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talk! talk! talk! 女優・佐伯日菜子さん


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女優・佐伯日菜子さん

女優

佐伯日菜子さん

デビュー以来、数多くの作品を通して見る人を魅了してきた女優・佐伯日菜子さん。
2002年に横浜F・マリノスの奥大介選手と結婚し、現在二女の母である。
インタビュー中、同席した次女の萌奈ちゃんに何度もやさしく話し掛ける佐伯さん。
今は子育ての大変さばかりを実感しているそうだが、いつか今が幸せだったと感じたいと話していた。
趣味のカメラで子供を撮影しているという佐伯さんに写真の話から家族、仕事の話などたくさんのエピソードを語っていただいた。

プロフィール

さえき・ひなこ。1977年、奈良県生まれ。1994年、映画「毎日が夏休み」で女優デビュー。その年の日本アカデミー賞新人賞、山路ふみこ賞新人賞などの各新人賞を受賞。その後、映画「エコエコアザラク」「らせん」やドラマ「ガラスの仮面」(テレビ朝日系)「アナザヘヴン」(テレビ朝日系)など女優として数多くの作品に出演、さらに「ウルルン滞在記」(TBS系)や「とんねるずの生でダラダラいかせて!」(日本テレビ系)などドキュメンタリーやバラエティー番組など各方面でも活躍する。
2002年5月に、2003年から横浜F・マリノスのチームキャプテンを務めているMFの奥大介選手と結婚。同年10月に長女可鈴ちゃんを出産。03年8月には次女萌奈ちゃんが誕生、ニ児の母となる。今春より徐々に仕事を再開し、コラムやコメントの執筆、さらに雑誌、トークショーやバラエティ番組などへ出演している。7月には女優復帰作「約束」で、出産後初となる主演映画の撮影に挑んだ。

風景写真を断念して撮り始めたのは 人から見れば「何を撮っているの?」な写真

女優 佐伯日菜子さん

以前から写真を撮る機会が多かったそうですね。

ただのスナップ写真ですし、ものすごく下手なんですけどね、撮るのが好きなんですよ。

いつ頃から写真が好きになったんですか?

大人になってからですけど、いつ頃だったかな? 事務所の社長が写真が好きで、その影響もあったんだと思うんですけど、独身の頃からすごく好きで、いつも持ち歩いていましたよ。それで、街で見かけた面白いもの、変なもの、人とか造形物とか、そういうのばっかり撮っていたんです。人から見ると、何そんなもの撮っているの? っていうものばかりだったみたいなんですけど(笑)。

たとえばどんなものを撮影されていたんですか?

表参道に真っ赤な外車が止まっていたんですけど、その前で記念写真を撮っている観光客の様子を撮ってみたり。だってあたかも自分の車みたいに撮っているから、なんだかほほえましいなぁって。そういうのが好きなんです。
あと、これは自分への戒めだったんですけど、家でやかんを火にかけていて、ちょっと目を離してしまったら、すごく熱くなってしまったんですね。そのやかんをまな板の上に置いたんです。そうしたら焼けちゃったんですよ、まな板が! ものすごくびっくりして、もう二度と火をかけたままどこかに行ってはいけないと思ってそのまな板の写真を撮って、台所に貼っておいたんです。でも、人から見たら、何? この焦げたまな板は? って(笑)。

始めから感動が伝わるような写真を撮るというのは、なかなか難しいかもしれないですね。

本当に難しい! 見たままを撮るっていうのが実は一番難しいんだなと。
1年ぐらい前に家族で温泉に行ったとき、お食事が懐石で、すごくおいしいので全部写真を撮って、メニューも一緒に撮ってひとつひとつ並べてアルバムに入れておいたんです。この間たまたまそのアルバムが出て来て見たら、おいしさとか匂いとか、まったく伝わってきませんでしたね(笑)。その味すら思い出せないほどで……せつなくなりましたよ。

たとえば、ちょっと高いカメラを買ってみようとか、練習して撮れるようになるぞ! みたいなことは……。

ああ! それはまったくなかったですね(笑)。不器用なので、それは絶対無理だなと。撮るのが単純に好きなので、撮って満足っていう感じなんです。

子供が生まれてからは 親バカ写真家に転向!?

今年のひな祭り。行事ごとになると、ついたくさんの写真を撮ってしまうそうだ。撮影慣れしている萌奈ちゃんはカメラ目線もお手のもの
今年のひな祭り。行事ごとになると、ついたくさんの写真
を撮ってしまうそうだ。撮影慣れしている萌奈ちゃんは
カメラ目線もお手のもの

お子さんが生まれてからは、子供を撮ることも多いのではないですか?

はい、実はもう子供ばっかり撮っています。ずっと変なものばっかり撮っていたのに、結婚して子供が生まれたら、ずーっと子供ばっかり撮っている自分に気づきまして、自分でも意外でした。親バカ状態ですよね。

こんなに撮るとは思わなかった?

ええ、だからちょっとショックでした(笑)。あまりにもたくさんの写真を撮り過ぎて、どこにスの写真があるのかもわからないほどに収集がつかなくなってしまっているんですよ。アルバムを作ろうと思っても、多すぎて、どの写真を載せていいのか選びきれないんです。

普段から、かなり頻繁に撮られているんですね。

そうですね。家でも、外でも、何かあるとっていう感じです。何でも残しておきたいっていう気持ちがあるんでしょうね。洋服が好きなので、新しい服を買うと必ず着せて撮るんです。(萌奈ちゃんを見ながら)「萌ちゃん、一瞬だもんね、この洋服着られるのは。来年になると大きくなっちゃうから、今しかこの洋服は着られないんですよ」。
やっぱり、子供二人を見ないといけないから、前のように街で気になったものを撮るってことはできなくなりますよね。これまでは周りの景色がよく見えて、こんなところにこんな面白いものがあるっていうのを発見できたのに、多分、今はそれをすごく見逃していると思うんです。それは少し残念ではありますね。

お得意(?)のピアノを弾く長女可鈴ちゃん。この衣装は佐伯さんが3歳の時に着たものだそうだ
お得意(?)のピアノを弾く長女
可鈴ちゃん。
この衣装は佐伯さんが3歳の時に
着たものだそうだ

そのかわり、お子さん二人を撮る回数が増えてしまったと。

でも、人間を撮ったほうががぜん面白いです! 周りの"ウケ"も全然違うんですよ。前は、私は最高に面白いものを撮ったと思っても全然反応がなかったり、逆に、全然面白くない写真に反応されたりしていたんです。でも子供の写真は無条件にみんないい反応をしてくれるじゃないですか。お世辞だとは思うんですけど、かわいい!って(笑)。

カメラはデジタルカメラですか?

昔はフィルムだったんですけど、今はもっぱらデジカメですね。やっぱり便利ですよね、すぐ見られるし、いらないと思ったものは消せますから。子供が小さいので今は大きいカメラを持つ余裕はないですし、時間もなくてカメラ屋さんに持って行くのも大変なことが多いので、自宅でプリントできるのが楽なんです。