第59回 ニッコールフォトコンテスト結果発表2011年12月6日

第59回ニッコールフォトコンテストの審査は2011年8月2日から4日までの間で行われました。厳正なる審査の結果、応募総数44,197点のなかから入賞・入選作品273点が選ばれました。
授賞式は2011年11月4日にウェスティンホテル東京で行われ、多くの方にご出席いただきまして盛大に執り行われました。

総評

本年3月11日の東日本大震災では、津波などにより多くの尊い人命が失われ、いまもなお被災地で困難な暮らしを余儀なくされている方や原発周辺で不安な毎日を送っている多くの方々がいらっしゃいます。このような日本の困窮に際して、私たちはお互いに助け合う心を確認するとともに、これからひとりひとりがいかに生きるべきなのか、未来へ何を伝えていくのかという課題に挑まなければなりません。第59回ニッコールフォトコンテストもこの大きな節目に際して、主催者も応募者も審査員も真摯に、かつ希望をもって「写真」の力に立ち会うこととなりました。被災地での家庭のアルバムが大きな意味をもったことと連動するように、率直な営みを綴った作品や本来の美しい自然を丹念に写した作品など、私たちの「環境」をじっくり見据えていこうという写真がいつにも増して所狭しと審査会場の机上に並べられていく風景には勇気づけられました。

 応募総数44,197点は前年度よりさらに増え、特に第4部U-31においては、初めて「Web応募」が可能になったこともあり、昨年の1.6倍もの作品が寄せられました。若いみなさんがこの伝統あるニッコールフォトコンテストに積極的に参入しはじめたことは、全体として活発な表現意識への高まりを感じさせ、すべての部門におきまして白熱した審査となりました。今年度は第1部、第2部、第3部にゲスト審査員といたしまして公益社団法人日本写真家協会会長・田沼武能氏、デジタルカメラマガジン編集長・川上義哉氏を、また第4部に写真家・藤岡亜弥さん(2010年日本写真協会新人賞受賞)をお迎えし、長時間にわたりおつきあい願いました。

 特筆すべき傾向としましては、第1部モノクロームでは、「遠きよき昭和時代」「追憶」といった内容で昔撮られた写真を再びこの時代に投げかけるといった作品が案外多く見受けられました。今後、モノクロへの強い関心を示している若い世代のみなさんとの競り合いが楽しみです。また第2部カラーでは震災を考慮したものではないでしょうが、賑やかな「祭り」の写真が少なかったこと。かわりに「故郷」や「家族」といった素朴で温かみを感じさせる作品に印象に残るものが多かったようです。さらに第3部ネイチャーではデジタル一眼レフでの撮影をすでに習熟されている方が増えたということもあり、御自分の領域をよく突き詰めて撮影されているものが目立ちました。もちろん第4部U-31には、ベテラン諸氏が目を丸くするような斬新で好奇心に満ちた若い皆さんの作品が次々と登場しました。この場で新たな「伝統」が着実に育まれています。来年はこのコンテストも60周年です。みなさんのさらなる御奮闘を心よりお祈りいたします。


ニッコールクラブ顧問 大西みつぐ

第59回ニッコールフォトコンテスト 入賞作品・入賞者名簿

第59回ニッコールフォトコンテスト上位入賞作品をご覧いただけます。


第59回ニッコールフォトコンテスト全入賞作品は2012年3月発行予定の「ニッコール年鑑2011-2012」に収録されます。ニッコールクラブ会員以外の方でも購入いただくことができます。御注文に関する詳細は「出版物」をご確認ください。


第59回ニッコールフォトコンテスト全入賞者の名簿をご覧いただけます。

第59回ニッコールフォトコンテスト 入賞作品展のご案内

第59回ニッコールフォトコンテスト入賞作品は、下記の通りの日程で各ニコンサロンにて展示されます。

会場
開催期間(2012年)
展示内容
新宿ニコンサロン
1月5日(木)~1月16日(月)
第2部カラー
第3部ネイチャー
ニコンサロンbis新宿
1月5日(木)~1月16日(月)
第1部モノクローム
第4部U-31
大阪ニコンサロン
2月9日(木)~2月22日(水)
※休館日 2月18日(土)、2月19日(日)
第2部カラー
第3部ネイチャー
ニコンサロンbis大阪
2月9日(木)~2月22日(水)
※休館日 2月18日(土)、2月19日(日)
第1部モノクローム
第4部U-31

※上記スケジュールは2011年12月6日現在のものです。最新のニコンサロン展示スケジュールは「ニコンサロン・写真展スケジュール」でご確認ください

座談会 フォトコンテスト入賞者を囲んで

第59回ニッコールフォトコンテスト上位入賞者と顧問による座談会。44,000点を超える応募作品の中から選ばれた上位入賞者の写真に対する真摯な姿勢や優秀な作品が生まれた背景をご覧ください。