Nikon Imaging
Japan
At the heart of the image.
日向 真一郎 × D7100

観光地で素敵な記念写真を撮る

ある晴れた日、真一郎は久しぶりに会った妹を連れて江の島観光へやってきました。以前撮影で江の島に訪れたことのある真一郎は、地方に住む妹の観光の案内役を買って出たようで、「ここには神社や展望灯台、おいしいグルメもある人気の観光地なんだよ」と、張り切っているようです。さて、そんな観光地で撮影するものといえば観光スポットでの記念写真ではないでしょうか。妹からも「お兄さん、風景写真もいいけどせっかく観光に来たんだから記念写真も撮ってちょうだいね♪」とのリクエストが。というわけで今回は、観光地での記念写真の撮り方をご紹介します。湘南の美しい海岸風景を眺めながらの江の島観光、素敵な写真が撮れたのでしょうか?

撮影監修:斎藤 勝則

Step1 背景は広くはっきり、人物は大きく

記念写真を撮るなら、撮影したい風景や建物の前に人物を立たせシャッターを押すだけ……といってしまえば簡単なのですが、背景がうまく入っていなかったり人物が小さく表情がわからなかったり、後で見返してがっかりしたこともあるのではないでしょうか。
記念写真で失敗しないための大切なポイントは、「撮影場所」と「人物の表情」をきちんと写すこと。まず、撮影スポットの風景や建物など、背景に写し込みたい被写体をフレームの中にきちんと収めるよう意識してフレーミングします。また、ズームレンズを使用している場合は必ず広角側で背景を広く写し、絞りを絞って(F値を大きくして)背景はあまりボカさずはっきり写すとよいでしょう。人物は表情がわかるくらい大きく写すことを心がけます。撮影者に近い場所に人物を立たせ、全身ではなく腰から上を入れるイメージで撮影すると大きく写すことができます。

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1.神社を背景に記念撮影。お参りを終えたところで「撮るよー」と声をかけその場で撮影した例。背景を意識していないため、これでは神社の全景がわからない

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2.撮影者が後ろに下がり神社の全景が入るよう撮影したものの、人物が小さくなってしまい表情がわからない

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3.人物を撮影者の近くに立たせて撮影、表情がはっきりわかるようになった

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4.最後に、背景となる神社が写るように人物を少し横に配置。おみくじの白い箱も人物で隠れ、人物も背景もバッチリ写すことができた

撮影者と人物、背景の位置関係

1.神社に近づきすぎて背景の全体像がわからない

2.全体を写そうと撮影者が下がるも、人物が小さくなってしまう

3.撮影者と人物、両方が下がって背景全体を入れて写そう

位置が決まったところで「はい、チーズ!」。人物は撮影者の近くに立たせるのが鉄則

Step2 記念写真、こんなシーンで困ったら

観光地の記念写真撮影では人が多い場所、狭い場所や暗い場所など、撮影に不利な条件があったとしても撮影状況を変えることが難しいケースが多くあります。この位置で撮りたいのにうまく撮れない……そんなときはどのように工夫して撮ればよいのでしょうか?
たとえば日陰や逆光でどうしても顔が暗く写ってしまう場合には、日中シンクロで撮影するのがおすすめです。また、背景に入れたい被写体が大き過ぎてフレーム内に写し切れない、撮影者が下がることもできない、そんなときには下から、上からとアングルを変えて撮影してみましょう。常に目線の高さからのアングルで撮影するのではなく、人物も背景もバランスよく入れることのできるアングルを探してみましょう。

顔が暗く写ってしまう

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撮影ポイントが日陰になっていたため、背景は明るいが顔が暗く写ってしまった

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内蔵フラッシュを光らせ日中シンクロで撮影。顔と手前の花の部分が自然に明るく写った

入れたい建物が大きすぎて入らない

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展望灯台「江の島シーキャンドル」と一緒に記念撮影。これ以上撮影者が下がることのできない場所だったため、高いタワーを全て入れて撮影すると人物の入れ方がきゅうくつに

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そこで撮影者がしゃがみ、下からあおって撮影した。江の島シーキャンドルと人物をバランスよく写すことができた

室内撮影は単焦点レンズがおすすめ!

レストランやお土産屋さんなど、日中でも暗くなりがちな室内での撮影は手ブレの心配がありますが、レンズ自体が明るい単焦点レンズを使うことでズームレンズより早いシャッタースピードで手持ち撮影をすることができます。観光地での撮影には広角から望遠をカバーするズームレンズが便利ですが、プラスしてこのような標準の単焦点レンズを持っていけば安心です。

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ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR」で撮影。シャッタースピードは1/40秒

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単焦点レンズ「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」で撮影。同じ明るさでもシャッタースピードは1/160秒を確保。背景のボケも美しく人物が際立った

Step3 旅の途中でスナップ写真を撮ろう

観光地の記念写真だからといって、撮影スポットだけで写真を撮るのはもったいない。せっかくの旅ですから、一緒にいる相手の姿をスナップでも撮影してみましょう。見たもの、食べたもの、体験したこと、何気ない相手の表情など、すべてが旅の思い出写真になるはずです。ここではそんなスナップ写真の撮影アイデアをご紹介します。

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「きれいな海!」と、隣で写真を撮り始めたところを横からパチリ。奥に続いていく道を入れ遠近感を演出

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神社でひいたおみくじを結ぶ手元を狙った。単焦点レンズを使って背景を美しくボカし、手元をひき立てた

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お土産選びに夢中になっているところ、遠くから「こっち向いて」と声をかけふいの笑顔を撮影。趣ある看板が絵になる1枚

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観光の途中で食べた名物のおまんじゅうを「あーん」と食べる。少しわざとらしい表情も旅の写真ならでは

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人物だけでなく、食べたものや買ったものなども思い出として写真に残そう。江の島名物の丼はとてもフォトジェニック

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太陽の光に輝く海を眺める姿を遠くから望遠で撮影。あえて逆光気味に写し海のきらめきを強調、海面の丸ボケも美しい

ワンポイントアドバイス

人物をきれいに、スマートに撮るコツ

記念写真は思い出の写真。自分たちで楽しむだけでなく、周囲の人に見せたり写っている人にプレゼントしたりする写真でもあります。そんな写真だからこそ、なるべくきれいに、スマートに写してあげたいものです。コツはふたつ、写す相手にカメラに向かって斜めに立ってもらうこと。もうひとつは全身を写す場合、少し下からのアングルで撮影すること。よりスタイルよくスマートに写り、足も長く見えるのです。
記念写真はスナップと違い、撮影位置とタイミングをある程度計ることができますので、撮影時に「もう少し斜めに立ってみて、足を半歩下げてみて」など声をかけてあげるとよいでしょう。いかに相手をきれいに撮ってあげられるか、撮影者の腕の見せ所ですね。

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真正面の棒立ちではスタイルも悪く寸胴に写ってしまう

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身体は斜めに、片方の足を半歩下げるとスタイルがぐんとよく写る

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まずは目線の高さからのアングルでパチリ。立ち方はバッチリ

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少し低めのアングルから撮影。さらに足がスラリと長く写った