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talk! talk! talk! 女優・美波さん


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女優・美波さん

女優

美波さん

映画に舞台にドラマにと女優として活躍する美波さん。モデルとしても若い世代から絶大な人気を得ており、その他にも絵画制作や自主映画の監督、カメラ雑誌でのコラム連載など多彩な才能を発揮している。そんなアーティスト肌である美波さんにとって、写真は何より落ちつく存在であり、自分のリズムを取り戻すための手段でもあるという。中学生の頃からカメラを手にしていたという彼女の、感性豊かな写真観を存分に語っていただいた。

プロフィール

ミナミ。1986年、東京都生まれ。2000年に「バトル・ロワイアル」(深作欣二監督)でデビュー。大人びた美貌と存在感で注目を集めた。その後ドラマ、舞台と活躍の場を広げ、モデルとしても人気を得ている。
主な出演作に映画に「惨劇館 夢子」(久保山努監督)「羊のうた」(花堂純次監督)「マナに抱かれて」(井坂聡監督)「富江 REVENGE」(及川中監督)「さくらん(蜷川実花監督)など。ドラマ作品に「楽しい家族旅行」(フジテレビ系)「チアーズ天国からの応援歌」(日本テレビ系)など。舞台では「贋作・罪と罰」(野田秀樹演出)「転世薫風」(きだつよし演出)など。また、現在カメラ雑誌「PHaT PHOTO」でコラム「連彩」を連載中。
今後の予定として、映画「逃亡くそたわけ」(本橋圭太監督)「ROBO☆ROCK」(須賀大観監督)が公開を控えている。さらに舞台「エレンディラ」(蜷川幸雄演出)が8月から彩の国さいたま芸術劇場で公演予定。

Beginning 出会い

失敗も経つつ 一眼レフカメラを操る

写真はいつ頃から撮り始めたのですか?

中学生くらいの頃から興味があって撮り始めました。ちゃんとしたカメラは持っていなかったんですけど、レンズ付きフィルムで今日はこんなテーマで撮ろうとか、その日によってテーマをいろいろ決めて撮影していましたね。高校生になった時にデジタルカメラを持つようになり、どこかへ行ったらそれで撮っていました。
でも小さい頃から疑問だったのが、レンズ付きフィルムとかってレンズとファインダーの位置が違いますよね。だから、のぞいている風景と実際撮れる写真って、全部ずれているんだと思っていて、ずっとこういう風にカメラの位置をずらして撮っていたんです(おでこの前にカメラを構えて)。結果、プリントしたら人の顔が全部切れていて……。そういう苦い思い出もあります(笑)。

レンズ付きフィルムは一眼レフと違って、レンズとファインダーの光学系が分かれているので、撮影範囲は多少ずれてしまうのですよね。

え、そうなんですか?!やっぱりそうだったんですね。じゃあ、もう少しカメラをずらす度合いを手加減をすれば良かった(笑)。レンズを手でふさいでも、ファインダーをのぞくとちゃんと向こうが見えるから、ずっとおかしいなと思っていたんですよ。
本格的に撮るようになったのは17歳の時からです。お仕事でフォトグラファーのNaokiさんと出会って、写真を教えて欲しいですというお話をしたらカメラをくださって。

プレゼントしてもらったのですか?

いえ、使わなくなるまで持ってていいよということだったんです。だから、今も一応レンタル中なんです(笑)。それから本格的に始めて、今はやっぱりフィルムで撮るのが好きですね。

仕事で撮られる機会も多いと思いますが、それで写真に興味がわいた訳ではなかったのですね。

はい、違いますね。自然と好きになっていました。逆に自分で写真を撮るようになってから、仕事でも撮られる意識がすごく変わりました。こういう構成で、こんな風に撮られるから、服はこの角度がきれいに見えるとか。1枚の写真で作品を作るんだということを考えながらモデルができるようになりましたね。写真を始める前は、撮られているときって自分のことだけを考えていたけれど、皆でひとつの作品を作っていくという感覚が生まれました。

撮影方法はNaokiさんに教えてもらったのですか?

いえ、撮り方を教えてもらったりはしていないのですが、撮った写真を見てもらったりはしました。でも「おもしろくない」と言われてしまって(笑)。それで、「そっか、私考え過ぎていたんだな」と気づいたんです。たとえば、この構図なら3分割したうちの下から3分の1の辺りに被写体がくるようにして、とか……。いろいろ考え過ぎて、心で撮っていなかったんです。

なるほど。では、今お話で出たような構図などの勉強はどこでされたのですか?

写真の本を買っていろいろ勉強したり、テクニックを試したりもしました。フィルターを使って撮ってみたり、デジタルカメラではコントラスト上げて遊んでみたりとか。でも始めは面白いんですけど、ちょっとやったらもういいやって思いましたね。今、その頃の写真を見ても何とも思わないんです。リアルな色ではないから。作った色では空気感も伝わらないですしね。写真の楽しみ方はいろいろあるので、工夫したり加工したりするのがだめだとは思わないけれど、私はストーレートにときめいたときに撮りたいと思うんです。