新宿ニコンサロン 2015年4月

juna21 フジモリ メグミ 写真展

写真
hera
3/31 (火) ~4/6 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

「日常というものは奇跡なのかもしれない」という思いは、3.11以降、よりつよくなった。
だれかに会って、風景に出会って、撮ることができた。それは当たり前のことではなく、とても劇的なことなのだ。
そんな日常のはかなさは、清らかで美しく、神聖で愛おしい、子供の頃の記憶と重なる。
日常に居ることができるから出会うことのできる、「当たり前」を大切にすることからはじめたいと作者は思っている。カラー40点。

作者のプロフィール

フジモリ メグミ
1986年東京生まれ。2008年日本写真芸術専門学校フォトフィールドワーク科卒業。11年GEISAI#15準グランプリ受賞。13年より清澄白河TAP Gallery に所属し、展示会やZINEを主体に作品を発表。11年からライフワークとして、今シリーズの制作を始める。
主な写真展に、11年GEISAI#15受賞者展(Hidari Zingoro/東京都中野区)、13年「Cynthia」「thetis」「rhea」、14年「gaia」「moira」「hebe」(以上 TAP Gallery/東京都江東区)、「ares」(東川町国際写真祭旧秋山邸アートプロジェクト)などがある。

PHOTO CULTURE WEEK 「CROSSING」企画展
椎名 誠写真展

写真
風の道 雲の旅
4/7 (火) ~4/20 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

「風の道 雲の旅 ぼくの見てきた空」
気がつくと、空を見ている。昼も夜もだ。それだけいつも空の広いところを旅していたのかもしれない。
よく考えると、ぼくが見ていたのは空だけではなく、雲だったのかもしれない。早朝も夕方も大きな空は雲が主役だ。
夜も雲は見える。一面の曇天では無理だけれど、いくつものカタマリ状になった雲が夜空を流れていくさまは何度も見ている。
夜の闇の中を音もなくでっかい雲が流れていくのを見ていると、体の寒さを忘れるくらい自分の気持が雲にとらわれていることをふいに気づくことがある。
夜空の雲は、雲の用事があって「そっち」の方へ進んでいるのだ。
雲もまた旅をし、地表を行く風は「風の道」を流れているのにちがいない――と、ぼくは自分の旅の途中でよく考える。(椎名 誠)

作者のプロフィール

椎名 誠(シイナ マコト)
1944年東京都生まれ。79年より、小説、エッセイ、ルポなどの作家活動に入る。
主な作品に、『犬の系譜』(講談社)、『岳物語』、『アド・バード』(以上集英社)、『中国の鳥人』(新潮社)、『黄金時代』(文藝春秋)などがあり、近著に『酔うために地球はぐるぐるまわっている』、『埠頭三角暗闇市場』(以上講談社)、『地球上の全人類と全アリンコの重さは同じらしい。』(早川書房)、最新刊は『ぼくは眠れない』(新潮新書)、『EVENA』(文藝春秋)、『アイスランド 絶景と幸福の国へ』(ナショナルジオグラフィック)がある。
また、写真をとりいれた作品に『風の道 雲の旅』『笑う風 ねむい雲』(以上晶文社)、『旅の紙芝居』『いいかげんな青い空』(以上朝日新聞出版)、『ONCE UPON A TIME』(本の雑誌社)、『五つの旅の物語』(講談社)などがある。
なお、89年より『アサヒカメラ』誌上にて、写真と文章による「旅の紙芝居」を連載を始め、現在も継続中である。

juna21 齋藤 章宏写真展

写真
長い夢
4/21 (火) ~4/27 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

山に登る理由は人の数だけ存在する。作者にとって山に登る理由は浮世離れした空間そのものにある。
沢山の情報やモノに溢れた日常の生活と対照的に、山は岩と雲と雪といったシンプルな構成の世界で、シンプルがゆえにいろいろな想像を働かさせられる。
最初は鬱蒼とした森の中を歩きはじめる。断続的に天候が変化して、雲や霧で不意に視界が奪われる。視界が戻るとトンネルを抜けた後と同じく、別世界へ誘われたように感じる。さっきまで木々が多かった世界が、気付くと岩肌だらけの世界となっている。さらに雨や雪、風によって削られた岩肌が何か生きものの肌が露出したように感じられる。また、自然に出来た岩や雪の不思議な形状の存在がまるで自分があの世の入り口に立たされているような錯覚を引き起こされる。
山を歩いて見た世界はいつ始まったか分からない長い夢の続きで、作者はただただ自分が彷徨っているように感じさせられたという。カラー31点。

作者のプロフィール

齋藤 章宏(サイトウ アキヒロ)
1978年宮城県生まれ。2013年第8回写真1_WALL入選。14年第11回写真1_WALL審査員奨励賞(土田ヒロミ選)受賞。写真展に、11年「遊歩」(Place M)がある。

山崎 弘義写真展

写真
DIARY ―母と庭の肖像―
4/28 (火) ~5/4 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

「今日の母は無表情だった。庭に出てみるとムラサキハナナが一気に咲き始めている。日々の移ろいを感じる瞬間だ。」
認知症の母と庭をほぼ毎日、日記的に撮影した作品である。撮影期間は2001年9月4日から母が亡くなった2004年10月26日までの3年間で、撮影枚数は3,600枚を超えた。
作者の母は、1999年頃から物忘れがひどくなり、徘徊や情緒不安などの問題行動が増えて、一人っ子の作者が母の介護をすることになった。幸い昼間はヘルパーさんに看てもらい、夜と週末は作者と作者の妻が介護した。
母の状態は時として穏やかな笑顔を見せたり、あるいは問題行動を起こしたりで、いつしか作者の名前も忘れがちになったが、そんな母が見せた表情が写真の中にある。
作者は、母を介護するようになってから、不思議と植物たちの息吹が気になるようになった。母を撮影した後に庭の一角を撮影することによって、死に向かう母と四季折々の表情を見せる植物たちの、命の二つの有様を定点観測して浮かび上がらせようとしている。カラー30点。

作者のプロフィール

山崎 弘義(ヤマザキ ヒロヨシ)
1956年埼玉県生まれ。80年慶応義塾大学文学部哲学科卒。86年フォトセッション’86に参加し、森山大道氏に師事。87年東京写真専門学校報道写真科Ⅱ部卒業。現在、日本写真芸術専門学校非常勤講師。
主な写真展に、90年「路上の匂い」(ミノルタフォトスペース)、92年「はざまの表情」(オリンパスホール)、94年「クロスロード」(コニカギャラリー)、96年「ウォーク・オン・ザ・サニーサイド」(ドイフォトプラザ)、2014年「Outskirts」(Totem Pole Photo Gallery)などがあり、15年『DIARY―母と庭の肖像―』(大隅書店)を出版。