘れられません。好きな人形を選んで作った自分だけのつるし飾りは、宝物になりました。

撮影スポットの紹介

撮影地マップ

機材・グッズ紹介

D3400 ダブルズームキット

持ち歩きに便利な小型、軽量ボディーとガイドモード搭載で、初めての方にもやさしいデジタル一眼レフカメラです。カメラとスマートフォンをつなぐアプリケーション「SnapBridge」対応なので一度の設定でスマートフォンに常時接続され、撮った写真を自動転送してくれます。SNSへのアップもラクラク、歓びも感動も簡単にシェアできます。

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お散歩関連情報

撮影のマナーと注意

エリアガイド

1.伊香保ロープウェイ

伊香保温泉街の「不如帰駅」と物聞山の「見晴駅」を結ぶロープウェイ。見晴駅を降りると伊香保スケートセンターや上ノ山公園展望デッキ、輝望の鐘などがあり、周囲の山々や関東平野が一望できる。
住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保558番地1
電話:0279-72-2418
開廟時間:9:00~17:00(上り最終は16:45)、年中無休(点検休あり)

2.五徳山 水澤観世音

一般には水澤寺、水澤観音の名で親しまれ、本堂(観音堂)だけでなく県指定重要文化財の「六角堂(開運地蔵堂)」や「鐘楼堂」、「釈迦堂」など見どころも多く、県内外から多くの人が参拝に訪れる。
住所:群馬県渋川市伊香保町水沢214
電話:0279-72-3619

2.田丸屋

創業天正十年(1582年)、元祖「水沢うどん」として水澤観世音の門前に店を構える。厳選した小麦粉や水沢の水、天然塩などの素材にもこだわり、昔ながらの伝統と技法を用いて水沢うどんを提供している。
住所:群馬県渋川市伊香保町水沢206-1
電話:0279-72-3019
営業時間:9:00~15:30(売り切れ次第終了)、年中無休

3.地球屋

洋服や着物のリフォームを行うかたわら、古着物をリメークして和雑貨を作るようになったことがきっかけで2001年に「地球屋」をオープン。つるし飾りなどの和雑貨や古道具などを販売している。
住所:群馬県北群馬郡榛東村上野原吾妻山1-1
電話:0120-198-867
営業時間:10:00~17:00、年中無休

4.諸国民芸 てんてまり

全国各地の民芸品や手毬やけん玉などの郷土玩具、和雑貨などを扱っている。1階の喫茶「茶房 てまり」では手作りケーキや軽食が楽しめ、観光客の休憩スポットとしても人気。
住所:群馬県北群馬郡榛東村上野原吾妻山1-1
電話:0279-72-2144
営業時間:10:00~17:30
定休日:水曜日

4.勝月堂

明治43年創業。伊香保の湯花をイメージした茶色の皮でこしあんを包んだ「湯乃花まんじゅう」は、全国各地にある温泉まんじゅうの発祥とされる。当時と変わらぬ製法で作られたまんじゅうを買い求めに、週末には多くの観光客が列を作る。
住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保591-7
電話:0279-72-2121
営業時間:9:00~18:00(売り切れ次第終了)
定休日:元日、不定休

4.横手館

宝永年間(1710~1720年頃)創業の伊香保の中でも歴史ある温泉旅館。大正9年に建てられた本館は、今ではめずらしい4階建ての総檜造り。平日を中心に日帰り温浴も行っており、詳細は問い合わせを。
住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保11番地
電話:0279-72-3244

※ こちらに掲載している情報は2017年02月20日現在のものです。

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