Nikon Imaging
Japan
At the heart of the image.
日向 真一郎 × D7000

夕日に輝く海を撮る

旅行が趣味の父・真一郎。今日は日帰り撮影一人旅と称し江の島にやってきました。お目当ては夕日の沈む海を撮ること。冬の澄んだ空気、人の少ない海岸、寒い季節こそ夕景の海を撮影するには最適と聞き出かけてきたようです。「せっかくここまで来たのだから、真っ赤に染まる美しい海をバッチリ収めたいね」と意気込む真一郎。美しい夕景を撮るためにワンランクアップした撮影にチャレンジしてみよう!

撮影監修:斎藤 勝則

Step1 撮影前に機材を揃えておこう

海に限らず、風景撮影では広角から望遠まであらゆる構図に対応できるレンズがあると便利です。広角側では雄大さや奥行きなどを、望遠側ではダイナミックさ、迫力などを1本のレンズで表現できます。そして、風景写真で一番重要なポイントは手ブレを防ぐこと。特に今回は打ち寄せる波をしっかりと写し止めるためにも三脚は必須です。合わせて、シャッターを押す際に生じる手ブレを防ぐためリモコン(別売り)を揃えておくと便利です。リモコン撮影の際はレリーズモードダイヤルを「リモコン」に合わせます。次にMENUボタンの「リモコンモード設定」から「瞬時リモコン」モードを選べば、リモコンを押すと同時にシャッターが下ります。

今回持ってきたのはAF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VRのレンズ。広角域から超望遠域まで、極めて広い画角範囲をカバーし、ブレ軽減効果の高い手ブレ補正(VRII)も採用した一本

※三脚を使う場合、手ブレ補正スイッチをOFFにする必要があります。詳細は使用説明書をご確認ください

リモコンML-L3。ワイヤレスでシャッターを切ることができるため、シャッターを押す際に生じる手ブレを防げる

三脚を立てカメラを固定、構図とピントを合わせたらリモコンのボタンを押してシャッターを切る。三脚を使った撮影の際は周囲への配慮を忘れずに

Step2 構図を考えて撮ろう

海を撮る際にやってしまいがちなのが、海を撮りたいという思いから無意識に水平線を作品の中心に入れてしまう構図です。これだと、水平線が作品内を上下均等に2分割してしまうことで、平面的で単純な構図になってしまいます。そこでまず、風景の中に曲線を探し画面に配置してみましょう。奥行きや広がりのあるダイナミックな1枚になります。また、海のように大きな被写体を撮る場合、ただ漠然と撮るだけでは単調な写真になりがちです。何を撮りたいのか、どこを撮りたいのかをはっきりさせ、その場所を中心にとらえるように構図を決め撮影してみると良いでしょう。

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水平線が横一線に、江の島も中心に配置。単調な印象の作品に

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海岸の曲線を配置、江の島を左に寄せポイントにすることで作品に奥行きが出た

構図例

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海岸に打ち寄せる波を中心に切り取る

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夕日に輝く波を低い位置から写すと影がひきたち立体的な印象に

Step3 ホワイトバランスと露出補正

光の種類(太陽光、蛍光灯、白熱球など)によって、撮影した作品は赤みを帯びたり青みを帯びたりと実際に見たときと異なった色味になってしまうことがあります。そこで、光源の影響を受けている状況でも自分のイメージ通りの色味で写すための補正機能がデジタルカメラには備わっています。それがホワイトバランスです。通常ホワイトバランスは自動で光源を読み取り補正を行うオートに設定されていますが、夕景を撮る場合、ホワイトバランスの設定を変えることで意図的に、より赤みを強く出す写真を撮ることもできます。「曇天」や「晴天日陰」モードに設定すると赤みが強くなりますが、自分のイメージに合った色味を探していろいろと試してみると良いでしょう。また、露出を少しマイナスに補正することで空が暗くなり赤みがさらに強調されます。

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ホワイトバランス、オートのままで撮影。赤みを抑える補正がかかっている

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ホワイトバランスを晴天日陰に変え撮影。赤みが強調され美しい夕景に

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露出を-0.7に補正。空の色が締まり、夕日の赤みが強調された

よし、今日は良い作品が撮れたぞ!

ワンポイントアドバイス

「露出ディレーモード」でブレを防ぐ

今回の撮影では三脚を使って手ブレを防ぎ、さらにリモコンでシャッターを切ることでシャッターを押す際の振動による手ブレをなくす方法を紹介しましたが、もしリモコンがない場合は「露出ディレーモード」で撮影を行うと良いでしょう。「露出ディレーモード」はシャッターボタンを押してから一秒後にシャッターが下りる機能です。ボタンを押した瞬間の振動が収まってからシャッターが切れるため、ブレを防ぐことができます。
ただし、ボタンを押してからシャッターが切れるまで1秒のタイムラグがあるので、シャッターチャンスを狙うような撮影では注意が必要です。

露出ディレーモードの設定は、MENUボタンからカスタムメニューを選び、「露出ディレーモード」をONにします。