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talk! talk! talk! デイリーポータルZ、ウェブマスター・林雄司さん


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デイリーポータルZ、ウェブマスター・林雄司さん

デイリーポータルZ、ウェブマスター

林雄司さん

「Webやぎの目」が話題となり「デイリーポータルZ」でセンスを発揮、1日10万ヒットを記録する大人気サイトを作り上げた林雄司さん。知る人ぞ知るネット界のカリスマである。“写真が無いと成り立たない”というサイト作りの秘訣を探り、写真を楽しむ方法をおうかがいしたい。そんな思いでお話をうかがっているうちに、だんだんと林さんの世界に魅了されてしまい……。笑いっぱなしのインタビューとなった今回。ぜひ、林さんならではの世界観を味わいながら、新たな写真の楽しみ方を発見していただきたい。

プロフィール

はやし・ゆうじ。1971年、東京生まれ。ニフティ株式会社勤務。 林さんが運営するサイト「Webやぎの目」(http://yaginome.jp/イメージ:ポップアップウィンドウ)で「死ぬかと思った」「東京トイレマップ」などのコンテンツを制作し大人気に。その後書籍化もされ、ネットの世界から本を出版した先駆けの作家となる。 2002年にニフティ・デイリーポータルZを立ち上げ、以来ウェブマスターとして執筆、イラスト制作、事務などを行っている。おもな著書に「やぎの目日記」、「おとなの自由研究」、「死ぬかと思った1~6巻」(すべてアスペクト)など。 「デイリーポータルZ」では、役に立つ、立たないに関係なく、ライター陣の興味のままに突き詰めて書く、体当たりコラムを掲載している。“興味はあっても実際にはやらない”ようなことをやってしまう、その視点や面白さが人気の秘密。「デイリーポータルZ」はこちら(http://portal.nifty.com/イメージ:ポップアップウィンドウ)。

発売日当日にはりきって買ったD70 最初に覚えたのは"見た目"と"猫の近づき方"

林さんはD70をご愛用くださっているそうですね。

はい。一眼レフのデジタルカメラが欲しくて、D70がいいぞというのを聞いて発売日当日に買いました。

発売日に? カメラお好きなんですか?

いや、好きってほどではないですね。……と言ってはマズいのかな……。

いえ(笑)。なぜD70を買おうと思われたのかが知りたいなと思いまして。

僕がカメラを持つようになったのはデジタルカメラからなんですよ。10年前くらいにコンパクトのデジタルカメラが出始めたころに買って、それからずっと買い換えながら使っていました。でもデイリーポータルZの取材の時に、コンパクトカメラを持って行くのがなんだか嘘っぽいというか、取材らしくないなぁといつも思っていて、それでそろそろ一眼レフを買ってみようと思ったんです。それでまぁ、どうせ買うならはりきって発売日に買ってみようかなと思いまして。

これくらいが上手に見えるらしい
これくらいが上手に見えるらしい

では、デイリーポータルZのために、という。

そうですね。でも買ったときは嬉しくて、デイリーポータルZで写真の撮り方を習おうという企画イメージ:ポップアップウィンドウを立てたくらいです。八二一(はにはじめ)さんというフォトグラファーさんに習うため大阪まで行ってきました。それで、まずは形から入ろうと思いこのような感じになったんですが。
カメラを首からかけると素人っぽいので肩からかけた方がいいと言われました。首からはアウトなんですよ。

なるほど(笑)。見た目はこれでバッチリですね。では、写真の撮り方もバッチリ教えていただいたわけですね。

撮り方は、八二さんに聞いたら技術は全部カメラまかせにしていいとのことでした。あとは猫の近づき方を教わりまして……。

え? 猫の近づき方ですか?

八二さんは猫の写真を撮っていらっしゃる方で、猫を中心にしたペットの撮り方の講座など開いていらっしゃるんですよ。それで、猫を撮るときは目を見ないで、興味のないふりをして近づくといったことを教わりました。

なるほど(笑)。

デイリーポータルZは 教育テレビを目指している!?

林さんが描いているデイリーポータルZのキャラクター
「Zくん」。
今回特別に、カメラを構えているところが見たい!
とお願いし描いていただきました。
「ニコンインタビュー版Zくん」

デイリーポータルZは写真を効果的に使われているサイトですよね。

そうですね。デイリーポータルZの読者はたぶん、最初に写真とそのキャプションを見て、面白そうだったら本文を読むという見方をしているのだと思うんです。だから写真だけでも全体のおおまかな流れが分かるように気をつけて作っています。それでライター自身がナビゲーターみたいな感じで写真に写っていることが多いんですよ。僕もよく写っています。

確かに、主人公がいてそのストーリーを見ているような、マンガを見ているような感覚がありますね。

ああ、確かにマンガの要素が強いかもしれません。僕も子供のころからマンガを描くのが好きだったんですよ。デイリーポータルZも写真ありきと言いますか、まず写真を選んでから文章を書いていくんです。

見ていて思わず笑ってしまう記事がたくさんありますが、このサイトは笑わせようという意識で作られているんですか?

いや、逆ですね。実は笑わせないように、面白さは無くそうと思って作っているんですよ。もちろん面白い方がいいんですけど、面白いことをしようと狙って作ってしまうと、熱いおでんを食べるとか、バンジージャンプをしてみるとか、そういうテレビ的な方向に行ってしまうんですよね。それをここでする気はないんです。
あの、僕としては、デイリーポータルZは教育テレビのイメージなんです。ちょっと面白い教育テレビを目指して作っているんです。あとはケーブルテレビなどで見れるディスカバリーチャンネルっていうのがあるんですけど、あのつもりで作っています。

デイリーポータルZ、ウェブマスター・林雄司さん

自然科学や最新技術、歴史などをひも解くドキュメンタリー番組を流しているチャンネルですよね……。かなり壮大なイメージですね。

ええ。日常のディスカバリーなんです。ライターには本当に興味のあることを書いてくださいとお願いしています。面白くしたいから興味がないのにバンジージャンプしてみるとか、今流行っているからやってみるとか、そういうことは一切無しにしましょうと。たぶん言わなくても面白くしようっていうのはみんな根底にあると思うので、そういうテイストにはなっていると思うんですけどね。

ライターのみなさん、本気で楽しんでいらっしゃいますよね。たぶん、その本気さが見ていて面白いのだと思います。

興味のあることをやっているわけですから、楽しいはずですよね。興味のないテーマをうっかり選んでしまうと、楽しくないんですよ、全然。