Nikon Imaging
Japan
At the heart of the image.
日向 真一郎 × D7100

山で出会う風景を撮る

行楽シーズン到来、ハイキングを楽しみながら写真を撮ろうと訪れたのは近郊にある山。ハイキングを趣味のひとつとして楽しんできた真一郎ですが、カメラを持ってきたのは初めて。遠く広がる雄大な山並み、日差しにきらめく青々とした木々、小さな花をつけた可憐な山野草など、山に来るたび心奪われる美しい風景をいつかカメラに収めたいと思っていたようです。そんな風景を感動のままに、ダイナミックにとらえるためには何かコツがあるのでしょうか?

撮影監修:斎藤 勝則

Step1 山の撮影に便利なレンズとグッズ

山で撮影をする場合、すべての機材を背負って移動しなければならないため、機材の重さが登山中の負担にならないよう最低限の機材だけで収めたいところ。そこでおすすめなのが、広角から望遠まで1本でカバーできる高倍率のズームレンズ。これ1本で山で出会う様々なシーンに対応することができます。
余裕があれば、プラスしてマイクロレンズを1本持っていくと良いでしょう。クローズアップの撮影だけでなく、単焦点レンズならではの美しいボケを活かした撮影も可能で、ズームレンズとはまた違った描写で風景写真を撮ることができます。

今回持ってきたレンズは、ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II」と、コンパクトなマイクロレンズ「AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」の2本

山道は足場の悪い場所もあるので、機材の持ち運びは両手の空くバックパックがベスト(写真はNikon×MILLET レンズリュックプロ M)。体力に余裕があれば、三脚もあると便利だ

風景写真では「水平」をきちんと取ることが基本となる。D7100ではライブビュー撮影時に水準器が表示できるので利用したい

メモリーカードが2枚挿せるダブルスロットは、登山など長時間にわたって撮影するようなシーンでは重宝する。一方のカードが一杯になっても自動的に次のカードに記録できるので、山道でカードの差し替えといったわずらわしさを忘れて撮影に打ち込める

Step2 山道で出会う風景を見つけよう

山での撮影で押さえておきたいのは、やはり山頂から見下ろした雄大な景色。とはいえ、山道を登りながら、あるいは下る途中にも面白い被写体に巡り合えるかもしれません。足元を観察したり、頭上を見上げてみたり、時には目線を変えて被写体を探してみましょう。
ここでは、目線の高さから撮影したアングル、見上げるように撮影するローアングル、見下ろして撮影するハイアングルと、3つのアングルで撮影した作例を紹介します。

目線の高さで撮る

形が誇張されることなく、一番自然な表現で風景を撮ることができるアングルです。山道や山並みなど、美しいと感じるものを素直に正面からとらえることができます。

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杉林の中を抜ける山道は、縦構図で高さと奥行きを出した。直線的な被写体は水平が狂わないよう気を付けて撮影しよう

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手前に木を配置し、奥の山の中腹を切り取るように撮影。緑のグラデーションが美しい。あえて遠近感をなくすように撮影し、デザイン的に画面構成した1枚

見上げて撮る

樹木の高さや力強さを演出したり、下から見た枝や葉の形の面白さを撮影したりすることもできるアングルです。広角で近接して撮影することで、迫力のある描写を楽しめます。

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荘厳にそびえ立つ巨木は、根元に近づき仰ぎみるように撮影するのがおすすめ。広角で撮影することで樹木の根元の太さが強調され、迫力が増した

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日差しを浴びた葉の美しさを真下から狙った1枚。見上げての撮影は露出がアンダーにならないよう、場合によっては露出をプラス補正して撮影しよう

※逆光時の露出補正についてはこちらをチェック!

見下ろして撮る

山野草や昆虫など、小さな被写体を撮影する際はマイクロレンズがおすすめです。また、上から俯瞰気味に撮影することで、木の根や植物などを模様のように切りとったり、造形の美しさを強調したりすることができます。

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可憐に咲く山野草をマイクロレンズで撮影。絞りは開放にし、背景をボカすことでより花を印象的に写した

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山道には木の根があちこちに張り出し、面白い造形を作っていることも。画面いっぱいに根を張らせるよう大胆に切り抜いた

Step3 ピクチャーコントロールを「風景」に

山並みをダイナミックに写すならば、広角で奥行きを出し、絞り込んで前景から奥までピントが合うように撮影するのがおすすめです。また、三脚を使い、水準器でしっかりと水平を取ってから撮影することで、写真全体の安定感が増します。
そして一番のポイントは、ピクチャーコントロールを「風景」に設定することです。「スタンダード」に比べ、鮮やかながら深みのある色合いを表現するモードで、緑色が生き生きと鮮やかになり、迫力ある山並みを写すことができます。
なお、三脚を使う際は周囲の迷惑にならないよう、また足場のしっかりした広い場所で撮影を行いましょう。

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ピクチャーコントロール「スタンダード」で撮影。自然に近い色味で表現している

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ピクチャーコントロール「風景」で撮影。緑が青々とし、メリハリもついて山に立体感が出た

山並み写真に奥行きを出すには

ただ漠然と山並みを撮るのではなく、前景、後景を意識し構図を決めると写真に奥行きや広がりが出やすくなります。

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この場合、前景に木を配置、その奥に山並みを入れ奥行きを出した

ワンポイントアドバイス

もう一歩寄りたいときは「対DX1.3×クロップ」

D7100で採用されている「DXフォーマット」では、装着レンズの約1.5倍の焦点距離のレンズに相当する()撮影画角になりますが、今回、D7100に搭載された「対DX1.3×クロップ」を使うと、装着レンズの約2倍の焦点距離()の撮影画角を得ることができます。つまり、離れた位置の被写体を、より大きく写すことができるようになるのです。
山道から外れた位置にある花を撮影する際など、撮影場所が制限されるシチュエーションや近づくことが難しい場所を撮影する場合にとても便利な機能です。この大きさでは少し迫力に欠ける、あと一歩近寄れたらいいのに……。そんな時にぜひ試してみたい機能ですね。

※35mm判換算。
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「DXフォーマット」で撮影。これ以上近づくことができないため、画面に対して花が中途半端な大きさに

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「対DX1.3×クロップ」で撮影。さらに花に寄ることができ、構図が決まった