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At the heart of the image.

talk! talk! talk! 作家、タレント・須藤元気さん


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作家、タレント・須藤元気さん

作家、タレント

須藤元気さん

格闘家を引退後も文筆家やパフォーマーとして活躍されている須藤元気さん。旅先では人や風景を心のおもむくままに撮影し、ご自宅では愛敬たっぷりの猫たちの姿をカメラに収めていらっしゃいます。そんな須藤さんに、写真に対する考え方や被写体としての猫たちの魅力について、お話をうかがいしました。

プロフィール

すどう・げんき 1978年、東京生まれ。高校時代からレスリングを始め、全日本ジュニアオリンピック優勝、世界ジュニア選手権日本代表などを経て、プロ格闘家に。現役引退後の2008年、拓殖大学レスリング部監督に就任し、2年目にして学生4大大会を制覇した。格闘家時代から「幸福論」を始めとするエッセイを出版。飾らない文章と心に響く名言が人気を集めている。また、映画「狂気の桜」で俳優デビューし、2009年にはパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」を結成するなど、幅広い分野で才能を発揮している。

Beginning 出会い

写真があると文章がより面白くなる

写真を撮りはじめたきっかけは?

物書きとしてのデビュー作が、四国のお遍路をテーマにしたものでした。このときはフォトグラファーに随行してもらい、写真を撮ってもらったのですが、写真があると文章がより面白くなるんだな、と感じました。その後、南米をバックパック担いで横断したときに、初めて自分でデジタルカメラを持って旅をしました。それまでは遊びというか、レンズ付きフィルムを使っていたんです。

カメラを手に旅した場所で、印象に残っているのはどこですか?

海外の旅というのは、非日常的空間に行くことなので、どこも印象的ですね。南米の旅では、チェ・ゲバラが若い頃にバイクで旅したのと同じ道をたどりました。危険なこともたくさん体験しましたが、写真を撮っていても面白かった。僕はあまりカメラには詳しくないのですが、海外で撮影した写真は色が違うんですよね。写真はウソをつかない。その場その場の空気感が出るんです。ラテンの血というか、すこし荒んだ部分もありながら、情熱もあるような感じで。中央ヨーロッパを旅したときの写真は、全部燻し銀に写りましたしね。

最近、アメリカに行かれたそうですが、どのような写真を撮られましたか?

東海岸を縦断する旅で、ルート1(国道1号線)を通ってカナダの国境線からマイアミのキーウエスト、フロリダの先端まで行きました。面白い写真がいっぱい撮れましたよ。原子力発電所へ行ったり、イスラムのコミュニティに入ったり。普段行けないようなところで撮影ができました。格闘技の道場にも行ったのですが、イスラム教徒の女の子がヒジャブ(頭髪を隠す布)を身につけて、格闘技をやっているんですよ。

カナダからキーウエストまで行くと、写真の色もだいぶ違ってくるのではないですか?

空気感が違いますね。アメリカの国道の風景って、基本的にどこも一緒なんです。マクドナルドがあって、スターバックスがあって。でも、州によって法律も異なるせいか、雰囲気は全く違う。

写真を撮るときは、何か狙いがあって「さあ撮るぞ」と構えて撮るのですか?

「面白いな」「雰囲気が良いな」と思うとき、ふとカメラを取り出す感じです。はじめから「良い写真を撮ろう」と意識して撮ってはいないですね。撮ろう、撮ろう、と意識すると、旅そのものが楽しめなくなってしまうので・・・。あと、文章を書く時に、写真を撮っておくとその時の状況を思い出せるので、メモ帳代わりとして撮影している部分もありますね。