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talk! talk! talk! タレント・兵藤ゆきさん


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タレント・兵藤ゆきさん

タレント
兵藤ゆきさん

親しみやすい笑顔とキャラクターで、テレビ、ラジオ、書籍など様々なメディアで活躍する兵藤ゆきさん。出産を機にニューヨークに住まいを移し、今年の夏にはニューヨークのガイドブックやニューヨークで経験した様々な出来事をまとめたエッセイを発刊した。
そんな兵藤さんの気になるニューヨークでの生活や子育てのこと、そして、10年前から始めたカメラのことなどたっぷりとお話をお伺いした。

プロフィール

ひょうどう・ゆき。愛知県、名古屋市生まれ。常磐女学院デザイナー科卒業。東京・名古屋・大阪で深夜ラジオのパーソナリティを皮切りに、個性的なキャラクターでテレビ番組に登場し、その後、エッセイ、脚本、作詞、歌手、小説等ジャンルを超えて幅広く活躍。1996年、長男誕生後、子育てのためニューヨークに渡米。著書に、『ど頭にイッパツまわし蹴り』大和書房、『NHKおもいっきり中学時代』TIS、『兵藤ゆきの猫ナンパ日記』KKベストセラー、『ニューヨークの犬たち』ワニブックス、『僕が僕である理由』双葉社などがある。また、2002年7月には、エッセイ『ぶんちんタマすだれ』、ガイドブック『ゆき姐のニューヨーク裏うら散歩』がワニブックスから同時発売された。

ニューヨークで見たかわいい子犬が カメラを本格的に始めるきっかけに

Photo『ニューヨークの犬たち』より
『ニューヨークの犬たち』より
ドッグランの看板に足をかける
愛嬌たっぷりの犬。
ここでストレスを発散しているので、
街を歩くときはとてもお行儀が
いいそうだ。

カメラを始められたきっかけというのはなんだったのですか?

本格的に始めたのは10年ほど前、仕事でニューヨークに行った時です。そのときに見た犬たちがどの子もすごくかわいいんです! それで、この犬たちを撮ろうと思ったのがきっかけですね。

犬ですか?

そうなんです。ニューヨークを歩いていると、たくさんの犬を見かけるんです。アメリカはペット大国と呼ばれるほど、多くの家庭でペットを飼っているんですよ。ニューヨークも例外ではなく、多くの方がペットを、特に犬を多く飼っているようです。
 でも、やはり都会ですから、「散歩をするときは必ずリード(散歩用のひも)を付ける」とか「他の犬と出会っても吠えないなどのしつけをする」など、犬と上手につき合うためのきちんとしたルールが決められています。そのかわり、リードをはずして、犬たちがのびのび走ったり遊んだりできる、ドッグランとよばれる犬のための広場がたくさんあるんですよ。

では、あちらこちらで散歩している犬を見る機会があったんですね。

そうですね。散歩している犬もかわいいのですが、特に、ドッグランなどでのびのびと走り回って遊んでいる犬を撮りたくなったんです。たまたま見かけた子犬がフリスビーを追いかけて、キャッチしようと飛び上がった瞬間をねらってそのとき持っていたカメラで撮影をしました。でも、現像してみたらものすごくブレていて(笑)。

もともとカメラは持ち歩かれていたのですか?

それまでも仕事で海外に行くときなど、記録として残そうと思って写真を撮っていました。でも、そのとき持っていたカメラのシャッタースピードでは子犬のスピードをとらえきれなかったんですね。
 なんで撮れないんだろう、どうしたら撮れるかなって考えて。そうか、細かい設定を自分で変えることのできるカメラじゃないと、あの子犬は思うように撮れないんだなってはたと気づいたんです。それをきっかけに、写真にどんどん興味がわいてきて、よく撮影をするようになりました。

「ニューヨークでは余計なお金と時間を使わなくてすむのかなぁ」

話は変わりますが、兵藤さんはご出産後、ニューヨークにお住まいを移されたのですよね。

本当は嫌だったんですけどね。夫がニューヨークに留学しているもので、家族で一緒にいるには私と息子がニューヨークに行くかと。もう6年ほどになります。

ニューヨークの生活はいかがですか?

息子も6歳になり、9月からニューヨークの小学校に通っています。ニューヨークでは子育て中心の生活ですが、東京とはだいぶ違いますね。

Photo『ゆき姐のニューヨーク裏うら散歩』より
『ゆき姐のニューヨーク裏うら散歩』より
レバノン、イエメン、イランの移民
が多く暮すアラビックタウンに
ある雑貨屋さんで、奥にいた
猫を撮影。後に写る
アラビアン風の布は
この猫のベットだそうだ。

どのように違うのですか?

東京はモノや情報がいたるところに溢れていて、流行が目まぐるしく変わる街ですよね。東京にいるとどうしてもそれが気になる私がいて、振り回されてしまいます。
たとえばスーパーマーケットに行くと、食べ物から日用品、洗剤ひとつとっても次から次へとチェンジしていく。息子も、たまに日本に帰って来て一緒にスーパーマーケットに行くと、おもちゃ付きのお菓子がこれでもかーというぐらい並んでいるのがとても楽しくて、ついつい欲しくなる。私も息子も、それが本当に欲しいものかどうか、売り手側のワナにまんまとひっかかっていないか、欲しいものの前でよく話し合いをするんです。で、二人で「なんでこんなことでモメなきゃいけないのよね」なんて言っています。

また、その時間も取られてしまう。

そうそう、そんな余計なことじゃなくて、もっと違うことで時間を使ったり、楽しい話をしたいよねって。でも、毎日目をつぶって、耳をふさいで歩いているわけにもいかないし、テレビをつければ宣伝が流れ、街を歩けば面白そうなものがいっぱい並んだお店があるし、もう、どこもかしこも「寄ってらっしゃい、買ってらっしゃーい!」って。東京にいると、欲しい、買いたいという気持ちとの戦い!

ニューヨークではそのような気を起こさずに過すことができるんですか?

そうですね。スーパーマーケットにはだいたいいつも同じようなものが並んでいるし、目新しいものもそうそう日本のようには出まわっていないように思われますし、あまり物を買い替える習慣がないんですよね。すごく立派なマンションに住んでいても、使っているテレビはリモコンではなくて、手でつまみを回してチャンネルを変えるような古いものだったりするんです。物をとても大事にしていて、いいものを長く使う精神があるような気がします。

ニューヨークのほうが兵藤さんに合っているんですね。

いえいえ、そうではなくて、ニューヨークの方が余計なお金と時間を使わなくてすむのかなぁって。私はやっぱり日本が大好きです。便利だし、平和だし、街がきれいだし食べ物はおいしいし。
でも、ちょっと疲れる。って自分で疲れさせているんですけどね。