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talk! talk! talk! エンターテイナー・山口智充さん


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エンターテイナー・山口智充さん

エンターテイナー

山口智充さん

"ぐっさん"の愛称で知られる山口智充さん。テレビをつけると彼を見ない日はない、そういっても過言ではないほどの人気ぶりだ。
バラエティー番組などのテレビ出演のほか俳優や歌手としても活躍し、さらに定期的にステージもこなしているという。さぞかし多忙で大変なのかと思いきや、「仕事もプライベートも、楽しいことをしているだけ」という山口さん。
そして、その楽しいことのひとつが写真を撮ることなのだとか。
そこで今回は、写真についてはもちろん、仕事やプライベートでの"ぐっさん流の楽しみ方"をたっぷりと語っていただいた。

プロフィール

やまぐち・ともみつ。1969年、大阪府生まれ。サラリーマンを経て、1994年、銀座7丁目劇場でデビュー。
現在はライブ活動のほか、バラエティー、レポーター、司会など幅広くテレビに出演し、さらにドラマや映画で俳優としても活躍。吹き替えやナレーション、ラジオDJや雑誌連載などもこなしている。小学校から始めたという"ものまね"は天性の才能を持ち、レパートリー数は100を超える。人物以外にも動物、効果音、ハリウッド映画によくある風景など、マニアックなものも多い。
2001年、フジテレビの番組「ワンナイR&R」から生まれた歌手ユニット、「くず」ではANIKIとして作詞、作曲、ギター、コーラス、ハーモニカを担当、3月17日には待望のニューシングル「全てが僕の力になる!」がリリースされる。
毎月1回、毎回即日完売だという人気のトークライブ「月極報告会」も開催中。(http://www.fandango.co.jp/tsukigime/)。また、3月14日からは、「GUSSAN ENTERTAINMENT SHOW」と題した山口さんの全国ツアーが開催される。詳細は以下(http://www.fandango.co.jp/tsukigime/ent_show.html)まで。

二度とないその瞬間をとどめておける それがカメラの魅力

エンターテイナー  山口智充さん

今、カメラにハマりつつあるとのことですが。

そうなんですよ。ほんと最近好きですね、カメラ。僕、欲しいものリストっていうのをつけていて、自分の手帳に、絶対に手に入れるぞ! って物をバ-ッと書き出しているんです。そのリストを見て、その物を手にしたことを想像してよくひとりでテンションを上げているんですけど(笑)、その中に"一眼レフカメラ"ってバッチリ書いてありますからね。
自分でもデジタルカメラやトイカメラを持っていることは持っているんですけど、一眼レフカメラはね、いつか手に入れたいと思い続けているものなんです。

一眼レフカメラへの思い入れがあるのですか?

以前テレビ番組で一眼レフカメラを使わせていただいたことがあったんですけど、全然違うんですよね。それが初めてではなかったんですが、本格的に1本撮って、現像してっていうのは今までに経験がなかったんです。
やっぱり出来上がりがね、素人目で見てもなんかええなぁっていう写真なんですよ。味があるというか、なんかうまく言えないんですけど……でも、一番はこの、カメラを構える仕草ですかね(笑)。仕草をしたいんですよね。男の子のチャンバラごっこ、ヒーローごっこと同じようなレベルの憧れで申し訳ないんですけど、小さいときにやってたカメラマンごっこを実現させたような。この仕草かっこいいですよね、(カメラを構える仕草をしながら)「オレってカメラマン!」。

(笑)とてもさまになっていらっしゃいますね。

でもね、カメラっていうもの自体凄く魅力的だなぁと思っていますよ。そのテレビ番組で人物を撮ったんですが、人って一瞬にして動きが変わっていくんですよね。いろいろ動きますし、笑ったり目をちょっとつぶったり、表情も瞬時に変わっていくでしょ。そういう動きのあるものを撮るとね、ほんまカメラっていうのはその一瞬を写すものなんやなぁって思うんです。
だって二度とその表情は見られないわけじゃないですか。たとえば、次の日の同じ時間に同じシチュエーションでその人を立たせて撮っても、やっぱりその瞬間の表情っていうのはそのときのものでしかないから違うんですよね。そういう、そのときにしか無いものを撮ってるって凄いと思うんですよ。

写真はその瞬間をとどめておけるものだと。

そう、今を残せるんですね。僕、ものまねしますから、どこかそういうところがあるんです。普通に話していても瞬間を見てしまうというか。

ものまねですか?

