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talk! talk! talk! 俳優・吉沢悠さん


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俳優・吉沢悠さん

俳優

吉沢悠さん

デビュー以来ドラマ、映画と数多くの作品に出演し続けてきた俳優、吉沢悠さん。役をこなすごとに着々と実力を伸ばし、端正な容貌と豊かな演技力で俳優としての地位を確立。若い女性を始め多くのファンを魅了している。
今回は、俳優の魅力について、またプライベートショットを紹介していただきながら趣味の写真撮影についてたくさんの話をうかがった。

プロフィール

よしざわ・ゆう。1978年、東京都生まれ。1998年、ドラマ「青の時代」(TBS系)で俳優デビュー。以後、数多くのドラマ、映画を始め、CM、ラジオ、ドキュメンタリーなど幅広く活躍する。趣味は写真撮影以外にサーフィンなど。 これまでの代表作にドラマ「アルジャーノンに花束を」(2002年、フジテレビ系)、「動物のお医者さん」(2003年、テレビ朝日系)など。2004年に放送された「エースをねらえ!」(テレビ朝日系)ではヒロイン岡ひろみが憧れる藤堂先輩を演じる。2003年に初主演作となった映画「星に願いを。」(冨樫森監督)では失明し、その後一度死んで生まれ変わるという難しい役を好演。2004年には「Believer」(多胡由章監督)でイメージを一新し、詐欺師役にチャレンジした。
今後の活動は2005年2月5日より、「着信アリ2」(塚本連平監督)が全国東宝系にて公開される。携帯電話に自分からの着信が入り、恐怖に震える自分の声がメッセージとして残される。着信時間として表示された3日後、その通りの声を上げ死んでしまう……携帯電話によって呪いの恐怖が連鎖するというホラームービー。吉沢さんは死を予告された恋人、杏子を救うため死力を尽くす桜井尚人を演じる。また、今春放送予定のドラマ「水曜プレミア・恋愛内科25時」(TBS系)に主演、3月9日にはグリーンランド体験のドキュメンタリー番組「たけしの地球極限スペシャル 人類20万年!奇跡の旅」(TBS系)に出演する。

「あ、いい顔してる」と感じたら撮っておかなくちゃと思う

俳優 吉沢悠さん

写真を撮り始めたのはいつ頃からですか?

7年前テレビ局の番組でタンザニアに行ったときにカメラを持っていってみようと思ったんです。おじいさんがカメラ好きでいろいろ持っていたので「使わないカメラがあったら貸してよ」って言って借りたのが初めですね。でもそのときはほとんど撮らなかったんですよ。それより現地の子供にカメラを渡したら面白いかなと思って撮ってもらったりしていました。ノリで撮るからファンダーをちゃんと覗いていないんですよ。だから首から下が写ってなかったり切れていたり、そんな写真ばっかりでした。

それをきっかけにカメラを手にするようになったんですね。

そうですね。始めの頃は凄くハマッていて、友だち同士でふざけて撮ったり、夜中でもいろいろな所に出かけて撮ったり。映画のワンシーンを切り取った感じというか、何かストーリーを感じる写真を撮るのが面白いなと思って、いろいろ作り込んだ写真を撮っていましたね。 たとえばお金をバラまいて、そこに偽物の拳銃を持たせて寝転がって撮ったり、友だちをトランクス一丁にしてヘルメットとサングラスをつけて、僕がアフリカから持ってきた弓矢を持たせてバイクにまたがっているところを撮ったり。

(笑)楽しそうですね。

楽しかったですよ。結構凝っていましたから。でも、しばらくしてカメラに興味がなくなって離れた時期もあるんですよ。でもまた突然撮りたくなったりするんです。波みたいに、何回か離れたりハマッたりしていますね。今現在はハマっている時期に比べたらそれほどは撮ってないんですけど、まぁ、普通に撮りたいときに撮るという感じですね。

今はどんなものを撮っているんですか?

風景も撮りますが、友だちとか人を撮るのが好きですね。一時期、人を撮るのが凄く楽しくて、知らない人に声をかけて撮っていたこともありました。入ったお店にかわいい子がいたら、撮らなきゃと思うんですよね。「写真が趣味なんですが撮らせてもらえませんか」って声をかけて。それはさすがに今はできないですけど。

人を撮る面白さとはなんですか?

