使いやすさと性能を上げるため、形状を一新

- MB-D200(右)にあったエントツ部が無くなりスリムに
なった
電気系と、デザインやメカとの相互間のやりとりはいかがでしたか?
渡部「MB-D200では、バッテリーパックに電池を背面から2個並べて入れていましたが、今回1つを横から入れることにより、グリップ部の厚みを薄くすることができました。握ったときにボッテリしていて持ちにくいというユーザーの声を反映させて、グリップ部分のスリム化を計ったのです。小笠原さんの望む“持ち勝手の良さ”もこれで可能にしています」
安夛 「“手にしっくりくる握りやすい厚み”というのが、まずD300のゆずれない改良ポイント。そこで、バッテリーパックも本体に合わせて薄くしようという流れになり、電池をひとつにしました。すると、撮影可能枚数を増やすというバッテリーパック本来の目的を達成するためにカメラ本体の電池を利用する必要が出てきました。そこで、カメラバッグへの収納もいいので、本体とバッテリーパックの接続部分、いわゆる“エントツ”を無しで開発しましょう、ということになったわけです。ニコン初のエントツ無し、これは結構チャレンジなことでした」
エントツを無くしたことにより、本体とバッテリーパックの電池が両方使えるということですね
安夛 「メニューでどちらの電池を先に使うか選択できるようにしています。デフォルトではバッテリーパック側を先に使えるようにしています。両方一度に無くなったら困りますから。早いコマ速からバッテリーパックが無くなった瞬間に、つぎめ無く本体の電池に切り替わるメカニズムにして、別々に使いきれるようにしました。さらに、電池が入れっぱなしでも低消費になっているのも優れた点です」
DXフォーマットのフラッグシップとしてのバッテリーパックの完成へ!

- フラッグシップ機のアクセサリーとし
てこだわった点を熱く語る渡部さん
DXのフラッグシップ機用ならではの、こだわった点はどんな所でしょうか?
渡部 「バッテリーパック本体に、マグネシウム合金を採用しています。前回のMB-D200はエンジニアリングプラスチックで出来ているのですが、握った時の質感に少し違和感がある、また、三脚に固定した場合にグラグラ感が拭えない、という声がユーザーからありました。軽くて丈夫なマグネシウムを使うことで払拭できると思ったのです。D300本体でもマグネシウムを使ってますし、バランス面から見ても、ふさわしいと判断しました。かなりコストがかかってしまうのですが、剛性感と高品位感、カメラにとっては絶対的に優先順位を譲れないこの重要ポイントには、コストをかけてでもやりましょう!と決めました」
小笠原 「滑りにくくしっとり感のあるラバー仕様、親指のポジションを盛り上げるなど、素材や形状面でもグリップ感にはとことんこだわりました。さらに、横にしても縦にしても、安定した操作感を得られるように作りました。曲線を多用したグラマラスな見た目は、全て利にかなっているのです。本体とセットでじっくり手にとって、その良さを実感して欲しいです」
ユーザーからの反応はどうですか?
渡部 「ホールディング性の良さと剛性アップによるグリップ時の安心感、単三型電池によりD300の最高性能を引き出しながらも十分なスタミナもある、等の声を頂いています」
安夛 「ユーザーからの声を反映させつつ、MB-D200での改良点を全て網羅したので、電気系統はもちろん、メカの渡部さん、デザインの小笠原さんも、みんな満足してると思いますよ。バッテリーパックの存在は、カメラに対してオプション的なものだからこそ、プラスアルファをのせたくなるのです。これからも期待していてください」
今回は、ありがとうございました。

