銀座ニコンサロン 2010年6月

東京写真月間2010

写真
アジアの写真家たち2010―タイ― Thai Photography NOW Part I
5/26 (水) ~6/8 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

タイはインドシナ半島と一部マレー半島の北部に位置し、国王を象徴として敬う立憲君主制の王国で、わが国とは王室、皇室の交流を始めとして、経済面、文化面、また観光などで両国の交流が盛んに行われている。
国土面積は日本の1.4倍の約51万平方メートル、人口は約6,800万人、国民の大半はタイ人で、殆どが敬虔な仏教徒である。
タイはかつて国名を「シャム」と呼ばれていた。13世紀中ごろに君主国として独立して以来、ヨーロッパ諸国が東南アジアに植民地政策を推し進める中で、植民地になることなく独立国家として、伝統的で華麗な、独自の文化を生み出している。その為、タイには長い歴史をもつ王朝時代の伝統を活かした多くの文化が残されており、きらびやかな衣装と優雅な動きが印象的な古典舞踊、色彩鮮やかな荘厳な寺院群、美しく繊細な工芸品など、タイ文化を代表するものの一つである。
経済面では、古くから外国企業の積極的な受け入れ策を推進した結果、わが国のタイへの進出企業も1300社に及び、経済規模ではアジアを代表する経済大国になっている。また、タイにとって日本は最大の貿易額、投資額、資金協力額を誇る国となっており、経済面での両国のつながりは非常に強固である。
本展ではタイを代表する13名の写真家が3つのテーマに沿って、それぞれの会場で作品を展示する。
「Part I」の本会場では、9名の写真家による異なったジャンルの写真を展示する。主なものは、光と影の軌跡をモノトーンで捉えた写真、写真家自身が女装して様々なコスチュームを着て女性への憧れを表現したもの等、タイで主流のアートフォトグラフィーの表現の面白さに多く接することができる。また、発展を続ける都会の片隅で生活する人々の断面や働く力強い農夫の肖像を捉えたドキュメンタリーフォトは、経済大国タイの一側面として貴重な記録である。
タイはわが国と経済面、文化面の両面で深い関係にあるが、主催者はこの写真展を通じて我々日本人がまだ知らないタイの別の表情に接することによって、両国のますます相互理解が深まり、さらなる交流が広がることを期待している。

石川 圭花

写真
乾いた魚
6/9 (水) ~6/22 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

いつもの街や旅先で、出会う光を宝箱に入れる。光は影にかたどられ、昼夜、遠近が曖昧に見える。
干し魚、ビルの壁や染み、コンクリートの水たまり……などのさまざまな風景に、柔らかい毛布のような暖かさを感じたとき、日常が脱落する。
水中でとどまる魚のように、その場に立ちつくして光を見つめ続ける。モノクロ約33点。

作者のプロフィール

石川 圭花(イシカワ ケイカ)
1966年愛知県生まれ。2003年渡部さとる氏主宰のワークショップ2Bに参加。04年よりグループ展(「f16/感度」「Off Road Journey ~ 旅するモンゴル」「Mongol Rocks!」「Vivitar展」)等に参加。08年アルルフォトフェスティバル フォトフォリオレビューに参加。現在白岡順氏主宰カロタイプワークショップ受講中。

上本 ひとし

写真
周防国景
6/23 (水) ~7/6 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

山口県は、古代の行政区分では西側を長州国、東側を周防国に分けられていた。
作者の里である周防国は、車で2時間から3時間で回れる広さで、作者の撮影上の守備範囲といえる。
仕事の合間、カメラを助手席に、山里の奥まできれいに舗装された道を走ると見えてくるのどかな山村束荷(つかり)には、初代内閣総理大臣伊藤博文の記念館がある。また、4~5キロ内には岸信介、佐藤栄作の生誕地もある。
美しく延びる道は維新の里・長州国、萩へとつづく。モノクロ40点。

作者のプロフィール

上本 ひとし(ウエモト ヒトシ)
1953年山口県下松市生まれ。75年頃より写真を始める。76年コンテスト中心に写真活動を行う。79富士フォトコンテスト入選。81年第29回二科展入賞。受賞後10年間写真活動を中断。92年写真活動再開。第40回ニッコールフォトコンテスト(モノクロの部)入選。93年第41回ニッコールフォトコンテスト(モノクロの部)ニッコール大賞。以降10年間連続入選入賞。2001年第49回ニッコールフォトコンテスト(モノクロの部)ニッコール大賞、長岡賞受賞。以降個展にて写真活動を行う。00年第51回山口県芸術文化振興奨励賞受賞。06年第6回さがみはら新人奨励賞受賞。
写真展に、02年「恐迷夢」、04年「都私夢 カプセルホテルから見た東京」、05年「峠越え」、07年「OIL 2006」(以上、銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン)などがあり、写真集に、『峠越え 2003.8.23~2005.2.28空景』(日本カメラ社)、『OIL 2006』(冬青社)がある。