なんでしょう。顔に感情が出ているような人を撮るときは面白いなって思いますね。どんな気持ちでもいいんですけど、何か表情に現れたときに「あ、いい顔してるな」と感じたら、撮っておかなくちゃと思うんです。とにかく撮りたい!って思うから撮る、それだけですね。

構図よりもアングルを意識 でも基本は「気持ちが乗ったときにシャッターを押す」

沖縄の守神シーサー。あちらから様子をうかがっているようだ
沖縄の守神シーサー。あちらから
様子をうかがっているようだ
吉沢さんはサーフィン好き。休みがあればすぐにでも海に行きたいそうだ
吉沢さんはサーフィン好き。休みが
あればすぐにでも海に行きたいそうだ
バリに旅行に行ったときに撮影。シャイな様子がとてもかわいい
バリに旅行に行ったときに撮影。
シャイな様子がとてもかわいい

これは沖縄にファンクラブのイベントで行ったときに撮った写真です。人ではなく石を撮ったものですけど、これも人間っぽく撮りたいなぁと思って、葉っぱの向こうから覗いている感じにしてみたんです。シーサーってなんか恐いから。恐いものが向こうから見ていて、こっちも葉っぱごしでしか見れない、というような感じにしたら面白いかなと思って。

そういうふうに構図も考えて撮っているんですね。

いや、この写真はそうですけど、普段はあまり考えないで撮ることの方が多いですよ。
以前はいろいろ考えて撮っていたんですよ。黄金分割比がどうとか聞いて、ここにスペースを作ったほうがいいかなとか、左右対称にしてみようかなとか。あと明るくしてみようとか、暗くしてみようとか技術的なことも研究して撮ろうと思ったり。でも、よく理解できなくて、いいと思ったものがいい写真なんだと思ったら、もう技術的なことはいいやってなって。今は、どんなカメラを使おうがどう撮ろうが、ワーって気持ちが乗ったときにシャッターを押せばいい。偶然でもいいのが撮れたらラッキーっていう、そういう感じで撮っています。

このサーフィンの写真はまさにそのような感じですね。偶然にもいい具合にしぶきが上がって。

これは友だちとサーフィンに行ったときに撮ったんです。どういうライディングをしているかお互いに撮り合って、どれくらい上達しているか見てみようって言って撮影したんですよ。こういう構図を狙って撮ろうとか考えたわけではなくて、ほんとに偶然に押したら撮れてしまった。
あ、でも構図よりは高さを気にすることはよくありますね。

カメラのアングルですか?

目線ですね。子供を撮るときは子供の目線の高さに構えてみようとか、極端に言えばアリを撮るときはアリの目線に行きたいなというのは考えます。
今もこうやって(カメラマンを指して)撮られていますけど、取材などの仕事で写される側になることも多いわけですよ。そうすると、下からレンズを向けられると子供に見られているなとか、上から向けられると外国人みたいだなとか感じるんです。だから撮るときも意識するのかもしれないですね。

この子供はちょっと大人の目線から撮影されていますね。

そうなんですよ。同じ目線で撮りたかったんですけど、もの凄い人見知りの子だったからちょっと離れて撮っていたんですよ。心の距離も離れていたんでしょうね(笑)。

無意識に撮った写真から自分がどんな目線を持っているのか教えられる

映画の撮影で夕張に訪れたとき、撮影の合間にホテルでひとり撮影したのだとか
映画の撮影で夕張に訪れたとき、
撮影の合間にホテルで
ひとり撮影したのだとか

この写真は自分で自分を撮られたのですか?

そうです。公式ホームページがあるんですが、それに載せるために自分を撮ることがあるんですよ。これはカラーよりモノクロにしてみたら面白いかなと思って撮ってみたんです。でも、こういう写真を自分で撮るのは本当に恥ずかしいですよ。今見てももの凄く恥ずかしい。

吉沢さんが撮影した写真をホームページに載せることはよくあるのですか?

ええ、載せますよ。あとファンクラブがあってその刊行誌にも載せてもらったり。仕事としてそういう場があるのはありがたいことです。たとえば何か伝えたいことがあったら、それを写真に込めて撮って、見せる場があるということですから。そういう方法で意志を伝えるのもアリなんだなというか、そういうことができる可能性があるんだなと思いますね。

そういう意図で写真を撮ったことはありますか?

うーん、撮ってみたいという思いはありますけど、今はあまりそういうことを考えて撮ってはないですね。撮っているのが楽しいというだけなので。でも撮っているのは僕なので、僕らしさみたいなものは見る人に伝わっているかもしれないですね。「こんな感じで撮るんだな」ってだけでも僕らしさがあるのかもしれないし。
そうやって人から感想を言われて、自分はそうなんだなって発見することはあります。自分でも「こういう目線を持っているんだな」って写真を見て気づかされるときもあるし。無意識に撮ったものから教えてもらえる、自分がわかるという意味でも写真は面白いですね。