人と話すときに、相手の一瞬の表情や仕草を脳にインプットしているんですよね。それは別に、この人のくせを見抜いてやろうとかいう意識的なことはなくて、勝手にやってしまっていると思うんですけど、まさにシャッターを押すみたいに、カシャッカシャッっと瞬間を写真で記憶していくような。じゃあ、その人をものまねしようかなって思ったときに、脳にインプットした写真を見直せば自然にポンとできてしまう。

映像を見て研究して声を似せたり、なにか特徴的な格好をしたり、ということではないのですね。

それももちろんありますが、あぁ、そういえばこういう感じやったっていう部分を見せられる方が、見ている人もおもしろいんじゃないかと思うんですよ。そうそう、そういう表情してたしてた!って共感して笑ってもらえる。そうやって瞬間を見ることを普段からしていたんでね、カメラはそれを実際に写真として表わせる、残せる。そこがカメラの魅力だと思います。

カメラを持って被写体を探す「いつもとは違うスピードになれるんです」

「東京のシンボル」
「東京のシンボル」
「大阪のシンボル」
「大阪のシンボル」

普段はどんなときに撮影されるのですか?

番組では今日は一日カメラを持って、目に留まった人や物を撮りましょうってやったんですけど、プライベートでは、今日は一日撮影に行こうっていう時間をなかなか自分に与えてあげられていないんでね。だから今は、これええやんって発見したときにパチっと撮っている感じですね。

常にカメラを持ち歩いているのですか?

はい。普通に道を歩いていて、ごっついきれいな夕焼けが出ていて、街の色がばーっと変わっていく瞬間とか、あ、今いいなって思ったらパっとカメラを出して撮る。
なんかこう、写真を撮ろうと思うときって、景色だったり、物だったりをあえて見るじゃないですか。たとえば家から駅までの距離をただいつものように歩くのと、今日は駅までの間にいいところがあったら、写真撮りながら行こうって思うときって、すごくいろんなものを丁寧に見ますよね。目線が絶対に違う。

カメラを持っていることで、いろいろなものが被写体になる。そうすると普段の目線とは違う目線でものを見ることができますよね。

そうなんですよ。カメラを向けなかったらなーんてことのないものを、あえて見ている時間っていうのが、僕はもの凄く好きなんです。
マンホールだって普段まったく見向きもせえへんのに、これを撮ったらおもしろいんじゃないかなって思ったりすると、途端にマンホールがかわいく見えてきたり。いつも乗ってる自転車を、あえて写真で切り取るとすると、どの角度からどういうバックで撮るのがいいんやろうって、自転車の周りをグルグル回ってみたり(笑)。なんでもないものに愛情を持って見るようになる、深入りしてゆく感覚っていうのが好きなんですね。

写真を撮る前の、被写体を探す時間というのも楽しいと。

被写体を探すことによって、いつも早いスピードで過ぎてしまう日常を、あえてゆっくりのスピードで辿れるんですよ。いつも慌ただしく過ごしていたりしますから、なかなかそのスピードを変えることってできませんけど、カメラを持つことで、いつもとはちょっと違うスピードになれるんですね。そういうのって大事ですよ、どこか心にゆとりを持てるというか。
ただの通学、通勤の道でも、ゆっくり見てみたら、新しい発見があって、どうでもいい景色がもの凄くよく見えたり、たとえば電柱に感動できたらそれだけで得したというか、楽しい気分になれるんです。

いつもカメラを持ち歩いていると、そういった新しい発見がたくさんありそうですね。

いやもう、いっぱいありますね。
だから、僕にとって写真の出来上がりっていうのは二の次、後からついてくるおまけのようなものなんです。プロの方は出来上がった写真が大事なんでしょうし、僕もよく出来ていたらそりゃ最高に嬉しいですけど、ダメならダメでもええかなっていう感じなんです。とにかく撮る作業、こうやってカメラを構えている自分の時間がいいやん、楽しいやんって思ってます。