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talk! talk! talk! アナウンサー・深澤里奈さん


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アナウンサー・深澤里奈さん

アナウンサー

深澤里奈さん

元フジテレビアナウンサー、現在はフリーランスとして幅広い活動をアグレッシブに行っている深澤里奈さん。幼いころから写真がとても好きで、写真を撮らない日はないという。自分以外の誰かと感動を共有できる材料として、人とつながるツールとして、日々を綴るように写真を撮る深澤さんに写真の楽しみ方をたくさんお話しいただきました。

プロフィール

ふかざわりな。1974年東京都生まれ。フジテレビアナウンサーを経て、現在はフリーランスとして幅広いジャンルで活躍中。文化・芸術に精通し、アナウンサーの仕事以外にも執筆活動、商品デザインやプロデュースなどにも意欲的に取り組んでいる。2008年度には世界最大の家具見本市「ミラノサローネ」に、大手企業と組んで作品を出展予定。また、京都老舗呉服店にてプロデュースした帯は、多くの女性から支持を集めている。ワインに関する資格「WEST認定INTERMEDIATE CRETIFICATE」を持つほか、15歳の頃から家元に直接師事する、直門として入門した江戸千家での茶道歴は18年になる。
雑誌「an・an」でのグルメエッセイをまとめた、「極上のおやつ」(マガジンハウス)が発売中。

Beginning 出会い

私たちの世代は 写真の青の時代!?

写真に興味を持ち始めたのはいつ頃だったのですか?

もともと小さい頃から家にあったカメラを触るのが好きだったんです。古いアナログカメラのずっしりとした重さや、自分でフィルムを巻く作業なんかがとても好きでした。親の目を盗んではカメラを触ったり、フィルムが入っていないときに撮るまねをさせてもらったりしていましたね。

小さな頃からすでにカメラの虜だったのですね。

そうなんです。シャッター音も好きでしたし、ファインダーをのぞくことも楽しかったですね。ファインダーをのぞいて、はじめはぼんやりとしか見えない視界が、ピントが合った瞬間ぴたっとクリアに景色が広がる。その感覚がとても気持ちよかったです。
中学に上がったときに、部活動とは別にクラブ活動にも入ったのですが、そのときに写真クラブを選び、親からオートの一眼レフカメラを買ってもらいました。それで代々木公園に写真を撮りに行ったり、クラブでは現像の方法を教えてもらったり。でも、実は講義はほとんど聞いていませんでしたね(笑)。

中学生の頃から、自分のカメラを手にして写真を楽しまれていたのですね。

そうですね、でもちょうど私たちの世代は、写真のダメな時代だったような気がするんです。というのは、中学生の頃にレンズ付きフィルムが発売されるようになって、写真をすごく手軽に楽しめるようにはなったものの、ひとつのカメラを愛用するという形は少なくなりましたよね。コンビニや写真屋さん、スーパーでもどこでもカメラが手に入るから、旅行にでかけるときもカメラは旅先で買うような。たとえば家族で使っていたカメラを受け継いで使うとか、そういったことがなくなりつつあって、何だか私は少し寂しい気がするんです。カメラに対しての思いがあまり豊かじゃない、貧しい時代。ピカソで言う青の時代みたいなイメージなんです。かくいう私も、日常的に使っていたカメラはレンズ付きフィルムでしたし。

深澤さんは、日常用のレンズ付きフィルムと、本気で撮るとき用の一眼レフカメラとで使い分けていらっしゃったのですね。

はい。旅行に行くときなどには一眼レフカメラを持って行きました。中高生の頃は、毎年海外にホームステイをしていて、そういった際には特にたくさん撮りましたね。36枚撮りを7、8本くらい撮って帰ってくるので、親が「もったない!」と言って途中からはハーフカメラを持たされていました(笑)。ちゃんと自分で選んで、カメラを買ったのは社会人になった頃。もっとイメージ通りに撮れるようになりたいという気持ちが出てきて、どのカメラが自分に合っているのかいろいろ詳しい人に聞いて情報を集めました。

社会人になってからさらに本格的に写真を撮りたいと思われたのは、アナウンサーというお仕事柄、撮られる側になったり、プロのフォトグラファーの方と接する機会が増えたからだったのですか?

いえ、そういった環境に影響を受けたわけではないと思います。どちらかというと、仕事とは全く切り離したものとして写真を楽しみたかったんです。仕事を機械的に感じることもあって、新しいカメラを持つことで、小さい頃カメラを触ったときに感じたわくわく感や感激を求めたのかもしれません。それで初めにデジタルのコンパクトカメラを買って、次にフィルムのレンジファインダーのカメラを買いました。