大阪ニコンサロン 2017年4月

鶴崎 燃 写真展

写真
海を渡って -日本×ブラジル-
3/30 (木) ~4/5 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

本展は、これまで「海を渡って」と題したシリーズを発表してきた作者による、「日本×満州」「日本×ミャンマー」に続く3作目である。2016年2月に出版した写真集『海を渡って』にも収めた日系ブラジル移民をテーマにした作品を展示する。
前2作と同様に、撮影地域によって作品を上下に分け同時に進行する構成で、上段に日本で生活する日系ブラジル人の姿を、下段にブラジルで生活する日系ブラジル移民の姿を並べている。
1908年にブラジル日本移民の歴史が始まり、戦前に約19万人、戦後に約5.4万人もの人々がブラジルへと渡った。初期のころはコーヒー農場の労働者が中心であったが、次第に移民会社や個人がまとまった土地を入手し、そこへ自営農を目指して入植する形が主流となった。その後、世代をつなぎ、現在では130万人ともいわれる日本人、日系人がブラジルの地で生活している。
一方で日本の労働者不足を補うため、90年に日系人のビザ取得が緩和されると、日系ブラジル人の日本への「出稼ぎ」という逆流現象が起き始め、多くの日系ブラジル人が生活する地域も存在するようになった。
この作品を通して日本、外国、日本人について深く考えるきっかけになればと作者は思っている。
カラー75点。

作者のプロフィール

鶴崎 燃(ツルサキ モユル)
1975年愛媛県生まれ。中部大学土木工学科卒業。名古屋ビジュアルアーツ写真学科卒業。写真家・大石芳野氏の助手を経て、現在はフリーとして活動。
受賞歴に、2009年三木淳賞奨励賞、10年ヤング・ポートフォリオ選出、15年ビジュアルアーツフォトアワード大賞がある。

須藤 明子 写真展

写真
to LHASA
4/6 (木) ~4/12 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

ラサ(LHASA)を中心に、チベット自治区の周りにもたくさんのチベット人が住み、チベットの文化と宗教が根付いたエリアが広がっている。今回は甘粛省、青海省、四川省 にまたがるアムド地方(蘭州、臨夏、郎木寺、夏河、同仁、沢庫、瑪沁、西寧) を訪れた後、私はラサへと向かった。
2008年の暴動があってから、だいぶ様子が変化している。以前より様々な事が、自由でない、制限された中でチベット人は生活している。しかし、「祈る場所は奪われても、心の中で祈る、祈る事を奪う事は出来ない」と皆が口を揃えて言う。
多くのチベット人は冗談が好きで、チャーミング。それはもともと備わった気質のようなものか。彼らは「地球上のすべての生き物が、幸福でありますように」と祈る。
その姿は、強く、たくましく、そして、とても美しい。

2005年よりチベットを撮影し、今回は2010年以来の6年ぶりの再訪。  (須藤 明子)

カラー約35点。

作者のプロフィール

須藤 明子(スドウ アキコ)
1974年東京都生まれ。98年日本女子大学文学部卒業。
写真展(個展)に、2005年フォト・プレミオ「間-inbetween-」(コニカミノルタプラザ/東京)、07年「邂逅」(キヤノンギャラリー銀座、同福岡、同札幌)、同年「記憶の街-韓国- 」(nagune /東京ゴールデン街) 、「シャングリラ」(BAR AMRTA /東京)、09年「cuba」(Place M/東京)、11年「encounter」(Juna 21新宿ニコンサロン、Juna 21大阪ニコンサロン)、13年「白く静かな空の下」(コニカミノルタプラザ/東京)、15年「夏の終わり-シベリア-」(Place M/東京)、「TIBET-inbetween- 」(M2ギャラリー/東京)、16年「to LHASA」(銀座ニコンサロン)などがある。
グループ展に、12年「ASPHALT/ Photography on ASPHALT」(Gallery TANTO TEMPO/神戸)、「Reflection-9人の視点」(福島県会津若松市、喜多方市)、同年「希望の光」(大和川酒造北方風土館/喜多方 )、13年「Reflection-9人の視点ver.2」(銘醸館/福島県南相馬市 )がある。

千田 貴子 写真展

写真
草のゆりかご
4/13 (木) ~4/19 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

眩しいくらいの光の中で青々と生い茂る草原を見つめながらいつか寂寥の谷の中に佇んでいる自分を発見した。
慣れ親しんだ土地を離れ、日々は一転、身の回りは目まぐるしく変化していた。
いつの間にか引かれていた境界線が揺るがされ、異なる領域を行ったり来たりと横断する。目には見えないその向こうにある何か、それは時には敢然とした姿で立ち現れ、また消えていった。
気付くと取り囲むすべてのものに儚さと愛しい思いを抱き、私は喪った遠い記憶を立ち返らせることに夢中になっていた。  (千田貴子)

