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talk! talk! talk! レポーター・竹内海南江さん


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レポーター・竹内海南江さん

レポーター

竹内海南江さん

「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターとしてお馴染みのレポーター、竹内海南江さん。世界中からその国の“ふしぎ”を伝えるため、年の半分は海外ロケに出る生活をしているという。そんな竹内さんが初めてカメラを手にしたのはミステリーハンターとしての初仕事でロケに行ったときだった。それ以来、ロケの際には必ず持っていっているというカメラについて、先日訪れたベトナムの写真を交えながらたっぷりとお話いただいた。

プロフィール

たけうち・かなえ。群馬県生まれ。NHKのカルチャー番組「YOU」の司会で芸能界入り。1987年11月より「世界ふしぎ発見!」(TBS系)のメインレポーターとして活躍。ミステリーハンターとして現在190回以上番組に出演し、95ヶ国以上の国をレポートしている。1回の海外収録期間は1週間~2週間。おおよそ1年の半分は世界各国を飛び回る生活を送っている。
その他テレビやCF、講演会への出演、作家としても活躍。おもな著書に「アフリカの女」(幻冬舎)「グリオの唄」(ブルースインターアクションズ)「おしりのしっぽ~旅する私のふしぎな生活」(集英社be文庫)など。公式ホームページ「かなな共和国」http://www.kanana.com/イメージ:ポップアップウィンドウでは、すべて本人によるキャラクターデザインで、写真や、童話、詩、エッセイ等を発表している。

海外ロケの必需品「カメラを持つことは習慣なんです」

3月12日に放送されたベトナムロケで撮影されたもの。ベトナムらしいお面の土産もの
3月12日に放送されたベトナムロケ
で撮影されたもの。
ベトナムらしいお面の土産もの

写真を撮り始めたのはいつ頃からですか?

いちばん最初にロケに行くときに持っていったのが初めですね。

いちばん最初というのは「世界ふしぎ発見!」に初めて出演したときのことですか?

そうです、そうです。初めてのロケのときに周りの友人から「どうせ海外に行くんだったら写真撮っておいでよ」と言われて、言われるがままカメラを持って行ったんです。でも実は、その友人たちはロケの間にカメラが壊れるか盗まれるかの賭けをしていたんですよ(笑)。

(笑)賭けのネタにされていたんですか?

ええ、「これ持ってけ、あれ持ってけ」って周りがいろいろと言ってくれたんですが、その裏で賭けのネタにされていたんです。まぁ、遊びですけどね(笑)。真相を知らないままに友人たちに乗せられて持って行ったんですが、実際は壊すこともなく、盗まれることもなく無事に帰って来ました。

でも、そのとき勧められなかったらカメラを手にすることはなかったのかもしれないですね。

そうですね、単純に荷物になりますからね。それに海外に持って行けば高価なものになりますからトラブルの元にならないとも限りませんし、きっとカメラを持って行こうなんて考えないでしょうね。
でも別に、持って行くからと言って、「よし、いい写真を撮って来るぞ」と気合いを入れて持って行ったわけではないんです。あまり何も考えず、気楽に言われた通り「はーい」って持って行って何も考えずパチパチ撮っただけで、何のこだわりもなく軽い気持ちでした。海外へは写真を撮りに行くのではなく仕事で行っているので、今でもこだわりはないんです。カメラはロケの合間にちょこっと押すだけという感覚のものです。

カメラはこれまでどの国にもかかさずお持ちになっているそうですね。

はい。持って行ってますね。なんだかんだと言いながら持って行かなかったことはないです。でも撮った写真に対しても特に強い思い入れもないし、本当にただ撮っているだけという感覚なんですよ。自分の中では撮って完結してしまうんです。だから、後でプリントして見直すこともありませんし、良く撮れたかどうかわからないので感慨にふけったりする事もまず無いですね。

では、どうして写真を撮り続けているのですか?

さぁ、わかりません。なぜ撮るのかという事をあまり考えたことがないんです。写真に意味を持たせたことがないというか……ロケのときはカメラを持つことが習慣になっているんです。ご飯を食べるのと一緒ですよね。時間があれば撮るし、時間がなければ撮らないし、撮れなかったらそれでいいやと思うぐらい意識していないんです。

「これは?」とうかがうと「ベトナムのブタ」と一言。「撮ったものにも特に意味がなくて」とのこと
「これは?」とうかがうと「ベトナムのブタ」と一言。「撮ったものにも特に意味がなくて」とのこと
「ではこちらは…」「ずばり“ベトナムのうし”ですね。わかりやすいでしょ(笑)」
「ではこちらは…」「ずばり“ベトナムのうし”ですね。わかりやすいでしょ(笑)」

シャッターを押すことは瞬きと同じ それぐらい自然なこと

でも、これだけたくさんの国に行かれて写真を撮っていると、これまでどんな国に行ったのか記録にはなりますよね。

レポーター 竹内海南江さん

うーん、でも見直したことないですから。まぁ、老後の楽しみにはなるかもしれませんね。膨大な写真を引っぱりだして「こんなところ行ったんだな」って(笑)。

これまで行った国を写真に残しておきたいという思いがあって写真を撮り続けているのかと想像していました。

そんなことはないんですよ。日記もつけないし、行った国を数えるのも途中で止めてしまいました。周りのスタッフが何ヶ国目か数えているみたいですけど。
何ヶ国も行ってはいますが、私にとってはあくまでも仕事なんです。ただ日本国内ではないというだけで、感覚的には普通の人が朝起きて会社に行くのと同じ。たとえば営業マンが今日回った会社を思い出に残そうと写真で撮ったりはしないですよね?それと同じなんです。

なるほど。

毎日趣味で日記をつけたり写真を撮っている人はいるでしょうけれど、私はそれよりも「はい、次! はい、次!」という感じで前に進んで行くことの方が大事なんです。記録を残すというのはそこに踏み留まる事だと思うので、あまり残したいとは思ったことがありません。だから、そういう意識で撮っているわけではないんです。

ではカメラは趣味というよりも、人に言われるがままカメラを持って行ったらいつのまにか習慣になっていたと。

本当にその通りです。海外ロケの合間に時間が空いてしまったときに目につくものがあったら自然に撮っているだけ。日本にいるときに撮ることも、持ち歩くことも一切ありません。シャッターを押すというのは瞬きをするのと同じ感覚。それぐらい無意識なものかもしれません。