つまらないことも全部忘れたくない その気持ちを写真にたくして撮る

- 雨のお台場。レンズに雫がついてとてもロマンチックでしょ?
篠原さんは写真のどんなところにおもしろさを感じたのですか?
写真を撮って、そこからどんどんもの作りにつながっていくのがおもしろい。たとえば写真をアイロンプリントしてTシャツにしたり、ポストカードを作ったり。写真っていろいろなものに応用できるじゃないですか。もの作りに幅が出るっていうか、すごく可能性を感じたんですよね。それが写真にハマった理由かもしれない。
あとは、今はいろいろなものがあるけど、一番身近にある、パッと手に取って見られる振返るための手段だと思う。
昔を?
そうそう。写真はそのときをそのまま写して残してくれるから、撮ったときに感じていたことや思っていたことっていうのも残っていて。こうだと思ってたけど、本当はこうだったんだなって思い出せるから、写真は嘘をつかないというか、本当の自分を思い出せるというか……そうやって昔のこと思い出せるっていうのはすごく素敵なことだなぁと思います。
だから逆に、忘れたくないからたくさん写真を撮っているんだと思うんです。高校生のときの写真がいっぱいあるのって、あの頃は全てが楽しかったから、全て忘れたくないっていう気持ちが写真にたくされていたんだと思う。周りの景色もお弁当も黒板も、いろんなものを絶えず撮っていたから。
そうやって撮っておいてよかったと思いますか?
よかったと思います。あのとき撮っておけばなんてあとで思いたくないし。
お弁当とか、何を撮っているの? っていうものもあるんだけど、そのときはお弁当に感動して撮っていたはずだから、きっとつまらないことにもいっぱい魅力があるんです。そういうつまらないことって忘れてしまうけど、それを撮っておいたから今思い出せるでしょ。それがすごい、自分に感謝というか、えらい、えらいねって感じです。
いつでも明るく楽しく元気! 悩むことだって楽しめちゃう!?
芸能界に入るきっかけはなんだったのですか?
この世界に入るのは小さい頃からの夢だったんです。それで中3のときに歌を唄いたいって思ってオーディションを受けたのがきっかけですね。
だから、デビューしたときは夢が叶った!ってうれしくて騒がずにはいられなかった。テレビに出ているんだから楽しいことしないともったいないって思って、キーッ!むふー!って言っていたんです(笑)。見ている人はびっくりしたみたいなんですけど……私にとっては普通だったから、なんでそんなにびっくりするの?みんなの方がおかしいよ!って思ってました。
本当に元気いっぱいでテレビに登場したので、たしかに少しびっくりしましたね(笑)。
私、元々はすごく内気で大人しい子だったんですよ。でも小学生のときにバレエを習い始めて拍手をもらったときに、みんながあたしを見て喜んでくれるっていう勘違いをしたの。その勘違いからどんどんこう、騒がしい子になっていって。デビューのときには、私を見て!っていう状態だったから本当に嬉しくてしょうがなかったんですよ。かわいくて大好きな洋服を着ることができて、それを見てくれる人がたくさんいるのがすごく嬉しい!キャーって(笑)!
デビュー当時から今も、いつでも本当に明るくて元気ですよね。そのパワーというのはどこから湧いてくるんですか?
……よく聞かれるんですけど、わからないんです。ハイテンションなのは作ってるんじゃないの?とか言われるんですけど、これが素の状態だから。元気じゃないでいる方が難しくないですか?
たとえば、落ち込んだり悩んだりすることは?
悩むことはあるけど、あまり落ち込みません。
私は悩むことって楽しいことだと思うんです。悩むことで絶対見えてくることがあるし、成長しているって感じられるから。あー、今悩んでる。でもこれはきっといつか自分の成長につながるんだと思うと、とことん悩んでみようじゃないのって感じ。そのときに見たものや感じたものってすごく吸収できると思うし、「悩む私って人間らしくて素敵じゃない」とか自分に酔っちゃったりできるし(笑)。だからむしろ、悩みカモ~ンみたいな(笑)。だめです、悩んでも落ち込んじゃだめなんです!
好きなことをどんどんやっていきたい 目指すは歌って踊れるデザイナー!
今は歌手としてだけでなく、バラエティーの仕事、女優やデザイナーなどいろいろな活動をしていますよね。
デザインするのも歌を唄うのも好きだし、テレビでワーッと騒ぐのも舞台でお芝居するのも喜びだし。ひとつに絞れないのが困ったところなのかもしれないけれど、今は絞ったり選んだりしないで自分の好きなことをどんどんやっていこうって思っているんです。それをたくさんの人に見てもらえることがなによりの喜び。
自分を表現できるものであれば、ジャンルを問わず。
そうそう。それから舞台やライブをやると、見た人が喜んでくれて元気をもらったって言ってくれるんです。今日あったことを家に帰って話すことで、またみんなが楽しい雰囲気になったとか。これからもそういうふうに思ってくれたら本当に嬉しいですよ。だから、これからもずっと、大勢の人に見てもらえるところで表現をしていきたいなって思いますね。
表現していくうえで気をつけていることはありますか?
見ている人に自信を持って、私のありのままをみせたいです。人を喜ばせたいっていう気持ちは考えなくても常に持っているから、自分が自分であることをちゃんと見せようって思う。だから、自分がやりたいことはやりたいって言うし、そのためにもなりたい自分になる努力はどんどんしていかないとっていう感じです。
今やりたいことはあるのですか?
今はね、舞台が楽しいんです!舞台は声や体全体で自分を表現するでしょう。たとえば絵だったら消しゴムで消したりやり直しがきくし、歌だったら機械で声を変えたりできる。でも舞台は普段の努力がいかに出せるかっていうその場勝負のものですよね。今まではそれが怖いというか苦手というか、わりとさけて来た部分だった。でも大変さも2倍だけど成功したときの喜びはさらにその倍になるからおもしろくて!新しい自分を発見できるし、舞台はハマるよって言われていたんですけど、ほんとハマッちゃいましたね。
だから今は、自分の力をそこで発揮できるようにどんどん自分を鍛えたいんです。歌も好きだけど、演技、お芝居っていうものにもすごく興味が出てきてるから、もっと知りたいですね。
自分をどんどん鍛えていって、将来はどんな女性になるんですか?
何だろう……歌って踊れるデザイナー(笑)!
やっぱりひとつのことに決めたくないから、これからも何でもしていきたいんです。あなたの職業はいったい何なの?器用貧乏になるよ!って言われても構わない。広く浅く、まぁ深いことにこした事はないんですけど、でもちょっとずつでもいろんなことを経験していきたいです。洋服のデザインはおばあちゃんになってもできるからずっと続けられるし、あとは体力の続く限り歌って踊っていきます!