カラー46点。

作者のプロフィール

千田 貴子(チダ タカコ)
1972年東京都生まれ。
写真展(個展)に、2003年「Glass-Walled Hemisphere」(ウィリアム モリス 珈琲&ギャラリー)、「ガラスの半球 Glass-Walled Hemisphere」(銀座ニコンサロン)、「Hemisphere vitre」(Galerie Plus du Sud/アルル)、06年「スモールワールド」(こどじ/新宿)、「Anonymous City」(新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン)、07年「きのうと今日のあいだ」(こどじ/新宿)、「千田貴子作品展2000-2006」(横浜みなと町ギャラリー)、08年「きのうと今日のあいだⅡ」、09年「きのうと今日のあいだⅢ」(以上、こどじ/新宿)、「沙漠の雨」(銀座ニコンサロン)、「Glass-Walled Hemisphere」(Gallery M/ソウル)、10年「櫻」(こどじ/新宿)、「ガラスの半球 Glass-Walled Hemisphere」(Ban Photo Gallery/愛知)、11年「アメリカ・シンドローム」(こどじ/新宿)、12年「かけらの集積」(ウィリアム モリス 珈琲&ギャラリー)がある。
グループ展に、95年「FOTOGRAFIA IN UMBRIA」(イタリア)、96年「東京パンチ」(原宿PAP FACTORY)、01年「第12回ヤング・ジャパニーズ・フォトグラファーズ展」(奈良)、02年「東川自由フォーラム2002 アンデパンダン展」(北海道東川町)、07年「STRATO FOTOGRAFICO 写真の地層展vol.9」(世田谷美術館 区民ギャラリー)、08年「2007年度ヤング・ポートフォリオ展」(清里フォトアートミュージアム)、「「記憶の小箱」私と祖父を繋ぐもの〜千田貴子+小布施隆俊」(サロン・ド・ヴェール/長野県小諸)、08年グループ13+1展「シルクロードへ -14人の眼-」(ニコンサロンbis)、10年グループ11+1展「シルクロードへ2008 -12人の眼-」(シリウス/新宿)、「Xからのメッセージ」(サロン・ド・ヴェール/長野県小諸)、「GAW展 パートⅦ in 西脇」(兵庫)、11年「GALLERY HINOKI ART FAIR XⅢ」(ギャラリー檜/銀座)、「さもあればあれ」(こどじ/新宿)がある。
雑誌では、03年「流行通信(4月号)」、06年「日本カメラ(6月号)」、09年「アサヒカメラ(10月号)」、10年「世界(7月号)」で作品が掲載。フランス国立図書館と清里フォトアートミュージアムに作品が収蔵されている。

juna21 渡邊 遊可 写真展

写真
utopie
4/20 (木) ~4/26 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

utopieはフランス語で「理想郷」という意味です。
わたしは自分をとりまく世界が、すでに理想郷だと思っています。
自分の理想ではありません。すでに理想というものが存在している中に、勝手にわたしが居ます。みなさんが居ます。
理想郷という舞台の上で、わたしが見た景色は、いつか誰かが見た景色かもしれません。
どんな場面でも、それはドラマです。
わたしたちは理想を演じています。毎日の中で無意識に。大きな大きな光のために。白くまぶしいと感じたとき、わたしはシャッターをきります。
写真展をご覧になった方が自分の光をそこに見つけて貰えることを願っています。  (渡邊遊可)

カラー約30点。

作者のプロフィール

渡邊 遊可(ワタナベ ユウカ)
1983年宮城県生まれ。日本写真芸術専門学校を卒業後、広告写真制作会社を経て、フリーカメラマンとなる。自主運営ギャラリー「Locker Room Gallery」を運営(2013年10月〜2017年1月)。写真作家として作品制作を続けている。
主な写真展(個展)に、12年「朝陽を知らない。」(Juna21新宿ニコンサロン、Juna21大阪ニコンサロン)、14年「follow the light」、16年「Waltz」(以上、Locker Room Gallery/御茶ノ水)がある。
作品は、清里フォトアートミュージアム(14年「ヤング・ポートフォリオ」)に収蔵されている。

菅野 ぱんだ 写真展

写真
Planet Fukushima
4/27 (木) ~5/3 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

実家である福島を撮りはじめて以来、私の視界には遠景、中景、近景という三つの層が形成されるようになる。それは三つの違う次元といってもいいかもしれない。たとえば近景に人間がいて遠景に風景があり、かつてそれらは同じ空間に一緒くたに存在していたはずなのに、あの事故をきっかけに今では放射能という異物によって遮られてしまっている。そしてその目に見えない中景はこの先もずっと私たちと風景の間に居座りつづける。そんな分断された空間を意識するかたわら、六年の歳月を経て最近あらたに気づいたことは、それは人によって時間の感覚が違うということである。速かったり遅かったり、長かったり短かったり、切れ切れだったり、あるいは一挙に溯行して震災以前に戻っていたり…。時の流れが違うということは、あの震災の意味も人それぞれだということであり、むろんそれは福島以外のどの地域の人々にとっても時の概念、そして震災に対する思いは個々に異なるものだろう。ただ現在の福島という空間における目に見えない中景(異物)の存在が、それぞれの時の感覚に特別な影響をもたらしている気がしてならない。  (菅野ぱんだ)

カラー・モノクロ約40点。

作者のプロフィール

菅野 ぱんだ(カンノ パンダ)
2001年NYU Film Production課程修了。02年に帰国以降、ポートレート、ランドスケープを中心に活動。生まれ故郷である福島県伊達市霊山町は福島第一原発から北西に50キロほどのところに位置し、震災当時ホットスポットと呼ばれる高線量の地点がところどころ観測された。現在は東京と実家である福島を行き来しながら作品制作を行っている。
写真展に、98年「プライベートルームII―新世代の写真表現」(水戸芸術館)、01年「SEVEN ROOMS」(福島県立美術館)、12年「写真新世紀仙台展」(せんだいメディアテーク)などがある。
受賞歴に、第13回写真新世紀展2004荒木経惟賞がある。
写真集に『海、その愛...』『南米旅行』『パンダちゃん』『コパンダちゃん』(以上リトルモア)、『1/41、同級生を巡る旅』(情報センター出版局刊)がある。