talk! talk! talk! 俳優・原田篤さん


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Pleasure 楽しみ

カメラを持つことで感性が働く 世界が広がる

普段は何を撮られることが多いのですか?

特に好きな被写体があるというわけではなくて、その時その時で心惹かれたものを撮っていますね。どこかへ行けば必ず何かしらの出会いがあるので。

きれいな奥様(女優・秋本奈緒美さん)が身近にいらっしゃると撮りたくなったりはされませんか?

そうですね。でも、かちっとしたポートレートというよりは、間抜けな姿が撮りたくなるんです(笑)。寝ているところとか。台所に立っている後ろ姿なんかも撮ったりしますね。

原田さんだけが見られる奥様の姿ですね。持ってきていただいた写真の中では、被写体がクローズアップで撮られているものが多いように思えますが。

そうですね。撮り方としてはクローズアップで撮るのが結構好きですね。60mmレンズで寄って、ものの一部分をアップで撮る。普段何気なく通り過ぎてしまうような、気にかけないようなものでも、ぐっと近づくと見え方が変わるんです。自分の視界では見られないような世界が、カメラを介すことで見ることができとても面白いですね。
あと、たまにカメラを白黒設定にして撮ったりもしますね。犬などの動物って、人間より色の識別ができない、色のない世界を見ているって聞きますよね。だから人間じゃない他の生き物ってどういう風に見えているんだろうと興味がわいて、白黒でも撮るようになりました。そうしたら、白黒とカラーではこんなにイメージが変わるんだ!と驚きが得られました。色を消すことで雰囲気が大きく変わるのがすごく面白いですね。人間の目では世界を白黒で見られないけれど、カメラは見せてくれる。同じ景色を同じ構図でカラーと白黒と両方で撮ってみたりもするんです。色のある世界、色のない世界のイメージの違いを楽しんでいます。

俳優・原田篤さん

写真をやっていて、何が一番楽しいと感じますか?

何がというよりは、カメラを持っているだけで楽しいですね。このあいだも舞台の本番中に、自分の出番の1分前まで楽しくてずっと写真を撮っていたんです。さすがにちょっと、まわりから“集中しろよ”的な空気が流れてきましたけど(笑)。本当にカメラを持った瞬間から絶えず楽しくてしょうがないですね。撮影しているときじゃなくても、自分が何に興味を惹かれるのか、どんな被写体に出会えるのか、わくわくした気分でいられるんです。だから、逆にカメラを持っていないときは、そういった好奇心や期待感みたいなものが半減してしまいます。

いろいろなものに対してとても敏感になりますよね。

そうですね。カメラを持っているときは、いつでも撮れるぞという意識があるので感性が働く。逆に持っていないときは不安に近いものすら感じます(笑)。持っていないときに撮りたいものに出会ってしまうと、「うわ~っ」とショックを受けてしまいます。家にいても、寝るときでも、自分の一番近いところに置いておきたい。朝目が覚めてパッと起きたときに、カーテンを開けてすぐ撮りたくなるかもしれないですしね。「なんだこのきれいな光は~!」パシャ。みたいな感じに。