新宿ニコンサロン 2014年9月

渡辺 眸写真展

写真
1968 新宿
8/26 (火) ~9/8 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

作者が当時、新宿を愛する編集者にはじめて連れていかれたのは、新宿御苑近くのちどり街にあったユニコンという酒場だった。近くにはモダンジャズを聞かせるビザール、木馬、ピットイン、DIG、DUG等があった。DUGはいまでも健在である。花園神社境内での唐十郎の紅テント、ゴールデン街で女装した美しい人に出会い、グリーンハウスの風天たち。アンダーグランドという言葉に出会ったのもこの頃。下北沢でも吉祥寺でもない新宿が文化だった。
作者が新宿の坩堝に嵌っていた日々が続くある夜中、新宿周辺が群衆で大混乱になっているのに遭遇した。「10.21国際反戦デー」のデモだった。情報として知っていただけのベトナム戦争を、もみくちゃにされながらも、作者は全身で体験したのだった。
これらの写真群は1967年からボチボチ撮り始め、広場が通路になって、メディアでフォークゲリラと呼ばれた1969年の新宿西口までだが、その中でも1968年に撮ったフィルムが最も多かった。モノクロ45点。

作者のプロフィール

渡辺 眸(ワタナベ ヒトミ)
東京都生まれ。明治大学、東京綜合写真専門学校卒業。
主な写真展に、1985年「天竺」(ツァイトフォトサロン/東京・日本橋)、94年「猿年紀」(巡回展:ツァイトフォトサロン/東京・日本橋、G・ガーデン/東京・銀座、湯布院美術館/大分、ぎゃらりートラックス/山梨、ぎゃらりーississ/京都)、95年「水の呼吸」(Egg Garally/東京・渋谷)、95~99年「西方神話」(巡回展:WTCミュージアム/大阪、新宿コニカプラザ、札幌コニカ、ぎゃらりートラックス/山梨)、2001年~03年「Lotus」(巡回展:Egg Garally/東京・渋谷、ぎゃらりーississ/京都、聴潮閣/大分、他)、04年「てつがくの猿」(町家ぎゃらりー山田/京都、小坡美術館/伊勢市)、07年「全共闘の季節」(銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、13年「東大全共闘」(「日本写真の1968」展:東京都写真美術館)などがあり、主な写真集に、『天竺』(野草社)、『モヒタの夢の旅』(偕成社)、『猿年紀』(新潮社)、『西方神話』(中央公論新社)、CD-ROM写真集『西方神話』(デジタローグ)、『ひらいて、Lotus』、『てつがくのさる』(以上、出帆新社)、『東大全共闘1968~1969』(新潮社)、他がある。
パブリックコレクション:東京都写真美術館、eggギャラリー、ツァイトフォトサロン、フィリア美術館(山梨県北杜市)

井上 尚久写真展

写真
日常の知覚
9/9 (火) ~9/15 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

私たちは、視野に広がる三次元の対象について五感をもとに感じることができる。五感をもとに感じるということは、目の前にある日常空間を人それぞれが独自に知覚することを意味する。
この世界を形づくるすべての “ もの ” や “ こと ” が人々の知覚によって存在するのである。 広さ、高さ、深さ、距離、速さ、熱さ、硬さ…。私たちが知覚する物理量は本当に不変なのか。 現代ほど、この問いに向き合うことが求められる時代はない。 バーチャルリアリティは、人間の脳の本質を暴いていく。 社会は日常のあらゆることを複雑に、より複雑に関連づけ、私たちがあたりまえと思っている日常が揺らぎ始めるとき、世界はカオスへと向かっていく。 ここにある日常を写した写真群は、本当の世界なのか…。カラー40点。

作者のプロフィール

井上 尚久(イノウエ タカヒサ)
1957年福岡県生まれ。90年有野永霧氏に師事。現在写塾・AIM(主宰有野永霧)理事長。 主な写真展に、2003年「三姉妹の夢」、06年「夢のつづき」、10年「日常の行方」( 以上新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロン ) があり、写真集に『日常の知覚』(14年冬青社刊 ) がある。

全日本写真連盟展

写真
全日本写真展2014
9/16 (火) ~9/22 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

42回目を迎えた「全日本写真展2014」のテーマは、身のまわりの暮らしや風俗、人間の営み、 政治経済に至るまで、“ あなたのセンスで現代を切りとろう ” である。 展示する作品には、変貌する都市や農村、地方に残る昔ながらの暮らしなど、全日本写真連盟の会員をはじめとする全国のアマチュアカメラマンや高校生が、足で歩いて捜し出した “ 現代のひとコマ ” が写し出されている。 本展は、「国際写真サロン」、「日本の自然」とともに全日本写真連盟が主催する代表的な公募写真コンテストで、一般の部、高校生の部の2部門に分けている。本作品展では入賞作品一般の部113点、高校生の部44点の合わせて157点を展示する。なお、入賞作品集を制作し、記録として残している。
本写真展は新宿ニコンサロンでの開催後、本年10月16日 ( 木 ) ~ 10月22日 ( 水 )、大阪 ニコンサロンにおいても開催し、その後全国の主要都市を巡回する。

団体のプロフィール

全日本写真連盟は 1926年(大正15年)に創設され、朝日新聞社が後援する全国的な組織で、 現在約1万5000人の会員を擁する写真愛好家の団体である。

juna21 阿部 祐己写真展

写真
新しき家
9/23 (火) ~9/29 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

私の母方の実家は代々農業を生業としてきた。築83年になる母屋の建て替えが決まり、私は二つの家を撮影する機会に恵まれた。

いつもと変わらず農家は畑に通い、傍らで新居の工事が進む。ハウスに絡む蔦のように骨組みに巻き付いたコードが血管にも見えて、次第に肉を付け人の住処になっていく。まだ人の匂いがしない家も年月と共に皺が刻み込まれ、在りし日の平屋のように柱も少しずつ曲がり、いつか歳を重ねた老人のような面影を見せる日が来るのだろう。

毎年繰り返されてきた農作。農家の住処であり続けた家。ずっと続くと思っていた景色も少しずつ変わり、いつか訪れる節目。畑が広くなり冬を越えて、また新しい年がくる。

私は家と人の一生を、どこか重ね合わせて撮影していた。 (阿部 祐己)

カラー約30点

作者のプロフィール

阿部 祐己(アベ ユウキ)
1984年生まれ。2011年日本写真芸術専門学校卒業。同年写真新世紀において 作品「ボイジャー」佳作入選。12年同「HALO」佳作入選。13年キヤノンフォトグラファーズセッションにおいてファイナリストに。14年三菱商事アートゲートプログラム入選。

芦沢 武仁写真展

写真
曲芸のタブロー
9/30 (火) ~10/13 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

夏の真夜中、作者は真っ暗でムシムシする空港に降り立ち、河のそばに栄えた街を目指した。 その街から旅を始めた。 街角の芸人、綱渡り、アクロバット、広場のサーカス、ファミリーサーカス。小屋掛け芝居に手品小屋などを撮影した。そして、街を出て、西の方へ向かい、動物使いを探して記録した。 カラー&モノクロ40点。

作者のプロフィール

芦沢 武仁(アシザワ タケヒト)
1948年東京生まれ。旅行雑誌、PR誌などの撮影を永年続け、2007年頃より作品作りのための撮影を始める。
主な写真展に、09年「ルーマニアの木造教会」( エプソンギャラリー )、12年「マラムレッシュ 家の記憶」( 銀座ニコンサロン ) などがある。