新宿ニコンサロン 2013年2月

juna21 千村 明路写真展

写真
砂界 ~SHAKAI~
1/29 (火) ~2/4 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

作品は、茨城県神栖の海岸で4年の歳月をかけて向き合ってきた、砂に横たわる物達のドキュメンタリィ・ポートレートである。
漂着物とも投棄物とも知れず、空と海の間、白い風車の足元にただ静かに存在し、朽ち果て、忘れ去られ、知らぬまに砂の中や海の底へと消えて行くその姿と在り様は、環境破壊や海洋汚染といった社会問題の象徴、害悪そのものなのだろう。
だが作者は、眼の前で繰り広げられる移ろいの中にこそ眼を向けるべき美しさがあると確信し、撮影を続けてきた。
その砂浜も、2011年3月11日を境に私達の日々の生活同様、その風景を変えていったが、物達は以前と何ら変わること無く、写真という手段を使って対話をしてきた作者に、何がしかを語りかけて来るのである。その声無き声が今の時代においていったい何を伝えようとしているのか。本展では、その物達が語るメッセージを届ける。カラー25点。

作者のプロフィール

千村 明路(チムラ アキミチ)
1980年北海道石狩郡花川生まれ。2006年京都造形芸術大学通信教育学部芸術学科写真コース入学。大学カリキュラムにおいて、北井一夫ワークショップに3年間学ぶ。11年同校中退。12年写真作品集『砂界~SHAKAI~』(冬青社出版)上梓。
作品は清里フォトアートミュージアムに収蔵されている。

写真
フォトシティさがみはら2012 プロの部入賞作品展
2/5 (火) ~2/18 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
休館:2月11日(月)・12日(火)

写真展内容

<相模原市総合写真祭「フォトシティさがみはら」について>
写真は、芸術写真から家族写真まで広い地盤を持ち、その卓越した記録性と豊かな表現機能により、多くの人に感動を与えるものであるとともに、私たちの生活にとても身近な存在である。
相模原市では、豊かな精神文化が求められる新しい世紀の幕開けにあたり、写真文化にスポットをあて、これを「新たなさがみはら文化」として全国、世界に発信することを目指して、総合写真祭「フォトシティさがみはら」を2001年(平成13年)にスタートさせた。
この写真祭は、新たな時代を担うプロ写真家の顕彰と、写真を楽しむアマチュアに作品の発表の場を設けるとともに、市民が優れた芸術文化に触れたり、それぞれの場に参加できたりする市民参加型の事業で、写真をキーワードとして、時代と社会を考え語り合うことで、新世紀における精神文化の育成に貢献することを基本理念にしている。
また、2006年日本写真協会より「日本写真協会賞・文化振興賞」、2011年日本写真家協会より「日本写真家協会賞」に、写真文化の振興と発展に顕著な貢献をしたとして、相模原市総合写真祭フォトシティさがみはら実行委員会が選定された。
<受賞作品について>
本写真展では、2012年(平成24年)10月に開催された第12回写真祭プロの部において、広義の記録性の分野で活躍している中堅写真家の中から選出された「さがみはら写真賞」1名、新人写真家の中から選出された「さがみはら写真新人奨励賞」2名、また、アジア地域で活躍している写真家を対象にした「さがみはら写真アジア賞」1名の受賞作品を展示する。
「さがみはら写真賞」には、1992年から2012年にわたって日本各地の山村や離島といった辺境の地の“孤立した風景”を撮影した北島敬三氏の作品『ISOLATED PLACES』が選出された。
「さがみはら写真新人奨励賞」には、明治と大正生まれの老夫婦との出合いから死までをつづったドキュメンタリーの古賀絵里子氏の作品『浅草善哉』と、3.11以後、巨大な力が過ぎ去った事後の風景が秘める多様な質の影と空無の蠢きを写しとめた笹岡啓子氏の『Difference 3.11』が選出された。
「さがみはら写真アジア賞」には、陽光に輝く世界的なリゾートのゴールドコースト(オーストラリア)が様々な犯罪が多発する犯罪都市として名高いにもかかわらず、犯罪を生み出す温床が巧妙に隠蔽されて見えなくなっていることを写した、シンガポールの写真家イン・アング氏の『You Think You’re Safe Here(あなたはそこが安全だと思うだろう)』が選出された。

さがみはら写真賞

写真

北島 敬三(キタジマ ケイゾウ)
1954年長野県生まれ。1975年、「ワークショップ写真学校」の森山大道教室で学ぶ。1976年、森山らとともにイメージショップ「CAMP」を設立。1979年、毎月連続の写真展「東京」(CAMP)を開催し、同時に『写真特急便 東京』(全12冊)を刊行、翌年に『写真特急便 沖縄』(全6冊)を刊行する。1981年にはニューヨークに滞在し、翌年に刊行した写真集『NEW YORK』で木村伊兵衛賞を受賞。その後もニューヨーク、ベルリン、ソウル、香港、パリなど、世界の都市に滞在し、「北島敬三1975-1991 コザ/東京/ニューヨーク/東欧/ソ連」(2009年、東京都写真美術館、東京)や「TOKYO-E」(2011年、LE BAL、パリ)など、国内外での写真展を多数開催。2007年には「USSR1991」の写真展で伊奈信男賞を受賞。2010年には、日本写真協会作家賞、東川賞国内作家賞を受賞。2012年春にドイツSTEIDL社より『写真特急便 東京』の復刻版『PHOTO EXPRESS TOKYO』が刊行。現在は2001年に創設した共同運営ギャラリー「photographers' gallery」を拠点に、「PORTRAITS」「PLACES」などを制作・発表している。

