talk! talk! talk! 俳優・川崎麻世さん


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瞬間の表情をとらえる写真を 子供のために残したい

Photo(撮影・川崎麻世氏)
麻世さんお気に入りの一枚。

普段、どんなものを撮影しているんですか?

一番多いのは子供です。でも、どこに行っても写真ばっかり撮ってるから、最近はイヤがられちゃうんです。自然な表情を撮りたいのに顔を隠されちゃったり、「ハイこっち向いて」って言うと必ず変な顔をしたり。

でも、この写真はすごく自然な表情をされていますね。

このモノクロはカイヤと息子です。なぜかね、この写真好きなんですよ。場所は自宅だと思うんですが、日ざしの感じとか、偶然撮れたんですよ。この笑顔がいいんですよね。こっちの写真はスタジオではなくて、普通に、近くにあったライトで、ポートレイト風に撮影したんですよ。

でも、大きくなってから、こんなふうに自分の小さなころの写真がたくさんあるときっと嬉しいでしょうね。

写真ってずっと……一生残しておけるものだと思うんですよね。僕はビデオを撮らないんですよ。大きくなって見た時に、映像よりもその瞬間を写した一枚の写真の方が感動する気がするんです。そう思って撮り続けているんですけど、本人たちはそれに応えてくれない(笑)。

Photo(撮影・川崎麻世氏)
こちらが長女の恵斗(けいと)ちゃん。
Photo(撮影・川崎麻世氏)
長男の至恩(しおん)くん。

カメラはゲーム感覚!? シャッターを押してストレス発散

他にはどのようなものを撮影されているんですか?

僕はよく舞台稽古の時に共演者を撮ったりするんですよ。なかなか自分が衣装着ている写真って持っていないですから、撮った写真をあげるとすごく喜んでくれますね。他にも、頼まれて写真を撮ることもありますよ。例えば、事務所の役者さんのプロフィール写真を撮ったり、マネージャーに、クリスマスカード用の写真を頼まれたり、知り合いのCDのジャケット写真を撮ったり。

カメラマンとしても仕事をしていらっしゃるんですか?

いやいや、仕事ではないです。撮るのが好きだから、撮らせてもらえるなら撮りますよっていう……あくまで趣味ですから。「蓼科で撮影があるけど撮ってもらえる?」「タダで行けるなら行く行く」って(笑)。いつも持ち歩いているから「写真趣味なんだ」って声かけてくれるんですよ。

風景の写真は撮られるんですか?

もちろん撮りますよ。先日、番組で釧路湿原に撮影に行ったんですが、よかったですよ。FEと、D1を持っていって。そこでは風景写真もたくさん撮りましたし、エゾシカとタンチョウとキタキツネと……動物を撮ったんですよ。動物を撮る目的で撮影に行ったことはありませんでしたから、楽しかったですね。

Photo(撮影・川崎麻世氏)
番組で訪れたという釧路湿原。ニコンFEをプレゼントされた山野辺さんと撮影を楽しんだそうだ。
Photo(撮影・川崎麻世氏)
釧路湿原に沈む真っ赤な夕日。とても充実した撮影会だったそうだ。

野生の動物を撮影するのは難しいのでしょうね。

そんなに近くに寄って撮れるものではないと思っていましたから、明るくて長いレンズを用意しましたね。このタンチョウは100~200メートルは先じゃないでしょうか。でも、キタキツネはすごく近くまで寄って撮影できたんですよ。全然逃げなかった。エゾシカにも会えたし、運が良かったんですね。いやぁ、でも本当に、写真を撮っている時ってストレス発散になります。

Photo(撮影・川崎麻世氏)
タンチョウ。ちょうど羽を羽ばたかせたカットもタイミングよく撮影に成功したとか。
Photo(撮影・川崎麻世氏)
目の前までよっても逃げなかったというキタキツネ。リラックスしているのがわかる。

それはどのような心境なのですか?

ゲームセンターでゲームをしているような感じですね。シャッターを押すたびに「これはきっと良い写真になる! よし、いけ!」って。ゲーム感覚でシャッターをバシバシ押しているんですね、きっと。

これから撮っていきたいものはありますか?

やっぱり人物ですね。家族や身近な人はいつも撮っていますけど、もっともっといろいろな人を撮ってみたいです。

追い求め続けることが 成功へのカギになる

Photo(撮影・川崎麻世氏)
一見、白い花が印象的な写真だが、
「同じ緑でも、こんなに違うんだ
よなぁ」と麻世さん。

麻世さんにとって、写真の一番の楽しさというのはどこでしょうか?

自分の目の前にある被写体を、自分の感性でいくらでも変化させることができるところですね。風景でも物でも、写真になると実際見たものとは全然違う印象になりますよね。だから、写真を見ていて飽きないんです。

アルバムにまとめたりされているのですか?

いや、デジタルカメラになってからは実はあまりプリントしていないんですけど……プリントしなきゃと思いつつ、データのままのものが増えてます(笑)。撮ったものをモニタで何度も見たりしているんですよ。なんだか癒されるんですよね。例えば植物の写真ひとつでも、グリーンにも明るいもの、深いものがあるんだなぁなんて気づかせてくれる。きっと、自分で撮った写真を見ている時、顔がにやけていると思います。

学生の頃は思い通りにいかなかった写真も、今では納得のいく写真が撮れるようになってきたんでしょうね。

いえ、何枚撮っても「これだ!」っていう写真はなかなか撮れないですよ。今でも写真って奥深いものだと思います。なんかこう……追っても追ってもたどり着けないような。

最後に納得のいくものにたどり着きたいと思うから夢中になってしまうのでしょうか?

川崎麻世さん

たどり着きたいわけではないですね。うーん……写真を極めるなんてことはなかなかできるものではないですし。これでもう完璧だと思ったらそこで終わりになってしまうと思うんです。「これだ!」って思ったら、そこでプツリと切れてしまうような気がするんですよ。カメラに限らず俳優の仕事も、どんなことでも同じですよ。
舞台をやっていると「1、2か月同じことをやっていてよく飽きないね」とか「今日は完璧でしたね」とかよく言われるんですよ。でも、自分では同じ事を繰り返しているつもりはないし、今日は完璧だって思ったことは一度もないんです。「今日はこうしたから、明日はこうしよう」って考えながらやっています。

仕事もカメラも、これからもずっと先を追い求め続けていくんですね。

そうですね。そうやって一段ずつ階段を上っていくことが成功につながるカギになるのではないかなと思っています。まだまだ、まだまだと思って追い続けて、成長していきたいです。