予想以上に辛い子育てを通して 我慢すること、耐えることを知った

- 妹のためにミルクを作っているつもりのお姉ちゃん。
「世話焼きなので色々手伝おうとするんです。
でも、いつも"つもり"だから結局散らかして
怒られちゃう(笑)」
上のお子さんが2歳、下のお子さんが1歳、可愛くて仕方ない時期ではないですか?
そうなんですけど、でも、もう手一杯なんです。毎日バタバタ走り回って、今は全く余裕がないんです。
子育ての楽しみというよりは、大変さが上回っている感じでしょうか。
そうなんです。楽しみを感じる間もなく、てんやわんやで毎日過ぎ去って行きますから。当たり前なんですけど、子供が生まれてからは制限されることが多くなりますよね。たとえば、映画を観に行けないとか、自分の時間が持てないとか、もちろん仕事も思うようにはできなくなりますし。この仕事したかったなぁっていうのもありましたし、正直、損したなって思うこともあるんですよ。でも、物事には悪い面もあれば、必ずいい面もあるじゃないですか。家族を持って広がった仕事もありましたし、今は大変だって感じることが多いですが、プラスマイナス0かなって思っています。

- 「お調子者でめげない性格が
よく出ている」という一枚。
怒られても萌奈ちゃんに嫌がられても、
また平然とお手伝いをするそうだ
結婚、出産を経て、ご自身で変わったなと思うところはありますか?
実は子供が嫌いだったんです。こんなこというのも変ですけど、わが子ながらどうかなって思っていたんですが、すごく可愛くて、子供が好きになりました。よかった(笑)。
あとは、子育てを通じて、耐えることを知ったんじゃないかと思います。独身のころはわりと自分勝手な人間だったんです。でも今は自己中心にならないようにしていますし、色々なことに寛容になれるようになったと思います。
家族を持チて、自然とそう思えるようになった?
いや、我慢している部分はありますよ。でも我慢ばっかりで嫌だっていうのではなくて、我慢もしょうがないことなんだと思えるようになったんです。しょうがないっていう時点でダメなのかもしれないですけど……大人になるってどういう意味なのかわからないんですが、人のことも考えられるようになったっていうのは、子育てをして少しは大人になれたということなのかな? うーん、難しいですね。
子育ての大変さというのは、実際やってみないと、どれほどのものなのかわからないのでしょうね。
本当にそうだと思います。子育てももっとのびのび育てたいとか、あんまりダメダメって言わないようにしようとか、いろいろ理想はあるんですけど、なかなかそこに近づけないですね。ついつい厳しくなってしまうんですよね。怖いお母さんだと思います、私は(笑)。
結婚、出産を経て 女優としてこれからが楽しみ
女優になるきっかけはなんだったのですか?
小さい頃はバレリーナになりたくてバレエばかりやっていたんですが、ちょうどその夢に疑問を抱くようになった頃かな、スカウトされてモデルのような仕事を始めるようになったんです。そうしているうちに「毎日が夏休み」という映画のオーディションがあるからって言われて受かって。だから、ずっと憧れだったとか、映画に出られて感激! という感じではなかったんですよ。
演技だって、それまで勉強もなにもしていませんでしたし、本当に学芸会レベルでしたよ。お芝居を見たりはしていましたけど、やりたいと思ったことはなかったですし。
結婚や出産を機に、辞めようとは思わなかったんですか?
それは思いませんでした。多分、デビュー作の「毎日が夏休み」の撮影現場の雰囲気がすごくよかったから、この仕事ってすごくいいものだなって思えたんだと思うんです。もし、最初の映画で最悪だって思っていたら、おそらくすぐに辞めていたと思います。
女優という仕事が合っているんですね。
いや、実は今でもこの仕事が合っているとは思ってないんですよ。不器用だし、演技もうまくないし(笑)。でも、それでもここまで続けているっていうのは、この仕事に何か魅力を感じているんだと思います。
今後も女優として、仕事を続けていかれるんですね。
今度、子供が生まれてから初めて女優のお仕事をすることになったんです。結婚前とは自分自身も、自分をとりまく環境も変わっていますからね。自分がスクリーンにどう映っていくんだろうとか、あとはものすごく現実的な話だと、子供たちをどうするのか、どこにどう預けて、それを子供たちがどう受け止めるのかとか。
そういうことをふまえて、これからどうなるのか、自分がどう思うのか、どう変わったのか、心配でもあるし楽しみでもあるんです。
余裕のない慌ただしい毎日が すごく幸せだと思えるかもしれない
これから、お子さんの成長と共に写真を撮る機会ももっと増えてゆくのでしょうね。
そうですね。行事ごとも増えるだろうし、これからたくさん楽しみがあるでしょうね。旦那は子供の運動会とクリスマス会には絶対に出ると意気込んでいました(笑)。本当に子供が好きなんですよね。
子煩悩なんですね。
もうすごいです!子供も今、パパ、パパっていう感じだから、帰ってくるとずっと「だっこして」ってなっちゃうんです。私だったら、もううるさい!ってイライラすることもあるんですけど、彼はそんなこと言わないし、疲れていても子供に八つ当たりは絶対にしない。お風呂も必ず入れてくれるし、そういうところはすごいなぁって、よく面倒見てくれていると思います。
でも、振り回されている部分もあるんですよ。泣いているとすぐジュースやアメあげちゃうし。子供のわがままをすぐ聞いてあげちゃうんですよね。そこはいくらやめてって言ってもダメなんです。ダメパパです!
ご家族のお話をされるとき、とても幸せそうな顔をされていますね。
そう見えますか?全然幸せではないですよ(笑)!渦中にいる人間としては、幸せだって思える時間もなく毎日過ぎ去っていますから。振り返ってみると、あれが幸せと呼べる時間だったのかなって思ったことはたくさんあるんですけどね。赤ちゃんが生まれた時もすごく大変だったんですけど、今思うと幸せだったなとか……でも、独身のときに、暑い日にクーラーを効かせた部屋で毛布をかぶって寝ていたときのことを思い出して、今は絶対にできませんから、あの頃は幸せだったなぁと思うこともありますし(笑)。
では、もう少し時間が経ったときに、今の幸せを実感できるときが来るかもしれませんね。
そうですね、すごく幸せだったんだって思えるかもしれない。今は大変だとか、そういうネガティブな感情を持つことの方が多いので、もっと先の将来、ポジティブになれていたらいいですね。自分はどんなふうになっているのか想像もつかないですけど、楽しいことが周りにいっぱいあればいいなと思います。
でも本当に、大変、大変と言いながらもすごく明るくていらっしゃるから、幸せそうだなと素直に感じますよ。
本当ですか? 私はいつも隣の芝生が真っ青に見えているんですけどね。
あ、でもそうやって「私幸せじゃないわ」って言えちゃうことって、実は幸せなのかもしれないですね。だって、本当に辛いことや不幸なことってこうやって話せないですよね。そうか、私大丈夫かも、幸せなのかも。……なんだか自己解決してしまいましたね、すみません(笑)。

