マーケティング部署におけるレンズ担当の役割り

- レンズ設計を担当していた経験を生かし、NIKKORの
魅力を世界に伝えたいと熱い思いを語る水口さん
コミュニケーション戦略課とは、具体的にどのようなお仕事なのでしょうか?
三好「私達の使命は、簡単に言ってしまうと、NIKKORの神話を引き続き進展させることだと認識しています。そこには単なる製品開発だけではなく、例えばガラスモールド非球面レンズ、ナノクリスタルコートといったニコン独自の技術を、お客様にコミニュケーションしていく必要があります。NIKKORという神話や伝統を生かしつつ、先端技術も発展させていき、新しい面もアピールしていけたらと考えております。単なる老舗だけでは終わらず、先進性のある技術を探求しつづけていく開拓者でもあるのです。そういう所をお客様に伝えていくのが、我々の仕事です。」
水口さんはもともとレンズの設計をされていたそうですが、マーケティング部の仕事についてどう思われますか?
水口 「レンズ設計の仕事をしていた時は、常にNIKKORらしさというものを念頭に置いて設計をしていました。ニコン品質を満たす高い光学性能を求めて、日々試行錯誤の連続でした。設計が完了した後は、設計をしたレンズの光学性能に近づけるため、製造面での試行錯誤が始まります。いろいろな職場の方たちと共に、苦労を乗り越えて製品化したものなので、製品には格別な思いがあります。しかしながら、製品開発が終わった後は、その行く末を見守るだけで何も出来なかったという思いがありました。現在の部署は、製品の魅力をお客様へ届ける仕事です。開発の苦労を経験していますので、表面的なアピールに留まらず、製品の良さをより深くお客様に知ってもらいたいという気持ちがとても強いです。今後は、製品開発に携わった方達の思いを大事にしながら、NIKKORの魅力を世界に伝えていきたいと思います。」
お二人にとって思い入れのあるレンズ、好きなレンズがあれば教えてください。
水口 「現在愛用しているレンズはAF-S DX NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6G ED VRです。このレンズは焦点距離16mmという超広角域をカバーしているので、家に仲間が集まった時などに大変重宝しています。防振性能も良いので、手持ちでブレのない写真が撮れ、使いやすいです。室内撮影もきれいに撮れますし、お散歩する時に携帯して夕焼けなどの風景写真を撮影しても素敵に撮れます。安心感のある使い勝手の良いレンズだと思います。その他のレンズでは、魚眼レンズのAF DX Fisheye-Nikkor ED 10.5mm F2.8Gを良く使っています。レンズ前3cmまでピントが合いますので、植物でも人物でも被写体にぐっと近づいて、ゆがみのある面白い写真を撮って楽しんでいます。」
三好 「私のお気に入りはAI AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)。ピントが合った所はすばらしくシャープで、それでいてボケ味が非常にやわらかいという優れもの。もう一つは今年発売した、AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED。インナーフォーカスで、ピントも早くて、とても使いやすくなりました。今までマイクロレンズはどちらかというと解像度重視でしたが、これはボケ味もキレイで普段使いにもいいですね。マイクロだけではなく、中望遠レンズとしてポートレートにも使えます。ナノクリスタルコートも搭載されています。」
75周年を記念した様々なイベントや活動で、NIKKORの良さを広くアピール

- パッケージの新デザインについて説明する三好さん

- 一新されたパッケージデザイン

- NIKKOR発売75周年記念バッヂ
ロゴや名称が変更されましたが、どのような背景があったのでしょうか?
三好 「ネーミングの変更ですが、1959年に最初のFマウント用のレンズ『NIKKOR AUTO 5cm F2』が出て以来、機能がプラスされる度に名前に追加していきました。その結果、非常に長い名前となり、その中にブランド名が埋もれてしまう印象が拭えなかったので、2007年の8月から、シンプルでわかりやすいネーミングに変更いたしました。その際に、NIKKORブランド創業当時、1932年から商標登録された文字と同じアルファベットの大文字を採用しました。」
水口「製品に使用されているロゴ、パッケージのロゴ、説明書のロゴなど、今までは全部異なるものが使われており、統一感が全くありませんでした。そこで、NIKKOR製品として調和を取るためにロゴを統一しました。社内のデザインセクションにいくつかの案を出してもらい、最終的には製品本体に使われているロゴの書体に決定しました。ロゴを統一したことにより、お客様に安心感や親しみやすさを提供することが出来るようになったと感じております。」
三好「パッケージも一新しました。まず、遠くから箱を見ても一目でわかるように、デザインのエレメントとして、レンズの焦点距離を入れました。『24-70』等と大きく書いてあるので、店頭でお客様の欲しいものが一目でわかります。また、NIKKORの中でも超高性能のレンズに与えられる金線を、そのレンズのパッケージにも採用しました。」
75周年を記念した、具体的な活動やイベントなどをお教え下さい。
水口 「今年3月に開催された『フォトイメージングエキスポ2008』を皮きりに、様々な記念事業を考えております。『フォトイメージングエキスポ2008』では、NIKKORとして初めて販売された『Aero-Nikkor』を始め、歴史に残るレンズを約20点展示し、ご好評をいただきました。また、 NIKKOR75周年を記念したロゴの製作、NPCIという国際写真コンテストにおけるNIKKOR75周年記念賞の設立、記念ポスターやノベルティの制作などを実現させています。今後はNIKKORブランドのイメージ動画の製作や写真展の開催など、企画中のものもあります。楽しみにしていてください。」
三好 「NIKKORレンズのwebサイトもオープンいたしました。(http://www.nikkor.com/) NIKKORレンズを愛用している世界の著名なフォトグラファーに登場いただいて、その写真家とNIKKORの関係について語っていただき、作品の紹介やビデオインタビューも予定しています。ぜひ、ご覧ください。」
今回は、ありがとうございました。
