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talk! talk! talk! TBSアナウンサー・久保田智子さん


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TBSアナウンサー・久保田智子さん

TBSアナウンサー

久保田智子さん

TBSで朝の情報番組を担当し、現在は夜の人気番組「筑紫哲也 NEWS23」のスポーツキャスターとして活躍を続ける久保田智子さん。親しみやすい笑顔とキャラクターで多くの視聴者に愛されているアナウンサーだ。「趣味のために生きている」と言い切るほど多趣味な久保田さん。今回は、趣味のひとつである写真について、仕事と写真とのかかわりについてじっくりとお話をうかがった。

プロフィール

くぼた・ともこ。1977年、神奈川県横浜市生まれ。中学、高校と広島県で過ごす。東京外国語大学卒業後、2000年にTBS入社。入社3年目で朝の情報番組「おはよう!グッデイ」のメインキャスターをつとめる。その後も「ウォッチ!」「はなまるマーケット」「王様のブランチ」など多くの番組にたずさわる。現在担当している「どうぶつ奇想天外!」は2002年から司会をつとめ、また「筑紫哲也 NEWS23」のスポーツ担当キャスターとしても活躍している。
趣味は写真だけでなく、歌舞伎、絵画、映画観賞、園芸、DJなど多数。得意の英会話はTOEICで920点を取るほどの腕前。

趣味のために生きている! そのうちのひとつが“写真”なんです

TBSアナウンサー・久保田智子さん

写真はいつ頃から撮られているのですか?

趣味として写真を撮り始めたのは大学2年生か3年生か、それくらいです。ちょうどその頃、HIROMIXさんなどの女性写真家のブームみたいなものがあって、まさにその流れにのっかったというような感じですね。あとはその頃、周りの友人たちにクリエーティブな趣味や仕事をしている人が多くて、自分にも何かそういうことができないだろうかなって思っていたんです。そこにそういう流行りもあって、気軽に始められそうだなと思ったんです。

何か自分で物を作ったり創造することに憧れがあったのですか?

物を作るといいますか、手に職をつける、自分で何か技術を持つということにこだわりがあったんです。女性でもちゃんと食べていけるようにならないといけないですから!(笑)。それを考えたときに自分で何かを作り上げられるというのは強いなって思ったんです。それが、今こうしてアナウンサーになったというのにもつながっているんですけどね。だから、写真にかかわらずいろいろやりましたよ。

写真に限らず、たくさんご趣味をお持ちだそうですね。

そうなんですよ、プロフィールに2、3行では収まらないくらいあるかもしれません。興味のあることはなんでもやってみたくなってしまうんですよね。やってきた中で残っているうちのひとつが写真という感じです。

趣味がかなり重要な位置を占めているんですね。

私は趣味のために生きているんです!そのために仕事をしていると言ってもいいくらい。
というのも、アナウンサーの仕事というのは、趣味が仕事に生かせる、趣味も仕事になる職業なんですよ。たとえば私は歌舞伎が好きでよく見にいくのですが、社内にも歌舞伎好きのプロデューサーさんがいて話をしているうちに、歌舞伎の番組を作ろうなんていう話が出ているんですよ。自分の趣味がそうやって広がって仕事になっていったりすることがあるんです。いい仕事だなって思います。

この仕事をしていると、普通では見られないようなものの裏側が見られたり、会えないような人に会えたりもするのでしょうね。

ええ、本当にその通りですよ。
私は中村勘三郎さんのファンで、私の全て、結婚したいっていうくらい大好きで(笑)。勘三郎さんの襲名記念の写真集を篠山紀信さんが撮って出版するというので「NEWS23」にお二人でご出演くださったことがあったんです。もちろんご本人にご挨拶をすることができて、もう本当に感動してしまいました。隣にいた紀信さんに申し訳ないくらい、「勘三郎さん、勘三郎さん」って言って興奮してしまって(笑)。
でも、そういうことがあるからこの仕事をしてきてよかったなと思うし、仕事も充実してくるんだと思います。ただ原稿を読むだけではつまらないですからね。

写真に記録したいというよりも 純粋に"撮る"ということが好き

「以前TBSのホームページで「東京物語」というタイトルで写真付きのコラムを書こうと企画して、まずは出身大学を撮ろうと思って巣鴨に行ったときの写真です」
「以前TBSのホームページで「東京物語」というタイトル
で写真付きのコラムを書こうと企画して、
まずは出身大学を撮ろうと思って巣鴨に
行ったときの写真です」
「そうしたら大学が移転のために壊されていて、ショックでした。どんより雲の日で、ますます暗い気持ちになりました(笑)」
「そうしたら大学が移転のために壊されていて、
ショックでした。どんより雲の日で、
ますます暗い気持ちになりました(笑)」

たくさんの趣味の中で写真が趣味として残っているというのは、何か理由があるのでしょうか。

やはり手軽だというのは大きいですね。たとえば絵を描くとなると、場所も道具も必要ですが、写真だとカメラ1台持っていれば誰でもどこでもパシャって撮れる。家でも、ふらっと出かけたときでも、いつでも気軽にできるからこそ長く趣味として続いているんでしょうね。

写真のどんなところが面白いと思いますか?

実際に見たものと撮ったもので、イメージがまったく違ってしまうところが面白いなと思います。あと、普段は何も考えずに見ている風景も、ファインダーを覗くと、どこを切り取ろうとか考え出す。その感覚が面白いですよね。ちょっとずらすだけで全然違う画になったりして。それから、ファインダーの枠の中に景色をはめ込む、枠の中にはめ込むものを自分で決める作業というのが好きなんです。

普段からカメラは持ち歩いていらっしゃるのですか?

いえ、毎日持ち歩いたりはしていないですね。今日は撮るぞっていう意志がないとなかなか外に持っていって撮ることはありません。最近では家のベランダを撮るのが好きなんですよ。園芸が趣味で、ベランダでトマトやラディッシュなどを育てていて、それを撮っているんですよ。観察日記をつける小学生みたいですけど(笑)。

その写真を成長記録のように並べたり?

あ、そういうわけではないんです。撮ったものを見返したりはほとんどしないので。

記録として残したいから撮っているわけではないのですか?

たぶん、記録したいというよりも“撮る”ということが純粋に好きなんです。天気が良いときにベランダに出て、ちょっと写真を撮ってという、その感じがいいんです。だから、トマトをどういう構図で入れようかというのはすごく考えますが、トマトの成長過程なんていうのは、実際どうでもいいことなんです(笑)。

撮ったらそこで完結するんですね。

そうかもしれません。でも撮ったものがいつか何かに使えたらいいなっていう思いはあるんですよ。撮っておけばどこかで発表できるかなって。自分の思い出を蘇らせるために写真を使うことはないけれど、作品として世に出す機会があったらいいなって思うんです。
今「NEWS23」のホームページで「写字爽論」という写真を入れたエッセイを書いているんですよ。筑紫さんが「多事争論」だからっていうことで。そういう場面でいつか使えるかもしれないって思って撮ったりはしています。