Pleasure 楽しみ
自分の思いが込められた物をどう写真で表現するか
写真のどんなところに惹かれていったのですか?
目で見ていた世界と写真になったときの世界が全然違うんですよね。ファインダーから見ていたあの景色がこんなに綺麗な写真になるんだって思ったとき、感動しました。10歳からモデルを始めたのでもともと写真は身近な存在だったんですが、撮ってみたら今まで見ていた写真とは全然違うものなんだなって思いました。
それからモノクロ写真が面白いと思ったんです。カラー写真とは違う不思議な世界ですよね。色がないから写真自体の質とか良いところ、悪いところも鮮明に見えて来るような気がするんです。カラーの良さもありますが、モノクロだったから余計に惹かれたのかもしれません。本当に写真が好きになって、アメリカでは毎日写真ばっかり撮っていました。もちろん日本に戻ってきてからもよく撮っていますよ。
どんなものを撮っているんですか?
うーん、風景写真よりも風景の中に何かあるという感じの……どちらかというと、インパクトのある写真が好きなんです。それと自分と関係の無いものは撮りたくないという思いがあって、ただの風景でも知らない所ではなく思い入れがある場所だったり、物でもそう、自分が大事にしている物、思いが込められているものを撮るのが好きですね。
それは、大事なものを写真に残しておきたいという気持ちがあるのでしょうか?
自分が大事にしているものをどう写真で表現できるか、という部分に面白さを感じているんだと思います。たとえば好きな街を撮るなら、この街並みをどれだけ素敵に撮れるかって思うんです。普通に歩いているだけでは気づけないようなところを発見したり、こんな素敵なところなんだってわかるようにするためにはどんな風に写真に表現しようかって考えるのが好きなんです。
あとは甥っ子が好きでよく撮るんですが、この子をどれだけ可愛く撮れるかって思って撮りますね。だから可愛く撮れたときが一番幸せ!「うわ、これ、チョー可愛いー!」って親バカみたいになります(笑)。
撮って、焼いて、出来上がった写真を見て、どの行程も楽しそうですが、その中でもマリエさんにとっての一番の写真の魅力はどこなのでしょうか?
一番ですか?うーんなんだろう……たぶん、どれかというのではなくて、抽象的なんだけどドキドキするところが魅力だと思いますね。カメラを持って出掛けると「何が撮れるんだろう」ってドキドキするし、焼くときもドキドキするし。
あ、でもしばらく経ってから写真を見返したとき、そのときの写真と思い出が重なって蘇ってくるんですよね。その瞬間が一番かもしれません。留学したときに撮った写真をよく見返すんですが……あの時期は本当に辛かったし楽しかったし、私の人生でとても意味のある時間だったんですね。そのときにいつもいつも撮っていたから、今でもその頃の写真を見るといろいろ思い出しちゃって涙が出てくるんです……だめ、こうやって話しているだけでもウルウルしてきちゃう(笑)。でもすごい、本当に良い思い出で。
マリエさんにとって宝物のような写真なんですね。
はい、宝物です。だから私は思いが込められた写真が好きなのかもしれません。後から見返していろいろ感じたいんですね、きっと。他の人に写真を見てほしいというのはないです。この気持ちは別に他の人に伝わらなくてもいいと思うんです。自分にとってはほんと、自己満足の世界なんです。