さがみはら写真アジア賞

写真

Ying Ang(イン・アング)
1980年シンガポール生まれ。オーストラリアのボンド大学コミュニケーション学科を卒業後、オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ大学大学院の修士号を政治学で取得した。写真教育を受けていないが、大学を卒業後のヨーロッパ旅行で写真を撮り、社会学や人類学のツールとして写真を活用し始める。その後、ニューヨークのICPのドキュメンタリー写真とフォト・ジャーナリズムのクラスを修了、「ウォール・ストリート・ジャーナル」や「ダス・マガジン」などに写真を掲載される一方、NPPAの女性フォト・ジャーナリズム賞(2009年)を受賞している。

さがみはら写真新人奨励賞

写真

古賀絵里子(コガ エリコ)
1980年福岡県生まれ。2002年写真ワークショップ コルプス20期参加、2003年上智大学フランス文学科卒業、現在フリーランスの写真家として広告撮影や講師、TV出演等で活動する傍ら、2009年より和歌山県高野山へ通い新作撮影を続けている。受賞/2004年「浅草善哉」フォト・ドキュメンタリー「NIPPON」2004(ガーディアン・ガーデン)個展/2004年「浅草善哉」ガーディアン・ガーデン(東京)、2008年「浅草善哉」エモン・フォトギャラリー(東京)、2010年「浅草善哉」ソラリアパークサイドギャラリー(福岡)、2012年「浅草善哉」エモン・フォトギャラリー(東京)グループ展/2003年「CORPUS 20」ギャラリールデコ(東京)、2007年「2006年度ヤングポートフォリオ」清里フォトアートミュージアム(山梨)2008年「平遥国際写真フェスティバル」(中国)、2009年「Happy Maker in 高野山 2009」(和歌山)、2010年「2009年度ヤングポートフォリオ」清里フォトアートミュージアム(山梨)、2011年「2010年度ヤングポートフォリオ」清里フォトアートミュージアム(山梨)、2011年「Happy Maker in 高野山 2011」(和歌山)著作等/2006年写真集『フォト・ドキュメンタリー「NIPPON」』/ガーディアン・ガーデン、2011年写真集『浅草善哉』/青幻舎コレクション/清里フォトアートミュージアム(2006,2009,2010)、フランス国立図書館(2006)、エモン・フォトギャラリー(2008,2012)

さがみはら写真新人奨励賞

写真

笹岡 啓子(ササオカ ケイコ)
1978年広島県生まれ。東京造形大学卒業。「SASAOKA Keiko 2001-2007」(タマダプロジェクトコーポレーション・東京、2008 年)、「PARK CITY」(銀座ニコンサロン・東京、2008 年)、「CAPE」(photographers’ gallery・東京、2010年)ほか個展、グループ展多数。2008年、「VOCA展2008」奨励賞受賞。2010年、日本写真協会新人賞受賞。写真集に『PARK CITY』(インスクリプト、2009年)、『EQUIVALENT』(RAT HOLE GALLERY、2010年)。2012年より写真冊子『Remembrance』(KULA)を不定期刊行中(1~10号まで既刊)。

juna21 藤原 香織写真展

写真
ホログラム
2/19 (火) ~2/25 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

本来そのものがあるべき位置に収まっていないものを撮り集めた作品である。

そこにあったものが写真を通じて別のものに変容することで、「自分がみている、またはみていた世界は如何様にも変わる可能性を孕んでいるのではないか」
という作者の疑念はより深まる。

作者はそれらを写真に撮るという行為を通じ、その感覚を自らの身体に刻み込むことで疑念を確信へ変えようと試みた。
本展では、作品を通じて多様な認識の在り方を問う。

作者のプロフィール

藤原 香織(フジワラ カオリ)
1981年千葉県生まれ。

写真
2012 日本カメラフォトコンテスト展
2/26 (火) ~3/4 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

本コンテストは、1950年(昭和25年)創刊の『日本カメラ』(51年に月刊化)における誌上月例コンテストで、60年の歴史を有している。特色は、著名な写真家が1年間を通じて審査を担当、結果を毎月誌上で発表するとともに、毎月の入賞得点を年間集計して、年度賞を競うところにある(「ビギナーズ」は年間優秀作品賞)。
「モノクロプリント」「カラースライド」「カラープリント」「ビギナーズ」の4部門があり、「ビギナーズ」を除く3部門では、各部の応募点数が相当数に達し、しかも1年間平均して入賞しなければ年度賞の上位に入れないことから、入賞作品のレベルは高く、日本のアマチュア写真コンテストとしてはトップレベルにある。
2012年度の審査には、「モノクロプリント」の部を木之下晃、「カラースライド」の部を吉村和敏、「カラープリント」の部を十文字美信、「ビギナーズ」の部を新美敬子の4氏があたり、総応募点数は80,000点以上にのぼった。
今回は、各部門の代表作品を応募時のオリジナルのまま(「カラースライド」はダイレクトカラープリント)展示する。

団体のプロフィール

<日本カメラ社>
1948年7月7日東京・銀座に光芸社として創立。同年10月隔月刊誌『アマチュア写真双書』を創刊。51年3月『日本カメラ』に改題。51年7月月刊とする。71年に港区西久保巴町から現在の日本橋人形町へ移転。2010年、『日本カメラ』は創刊60周年を迎え、“写真とカメラのいまを発見する雑誌”として現在に至る。
現在、月刊誌のほか、日本カメラMOOK各種、『写真の教室』、『カメラ年鑑』、写真集、単行本など多数出版。