写真を撮ったことによって 思いが昇華されてゆく
普段から、カメラを持ち歩いて撮っているそうですね。
ドライブが好きで、いろいろな所に行くんですが、そういうときには必ずカメラを持って行きます。
どういったものを撮影されるんですか?
そうですね……たとえば夕日とか朝日とか、その瞬間その場所にいてすごくきれいだと感じた風景などは、心の中にしまっておければいいのであまり写真には残したいとは思わないのです。うまく言葉にはできないのですが、自分がそのとき感じていた気分、状態を切り抜きたいと思った瞬間に自然とシャッターを切っているという感じですね。
たとえば、この花の写真を撮影したときはどのような状況だったのですか?

- 『異物』

- 『本トに笑える日』

- 『ただいま・~帰れる場所~』
この時は、友達の家で楽しい話をしていました。天気も良くて、すごく気持ちいいなあと思っていたときに、ふとこの花が目に入ったのです。赤と緑のコントラストの華やかさがその時の自分にすごくフィットしてきれいに見えたので、この写真を撮りました。花を撮りたかったのではなくて、そのとき感じていたことがこれを撮ったことによって昇華されたような気がしました。
花がそのときの自身の気持ちを現しているように感じた。
そうです。たまたまそのときの楽しい気持ちと花が重なったのです。私にとって、写真はごく個人的なもので、自己満足の世界なんです。無駄に撮ることも多いですけど、そういう意味では1枚1枚に対しての思い入れは強いのかもしれません。
写真の面白さは モノづくりをする感覚を味わえること
そもそも、カメラを持ち始めたのはいつ頃からなのですか?
カメラを持ちはじめたのは、高校生の頃だったと思います。いつのまにか持っていたという感じでした。カメラにはまったのは、以前映画の中で、カメラマンの卵の役を演じてからです。そのときにはじめて一眼レフカメラを持たせてもらったのですが、1ヶ月ぐらいいろいろなところで、役づくりの練習をかねて撮影させてもらったのですが、それがすごく楽しかったんです。現像も経験したのですが、画像が印画紙に浮かび上がってくるところなど、とても面白かったです。
難しさなどは感じませんでしたか?
いいえ、全然。そのときは本当に楽しくやらせていただきました。撮ったなかで気に入ったものを部屋に飾ったりもしました。以前、小さな写真展をやったこともあるんです。ラーメンを作って、沸騰して吹き出してしまったところを撮ったり、人からもらったメッセージや手紙を床にばーっと並べて撮ったり。自分でどういう写真を撮るか考えて、選んで、タイトルつけて、そういうことが楽しかったです。

- 『地図にはない水族館』

- 『クローバー』
役づくりに関しても感じたのですが、何かを作り上げていくという作業が好きなのですか?

- 『泣けない空』
大好き! 昔から、何か手を動かしたり考えたりすることが好きでした。学生のころは、授業もあまり聞いてなかったな。落書きをしたり、文章を書いたりしてましたね(笑)。だから、役に関しても、ちょっと変わった女の子の役を演じるのが好きです。自分では理解できないような役だからこそ、考えて演じるのが楽しいのです。でも、私の場合は必要以上に“変わりもの”に演じてしまう傾向があるんです。楽しくて、監督が全然求めている以上に、なんでも大袈裟にやってしまうんですよ。
写真も、モノづくりをするという感覚が楽しいのでしょうか?
そうですね。現像する作業などはまさにモノづくりをしている感覚ですよね。そう言えば、空き箱に穴をあけて、ピンホールカメラを作ったこともあるんですよ。東京タワーを撮ったのですが、それも楽しかったですね。
では、今回のインタビューもモノづくりの感覚で、お持ちいただいた写真にタイトルをつけて掲載するというのはいかがでしょう?
はい、いいですよ。でも、どうしよう! タイトルを考えるのはすごく楽しい作業なんですけど、ぴったりの言葉を探し出すのって難しいですよ。きっとすごく時間がかかってしまうと思うのですが……1時間ぐらいお時間をいただいてもいいですか(笑)
「10年後もずっとスクリーンの中に映っていたい」
今後の目標を教えていただけますか?
そうですね……賞が欲しいですね(笑)。まだひとつも取っていないので、賞が欲しいです。
賞をもらうことをひとつの目標にしているのですか?
いえ、違うんですよ。賞を目標にしているつもりはまったくないです。実はひとつも取っていなかったなと思っただけなので……やっぱり賞はいりません(笑)。女優の仕事は自己満足でやっているので、誰かに認めてもらいたいとは思っていないんですよ。私の希望は、この仕事をずっと続けて、映画に出演し続けること。10年後も、スクリーンの中に映っていたいのです。でも、女優を続けていく過程で結果的に賞が取れたら、それはそれでうれしいですよ。
今後も、基本的には映画を中心に活動されていくのですか?
そうですね、やっぱり映画が好きですから。でも、テレビでも素敵な役に出会えれば、もちろんやりますよ! 先日までは舞台もやらせていただきました。
初舞台だったそうですね。いかがでしたか?
それが、毎日同じことをやるんですよ(笑)。当たり前なんですけど、映画はワンシーンを撮ったらもう同じシーンは撮影しませんよね。でも、舞台の場合は稽古からずっと同じことをやるのですから、毎日それが苦痛だったんです。ところがお客さんの前で演じてみると、毎日同じなんですが、実は毎回違うことができるんですよ。毎回、自分なりに遊びを入れ込みながらできるんです。それを知ったら今度は面白くて、面白くて。
お客さんの反応も、毎回違ってくるのですか?
そうなんですよ。その反応がまた楽しみなんです。舞台を経験してから、“演じるって何だろう”と改めて考えさせられました。生の舞台で、毎回演技を変えながら、演じるのもいいなと思いますし、逆に映画では、二度と同じシーンを撮ることができないからこその良さがありますし。今、“演じることは何か”に答えが出せなくて、すごく苦しい状態なんです。でも、だからこそ早く次をやってみたいと思えるんです。この苦しさがあるから女優を続けていけるのだと思います。
今後は、もうすぐ公開の映画が2本ひかえていますね。
『女はバス停で服を着替えた』は、美容師の役で、『星に願いを。』は看護士の役です。
先生に続いて、様々な職業の役にチャレンジしていますね。もし、女優という職業に就いていなければ、何になっていたと思いますか?
よく聞かれるんですが、他は絶対に考えられないですね。女優って本当に楽しいですよ!
今後も楽しみながら、仕事に趣味に、活躍の幅を広げていってください。今日はありがとうございました。

